処刑から逃げた呪いの精霊術師は追いかけてきた英雄から逃げ出したい

黄金 

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 鼻血を出して倒れるギノルの胸ぐらを掴み、テチーオはブンブンと揺さぶった。

「どんだけナサナが苦労したと思ってんのさっ!」

「ふぇ、ぐぇ、は、はい、うっ、ごめんなさい~!」
 
 ギノルは謝る。

「あ、そだ。さっき契約が失敗したのは何で?」

 目を回しながらギノルは答えた。

「それはテチーオ様にはこの国の戸籍がないからです……。」

「戸籍?」

「先程の契約とは聖星国ダネトに戸籍を持つ者、つまり王家が行う戸籍管理に紐付いて完成する契約なのです。テチーオ様には戸籍がありませんので失敗するしかないのですよ。」
 
 へ~とテチーオは納得した。

「何でさっきの奴らはそれ知らないの?」

「……勉強不足でしょうか。」

 上に立つ奴らが勉強不足ねぇ~とテチーオは呆れた。それでもギノルだけは知っていたわけだ。
 ギノルの性格では悪事に加担させるには気が弱く優しすぎる。正直敵側に捕まるとすぐに尋問で吐いてしまうだろうに、そばに置くのはこの頭脳が必要だからなのだろうとテチーオは思った。

「それでどうしたらいいの?」

 これからどうするべきかテチーオには分からない。ナツとナサナもどこに行ったのだろうか。

「ナツ君は我々星殿の者が生活している区域に連れて行かれたと思います。星殿との契約は成人していないとなりませんので、ナツ君はまだ先の話となります。ビチュテ君はウォルオ・エルレファーニ公爵が連れて行ってしまったらしく、明け方に呼び出すと言っていましたから、その時にここに来るでしょう。」

 明け方かぁ。
 ということはアルエンツもその頃に来るということか。
 
「じゃあその時間まで休憩するからアンタの部屋に行こうかぁ~。」

「え………?」

 ギノルの困惑は大きかった。



 テーブルには多種多様な酒瓶が並んでいた。
 酒をかき集めてね。そう言われてギノルは一人星殿内を歩いて探してきた。

「あんまりないんだね~。星殿って禁酒なの?」

「……これでも頑張って集めました。あと禁酒ではありません。皆清貧せいひんを貫いているので持つ者が少ないのです…。」

「あははは、そういうのって大概上の奴らは贅沢三昧してるんだよねぇ。」

「う………。」

 返す言葉もない。
 ギノルも早々に出世した身だが、大司教になるまで司教以上の上層部が贅沢しているのだと知らなかった。ギノル自身は星の聖者達の教育の為に学校にいる時間が多かった為、他の司教達が枢機卿や大司教の下について一緒に贅沢三昧していることに気付かず、英雄扱いされて大司教になってから知った。
 しかしそんな彼等を止める術もなく、ギノルだけは元の通り黙々と仕事に励んでいる。

「大司教様の部屋は広いけど地味~だね。」

 そう言いながら、テチーオは瓶を一つとってキュポッと蓋を開ける。
 テチーオは椅子に座っているが、ギノルはテチーオの足元に正座させられていた。

「どこから取ってきたの?」

「…………他の大司教の部屋から……。」

「あ、やるな~。盗んできたんだね。」

 ギノルは返事をしなかった。普段ならそんなことしないが、テチーオは星の聖者だし逆らえば怖い気がして悪事に手を染めてしまった。こんなこと初めてだ。今はまるで盗賊の頭の前で盗品を献上する手下のような気分だった。

「よしよし、良い子だね~。」

 テチーオはギノルの青灰色の髪をくしゃくしゃにして撫でた。

「……………。」

 ギノルの頬がやや赤くなる。
 テチーオは酒の匂いをクンクンと嗅いで、クピッと一口飲む。ゴクンとテチーオの白い喉が上下するのをギノルは黙って見上げていた。

「あ、飲む?」

 酒瓶をヒョイと上げてテチーオは一緒にどうかと言ったが、ギノルはブンブンと首を振って断った。お酒は飲んだことがない。

「お上品だなぁ~。高い酒~。でも持ち歩くには入れ物いるかなぁ。全部は重たそう。」

「あ、重量軽減なら精霊術で私が…。」

「わ~。優秀~。じゃあよろしくね!」

「…………。」

 何故こんなことに…。言われるがままバックに瓶を詰めて、髪を数本抜いて重量軽減の精霊術を掛ける。
 その間テチーオは酒をチビチビ飲んでいたが、ギノルの作業が終わると立ち上がった。そして親指を立ててベッドへ行けと指示する。

「じゃ、寝よか。」

「………はい?」

 早く行けと蹴られる。顔は可愛いのになんて足癖が悪いんだと思いつつ、ギノルは自分のベッドに座った。
 テチーオは寝ると言いつつまだ片手に酒瓶を持っていた。濃い茶色の瓶の中にゆらりと酒が揺れるのが見える。蓋は開いていて酒の甘い匂いを感じてふと疑問に思った。
 酒瓶自体は普通の大きさだが、蓋部分は小さい。大量に酒がある状態でもないのに、異常に匂いが部屋に漂っていることに気付いた。
 パッと立ち上がる。

「精霊術ですか!?」

 精霊の気が多い。いつの間にこんなに集まって!?

「あはは、漸く気付いたか~。」

 トンとテチーオに肩を押された。軽く触られた程度なのに力が抜けてギノルはベッドにまた座り直した。

「………!?な……、なん、れ…?」

 身体が熱くなり頭がボウとする。身体に力が入らない。何で上手く喋れないんだろう?

「ん~?まさか酔っ払ったの初めて?」

 テチーオの黄色い瞳は楽しげだ。
 何かよく分からないが精霊術なのだと気付いて、ギノルは自分の身体に治癒を掛けた。普段から仲良くしている精霊達なのですぐに応じてくれたが、精霊達の様子も変になってくる。
 精霊達はフラフラと漂い始め、楽しそうに笑い出した。
 
「抵抗すると効きが良くなっちゃうよ。」

「……あ、…ふぅ…。」

 ギノルの息が熱くなり、苦しくて声が漏れる。
 自分の身体に異変を感じてギノルは羞恥に顔を赤らめた。

「はぁ、はぁ、なんで………。」

「あははは~、お堅い大司教様でもやっぱ男の子だもんねぇ~。」

 ギノルは座っていられずベッドに倒れ込んだ。下半身の服の盛り上がりに、慌てて横を向く。
 腿の辺りの服を引っ張って隠しながら、ギノルは笑っているテチーオを睨み付けた。

「精霊術を、解きなさい!」

 声を荒げるギノルを見下ろし、テチーオは口元に指を当てて小首を傾げた。
 テチーオの容姿は可憐だ。歳は三十五だと聞いていたが、実際に見た時驚く程若かった。柔らかく波打つ薄桃色の髪に明るい黄色の瞳。白い肌と小柄な身体は女性でも通用するかもしれない。
 だからか酷く惑わされる。
 股間がどくどくと波打つのを感じる。必死に落ち着けようとしても、酷くなるばかりだった。

「ちんこ苦しい?」

 なんて下品なと思いつつも返事が出来ない。本当に苦しいからだ。服を脱ぎ前をくつろげて楽になりたい。
 だがかろうじてギノルの理性は耐えていた。

「…ぁ、はぁ、……はぁ、……ふぅ……。」

 ギシリとテチーオがギノルの上に乗ってきた。四つん這いになり真上から見下ろしてくる。
 お願いだから刺激しないで欲しいとギノルは願うが、テチーオの笑顔はあまりにも愉しげで蠱惑的だった。

「特別にやってあげる。」

 いらない、必要ないと必死に首を振ったが、テチーオはギノルの服を脱がし始めた。

「………やめ………、はぁ、……もう、出て行って……。」

 兎に角この部屋から出て行って欲しい。ギノルの必死な懇願にテチーオの笑みは深くなる。

「だいじょーぶ、だいじょーぶ。」

 ギノルは複雑に重ね着された星殿用の服を着ていたのだが、器用にテチーオは脱がしてしまった。この手の服は実際に着たことのある者しか着脱は難しい。
 何故脱がせれるんだと思いつつも、力が入らず抵抗できない。

「あ、そだ。僕の星の花見てみる?ふふふふふ。胸にあるからさぁ~人に見せるの恥ずかしいんだよね~。股間にあるよりましだけどねぇ。」

 そう言いながら着ていたシャツを腹から捲った。
 テチーオはギノルの横に寝転がり、力無く横たわったギノルの顔の前に、自分の星の花がよく見えるようにした。

「………っ!」

 ギノルの目の前に薄桃色の五枚の花弁の花が飛び込んでくる。よくある蔓状ではなく花と葉が折り重なる愛らしい模様だった。

「触ってみる?」

 どうぞと見せられギノルは震える指先でそっと触れた。

「あはは、そんな触り方……、ふふ。」

 指先で触れ、肌の温かさが心地よく感じた。

「……はぁ、はぁ、もっと…。」

 ギノルの瞳の正気が失われる。ボンヤリと目が潤みテチーオの左胸に唇をつけた。
 甘い…。良い匂い……。
 唇を這わせて小さな突起に舌を絡ませる。

「……んぅ。」

 テチーオが小さく声を漏らしても聞こえていなさそうだ。
 精霊達が抵抗した分、ギノルには深く精霊術が掛かってしまった。
 
「……ん、ん、甘い……。」

 チュウー……と乳首を吸われてテチーオは快感にブルリと震えた。

「ありゃ~、子供みたいになっちゃった。普段の反動かなぁ…?」

 チュウチュウと吸われながら、テチーオはギノルの盛り上がったズボンを寛げた。下着も少しずらすと勢いよく陰茎が飛び出てくる。

 ………あんまり使ってなさそうだなぁ。

 そんな失礼なことを考えつつ、テチーオはギノルの陰茎を扱き出した。スリスリコスコスしていると、先走りが垂れだしヌルリと滑りが良くなってくる。
 ギノルの方が背が高いので位置的にテチーオは精一杯手を伸ばさなければならないのだが、ギノルは無意識にテチーオの手が届くよう動いてくる。
 
「…………あ、…やぁ、気持ち、、、い、、。」

 舌を出し必死にテチーオの胸を舐めながら、ギノルは泣いて喘いだ。

「……………。」

「ん、んん、ぁ、もう………、ああ…っ。」

「気持ちいー?…………出していいよ。」

 グリグリと先を親指で擦られ、ギノルは悲鳴のような喘ぎ声を出して射精した。
 ビュッ、ピッピッと飛び出る精液に、テチーオはおお~と感心する。
 
「いっぱい濃いの出たねぇ~。普段あんまりやらないの?………て、意識飛んでる……。」

 くたーとギノルは失神していた。
 テチーオはヨイショと起き上がり、自分の服をまず整える。そしてキョロキョロと見回して部屋を歩き回り、引き出しからタオルを探し出した。
 洗面所に行きタオルを濡らして汚れた下半身を拭いてやり、下着とズボンは精液で汚れたので脱がせてしまう。上は中に着ていたシャツだけ直してあげ、布団を被せて寝かせてやった。
 汚れたタオルと服は適当に固めて床に放り投げる。
 
「ナサナのこと心配してるみたいだし、さっき契約出来ないの知らんぷりしてくれたお礼ってことで…。」

 後からギノルが聞けば変な精霊術のどこがお礼なんだと言われるようなことを言って、テチーオは酒瓶が詰まったバックを肩にかけた。
 部屋の明かりを消して静かに廊下に出る。

「……………………童貞っぽいなぁ~。」

 失礼なことを言いながらテチーオは静かな廊下を歩いて行った。


 そしてテチーオは星殿を混乱させてあげようと精霊を片っ端から呼び集めて酔わせていった。
 流石にギノルにしてあげたように自分の身体は使わず、そこら辺にいる者同士で頑張ってもらう。
 男同士とか女同士とか関係がない。
 どうやらギノルの部屋の周りや階下は精霊術師達の部屋が多かったらしく、皆抵抗してくれて悲惨な状況になっていった。
 
「くあぁ~、眠いねぇ。歳とってくると徹夜はキツい。」

 そろそろ酒瓶が無くなりそうというところで、待っていたビチュテ達がやって来た。

「あれ?おーい、おーい。」

 笑って手を振るとビチュテとナツが気付いて走ってきた。

「鳩はどーしたの?」

「屋内は飛べばぶつかるかもしれないので外に放してます。テチーオは何してるんですか?」

 ビチュテの質問にテチーオは首を傾げて笑う。

「酒池肉林。」

「…………。」

「しゅちにく…?肉?ってなに?」

 漂う酒気にビチュテは回れ右をした。

「まだナツには早いから。」

 テチーオがきた方向には行かないほうがいいとビチュテは判断した。

「あ、こっち側にいた精霊術師はあらかたオネンネしてるよ。」

「俺の方も皆んな寝てるぞ!」

 親子で割と似たような精霊術を使う二人に、ビチュテは静かに頷いた。

「アルエンツ達がそろそろ来そうな気がします。」

「あ、じゃあ最初僕が行ったとこかな?」

 こっちだよとテチーオが先に立って案内を始めた。
 ビチュテが明け方星殿に来た時、精霊術師達が出てこないなと思っていたが、この二人が原因かと納得した。




 テチーオの案内で進むと徐々に星殿の中央部に近づいて行くのが分かった。
 ビチュテの逃走で騎士達が怪我を負ったはずだが、争った痕跡はそのままにどこかへ運ばれたようだ。
 元の正面入り口に辿り着き、ビチュテはふと遠くを見た。

「どうしたの?」

 それに気付いたナツが尋ねると、シッと人差し指を立ててついて来てとビチュテは指示する。
 少し歩くと怪我人が並べられた部屋があった。
 騎士や兵士が治療を待っているようだ。

「精霊術師はまだ来ないのか!?」

 声を荒げている男も怪我を負っている。負わせたのはビチュテなので見つからないようコッソリ覗き込んだ。

「……ひっ、……それが、なんか様子が皆んなおかしくて……。」

「スピゾ大司教は!?」

「外から声をかけているんですが、起きられないんです!」

 ギノル・スピゾは昨夜テチーオが襲って寝かせてきたが、まだ起きられずにいるらしい。

 呻き声をあげる兵士たちを治癒しているのは、怪我を負っていない者達と、数人の精霊術師だった。

「………星の聖者かな?」

 コソッとテチーオがビチュテに囁く。ビチュテもコクリと頷いた。

「星の花の気配はありますが、物凄く力が弱いので枯れた星の花を持つ者達でしょうね。」

 だいたい十人程度いるように見える。皆ビクビクしながら兵士達に治癒を施していた。星の花は枯れても多少は精霊術が使える。完全に力が消えるわけではないが、その力は微々たるものになってしまう。それでも治癒が出来るし精霊術師の穢れも祓えるので星殿に身を寄せているのだろうと思われた。

「早くしてくれ!」

「は……、はいっ!」

 一番手前に怒られて治癒をする星の聖者が見える。他の人達も似たり寄ったりで怒られながら治癒をしていた。

「え~?なんか態度ひどいね。」

 ナツが文句を言う。

「………星の花が枯れた者は精霊に見捨てられた証だと信じられていますから。」

 一人の聖女が蹴られている姿にビチュテも顔を顰めた。まるで昔の自分のようだと思う。あの時はまだ学生で、姉が聖女ラエリーネであることと、何かとアルエンツが近くにいたのでここまで酷い扱いは受けていなかった。
 ラエリーネに感謝したくはないが、二人の存在がなければビチュテも蹴られていたのだろうと思うと気分が悪い。
 枯れる前には聖者様、聖女様と崇めていただろうに、枯れたと分かった途端手のひらを返すように誰もが冷たくなるのだろう。
 早く彼等の星の花も元に戻してあげないと。

「行きましょう。」

 ビチュテ達はまた静かに元の道を戻っていった。








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