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33 スパイを作ろう
しおりを挟む翌朝、ユジヒル王太子殿下から呼び出されて、昨日集まったメンバーで王太子の執務室に集合した。
「昨日ビチュテの手枷を見て気付いたことを調べさせたんだけどね。」
そう言ってユジヒル王太子殿下は話し始めた。
なんでも大聖女ラエリーネは現在不調でラディニ伯爵領地に父親共々引っ込んでいるらしい。単なる豪遊かとも思っていたらしいが、ビチュテが手枷をはめた時期と重なる為、気になり調べさせたんだという。
現地には監視の為に騎士を配置しているらしく、調べさせたところ本当にラエリーネの精霊術が弱まっていた。
首都から出てもラエリーネを追い掛けて治癒を頼む精霊術師は多いのだが、前は無制限に行っていた治癒の精霊術が今は人数制限をしているし途中で打ち切られることもあるらしい。
首都にいると治癒を求める精霊術師が後を絶たない為、ラディニ伯爵領に逃げたようだった。
「つまり僕の精霊術が封じられたからラエリーネの精霊術も使えなくなったと言うことですか?」
「そうだろうと思っているよ。星殿にいる枯れた星の花を持つ聖者達もいるから、彼等の精霊術は使えている。だけどビチュテの精霊術ほど威力がないからラエリーネの力は弱まり人数を絞っているってところじゃないかな?」
なるほど。だから昨日ラエリーネは星殿にいなかったのか。アルエンツが手を上げる。
「それなら他の星の聖者達も捕まえて来て封印すればいいのか?」
「サラッと連れ去るような発言はやめようか。」
アルエンツは割と真面目に発言したのだが、ユジヒル王太子殿下に注意されてしまった。
「じゃあ星殿に内通者作って、枯れた星の花をもつ聖者達を王宮に連れて来てもらえば?」
「スパイ!?俺がスパイなる!」
テチーオの発言にナツが目を輝かせた。
「ナツは危ないからダメだよ。」
イデェにめっ!と止められている。
「スパイは以前から欲しいとこだけど、下っ端の下男下女をいくら潜り込ませても何も分からなくてね。やはり精霊術師の中でも司教以上でないと何も知らないようなんだよ。
ユジヒル王太子殿下の溜息に、テチーオがはーいと手を上げた。昨日から謎に挙手制だ。
「ちょっと仲良くなった大司教様がいるから声掛けてみようか?」
全員で大司教様?と首をかしげる。大司教も何人かいるが、多くもない。それに数の多い司教とは違いかなり中枢に近い為、ヒュクラノ枢機卿への忠誠心も高いはずだった。そんな人間が簡単に内通者になるだろうかとユジヒルは訝しむ。
「あ、そう言えばちょっと助けてもらったと言ってましたね。」
ビチュテも思い出したのかポンと手を叩いた。
「うんうん、ビチュテのことも心配するようなお人よしだし、いけそうじゃない?」
「うーん…、でも真面目な人ですよ?そう簡単に裏切りますか?」
二人の会話にアルエンツが割り込んだ。
「誰?」
「あ、アルエンツも知ってる人ですよ。ギノル・スピゾ大司教です。」
そしてギノル・スピゾ大司教は簡単に捕獲された。
ギノルは朝早くから祈祷を済ませ、今では回数も減ったが、珍しく精霊術を学ぶ学校から来て欲しいと手紙が届き、学校へと足を運んだ。
今は星の聖者が一人も在学していない為、何の用だろう不思議に思いながら校長へ面会を求めた。
「申し訳ありません。我が校は王家の管轄でして…。」
テカッと光る頭を拭きながら校長は謝った。
「何のことでしょうか?」
眉を顰めたところでギノルは意識を手放した。どうやら出されたコーヒーに何か入っていたらしい。
目が覚めてすぐにそう考えた。
「あ、起きたぁ?」
そして見下ろしてくる笑顔に硬直した。
「あ、あ、あ、貴方は………!」
ギノルは先日のことを思い出した。
薄桃色のフワッとした髪が、ギノルを見下ろすことによって可憐な顔に影を落としている。明るい黄色の瞳は男性とは思えない優し気な眼差しだ。
「昨日はよく眠れた?」
きのう……、昨日っ!ギノルは目を見開く。
昨日の朝、ギノルが目を覚ましたのは陽が昇ってかなり経ってからだった。
上はそのまま下は何も着ず、変な格好で寝ている自分にまず周りを見回した。
誰もいない。
ホッと安堵する。そして慌てて着替えて廊下に出ると、誰もいないことから皆お勤めに出ているのだろうと思った。
遅刻……!
いや、昨夜はテチーオの契約が失敗して、明け方ビチュテが来るのでその時までに原因を調べるよう言われていたのに!
原因は分かっていたが、契約はさせない方がいいのではと思っていたので、何と言い訳するか考える必要があったのに!
窓の外の陽は高い。時間を確認する余裕もなく祈りの間に急いだ。
しかし星殿の様子がおかしい。
急いでいると兵士が呼びに来て、祈りの間に着く前に怪我人が大勢いると引っ張られていった。
死者はいないが皆動けない程度に傷を負っていた。他には眠り続ける者やおかしな幻覚を見ている者。幻覚を見ている者の様子がちょっと前の自分と重なり動揺した。
殆どの者が怪我人か介護者に回っていたから誰もいなかったのだ。
結局その日は枢機卿に会うどころではなく一日が終わった。
じゃあ今日は枢機卿に会わなければと面会を求めていたら学校から呼び出された。
枢機卿はまだ休んでいると言われたので先に学校へ向かったのだが、着いた先は王宮だったというわけだ。
特徴のある豪華な部屋は間違えようがない。
ギノルはソファに寝かせられていた。視線を巡らせるとユジヒル・ヴィザル・ラグンデリーン王太子殿下とその側近の護衛騎士アルアオ・リデヌがいた。近くにはビチュテとアルエンツ・リデヌがいて、ビチュテが元気そうな様子にホッと息を吐いた。
「大司教様~?自分縛られてるんだから人の心配してる場合じゃないよ?」
目の前のテチーオがのんびりと揶揄ってきた。
「縛られ………?え、何故縛られて?」
ギノルは後ろ手に縛られていた。縛られているのでうまく起き上がれない。
テチーオに尋ねようと視線を上げると、テチーオの背中にテチーオそっくりの子供がしがみついていた。
「あ、この子が僕の息子のナツだよ~。」
「ナツです。」
同じ黄色の目がギノルを見てくる。
「こんにちは、ギノル・スピゾと申します。」
どんなに理不尽な対応であろうと子供に罪はない。ギノルはしっかりと挨拶をした。その様子にテチーオはあははと笑っている。
「………大司教を連れて来いとは言ったが意識を奪えとは言わなかったんだけどね?」
ユジヒル王太子の刺々しい非難はアルエンツに飛んでいた。
「精霊術師は精霊術に頼りがちだから普通に薬を盛る方が楽なんだ。」
「そうかもだけど、そうじゃない!」
久しぶりに見たアルエンツは学生の頃より貫禄が増して凛々しく成長していたが、王太子殿下の様子を見るともう少し社会を学んだ方がいいような気がしてくる。
「まあまあ、それでは本題に入ろうよ。」
テチーオが寝転がるギノルの前に座り、顔を近付けてきた。一気にあの夜のことを思い出す。どうせなら記憶を消してくれるくらいが良かったのに、しっかり覚えていた。
ギノルは頬を赤らめて思わずソファの背に逃げてしまう。
「……テチーオ、なにしたんですか?」
普段温和で冷静な姿しか見せないギノルが、慌てて顔を赤くする姿にビチュテは思わずテチーオを見た。テチーオはテヘヘと笑っている。ビチュテはテチーオ親子の精霊術がなんなのか口頭では聞いていたが、詳しく使っているところを見たことがなかった。
「えーと、それより大司教様にお話があるんだ~。」
テチーオはお願い!とギノルに向かって手を合わせた。
「話し、ですか?」
そうっ!とテチーオは朗らかに頷く。
「僕のスパイになって?」
ギノルはポカンと口を開けて固まった。
「僕達に協力したらぁ、大司教様のこと僕が面倒見るよ?あ、今日?昨日かな?忙しかった?穢れが溜まってるよ!僕は星の聖者なんだからいつでも癒してあげられるし、今からでもこの前の続きしてあげるよ。」
ギノルの元々赤らんだ顔がますます赤くなっていく。
「昨日の続きって?」
「赤くなる理由が知りたい。」
「テチーオさんはちょっと夜の蝶と同じ匂いを感じるんだよね。」
テチーオの後ろで他のメンバーがヒソヒソと会話をしているが、ギノルの耳には入ってこない。目の前のテチーオしか見えていなかった。
テチーオはギノルが転がるソファの座面に手をついて、ね?と首を傾げた。
「本当はラエリーネがやってることも、枢機卿がやってることも大司教様は納得してないんだよね?大司教様は真面目だもんね?僕は大司教様が苦しんでるってわかってるよ。」
そう言いながらテチーオがサッと出した手のひらの上に、アルエンツがサッと小さなナイフを渡した。
何故わかるんだとビチュテは驚く。
テチーオはピッとギノルを縛る縄を切った。
ギノルは自由の身になったというのに起き上がれなさそうだ。
自由になったギノルの手をテチーオが掴んで自分の前に持っていった。ギノルの手を自分の両手で包み、テチーオは畳み掛けていく。
「……どうかな?僕は大司教様を助けてあげたい。」
仲間になる?
テチーオは微笑みながらギノルに問い掛けた。
「……………はい。」
「ふふ、じゃあ僕の言うこと聞くんだよ?」
助けてあげたいとか言うくせに言うこと聞けとは何という矛盾だと全員でツッコミたかったが、赤い顔でボーとしているギノルは大人しく頷いていた。
「え?催眠術?」
「精霊術では?」
「違いますよ。精霊術は使ってません。」
動揺混じりの囁き声に、テチーオは振り返ってニコリと笑った。
「じゃあ、計画立てよっか。」
そういえばこの中でテチーオが一番歳上だったんだなと全員が今なんとなく納得した。
数日後、ギノル大司教が王宮にやってきた。
「見つかってない?」
「はい、大丈夫です。」
相変わらずギノルはテチーオの顔を見ると赤面するらしい。それでもチラチラとテチーオの顔色を窺っている。
ギノルは実に優秀なスパイとなった。
東部で土地を買い漁る貴族や豪商達の正確なリストや土地の情報も持ってきたし、枯れた星の花を持つ聖者達の説得を試み、時期を見て全員王宮へ避難する計画を立ててきた。
「なるほど。叔母上が狙う土地がわかった。」
そう言ってユジヒル王太子殿下は広げていた地図を手に取り指差した。
「セズディン地方?穀物の栽培が盛んではあるが……。そうか、リストの土地購入を見ると明らかに一つの要塞を作ろうとしていますね。」
護衛騎士アルアオが地図にセズディン地方とその周辺の土地に印をつけていく。
印はセズディン地方を中心に固まり、その周りは谷や山で首都フィネダスと隔離させるようになっていた。
「食料も自分達で賄うつもりか…。川も通っているし、東部より向こう側の国と交易もできるな。」
聖星国ダネトから完全に独立するつもりだった。
「既に国王陛下へ臣下降格の意思を伝えていると思います。」
そこにギノルが追加で情報を伝えた。
「は?父上は何も言ってなかったぞ?」
「おそらく殿下の妨害を危惧して枢機卿が口外しないように頼んだのではないかと。」
はあぁぁ~とユジヒルは溜息を吐いた。
「まだ妹を信じるつもりなのかっ!」
ユジヒルの父は妹がまだ家族を大切にしてくれることを願っていた。国王という立場でその心根は珍しい。
民には優しいし温和な治世を敷く国王陛下は国民にも好かれているが、そのせいで内戦が起き国が滅びそうだとユジヒルは嘆いた。
「うーん。まずは父上を説得してくる。」
ギノルが持ってきた証拠の中には、献上された土地の保証書もある。よく持ち出せたなと思ったら、ギノルが全て管理していたので持ち出しても誰も気付かないらしい。
全ての証拠品を纏めてユジヒルはアルアオと共に出ていった。
「………ナツ君は私と遊ぼうか。」
「いーよー。あ、オヤツ持って馬に乗る!」
はいはいと言いながらイデェがナツをサラッと連れ出していく。
「じゃあ俺達も行かなきゃ。」
アルエンツはビチュテの手を取った。
「???どこにですか?」
「射撃訓練しに行こうか。」
「あっ、はい。腕が鈍りそうなので行きたいです!」
アルエンツとビチュテも出ていってしまう。
「…………。」
「…………。」
残されたのはテチーオとギノルだけだ。
ソワソワとしているギノルを見て、テチーオはギノルの手を握った。笑い掛けると素直についてくる。
部屋を出て少し離れたテチーオの客間に移動した。ナツと同室だが、イデェなら気を利かせて戻ってくることはないだろう。
「……ふふふ、ギノル大司教様は餌を欲しがるわんこのようだねぇ。」
「っ!……………すみません。」
テチーオはニコニコと笑っていた。
「いいんだよ。じゃあ今日は治癒をしながら気持ち良くなろうか。」
テチーオはギノルをベッドに寝かせて白い服を脱がせていった。足元まで覆うような長衣だが、テチーオは慣れた手付きで脱がせてしまう。
ギノルの不慣れな様子に小さく笑った。
「…………すみません。」
「どうして謝るの?」
ギノルはカアァと真っ赤になる。
「どうしたらいいのか分からなくて……。」
「ふぅん?自慰くらいはするでしょう?娼婦とかは買わなそうだし……。今までいい感じになった人いないの?」
「いません………。」
なんか分かるなぁ~と思いながら、テチーオはギノルの頭を撫でた。
「多分大司教様が求めてるのは性欲の吐口ではなくて、優しい交わりかな?」
「…………っ、わかり、ません…。」
いいんだよ、とテチーオは言う。
どちらでもいいのだ。
チュウと唇を合わせて軽く吸い付く。治癒を掛けてギノルの中の穢れを消しながら、ゆっくりと髪を梳くように撫でた。
うっとりとして茶色の瞳がテチーオを見ている。人を疑わない優しい瞳だ。こんなぬるま湯のような目をしているくせに、テチーオの誘惑に乗ってきた。
テチーオが思うに、ギノル・スピゾという男は人に施すことはあっても、自分が施されることが少なかったのだろうと思う。もしかしたら星殿以外に帰る場所がないと言っていたから、居場所を求めて努力し続けた結果、誰にも頼れない人間になってしまったのかもしれない。
星殿は逃げ場のない人間に甘い寝床を与え、逃げられなくしていたのだろう。
ギノルは聡いので理解していただろうが、逃げ出しても行く場所がないことも理解していた。
程よく高い地位と安全な仕事。飢えもなく暖かいベッドもある。それを捨ててまで出ていく勇気もなかった。
テチーオがギノルに与えたのは『理解』だ。
ギノルという存在を認め、肯定し、拠り所としてテチーオの存在を見せた。
テチーオがいれば暖かい寝床があることを感じさせただけだ。
ギノルが求める信頼関係という暖かい場所に連れてきただけ。
即席で出来上がってる集まりなんだけど、星殿より居心地良く見えるんだろうねぇ~。
なんか可哀想。とヨシヨシと頭を撫でる。
そんな即席の場所ですら、ギノルには羨ましく見えたのだろう。
だから………。
………今日も甘やかしてあげようと甘い精霊術も掛けてあげながら、テチーオは艶やかに微笑んだ。
甘美な誘惑ほど溺れるものはない、よね。
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餅🍡ローンッ٩( 'ω' )و持ってます💕
お体に気をつけて下さい♪
私も🌲を付けますルゥ〜🍛
有難うございます〜!
頑張って書きまーす!風邪引かないようにしないとですね!
おぉ〜(*´∀`)♪テッ♪チィ〜♪♪オッ💃
テチーオってお酒🍷を使って陽気に酔っ払い、変態になるだけの精霊術師ではないんだね♡甘い誘惑の精霊術ʕʘ‿ʘʔ夢心地の中、凡ゆる面倒事から解放させてくれるʕʘ‿ʘʔほろ酔い気分になるの⁇テチーオ٩( ᐛ )و君は…生まれる時代と世界を間違った🤭ワタクシメがいる世界とストレスがおたんこ盛り盛り現代にやって来たら!めちゃくちゃ救世主✨じゃない!?
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ラエリーネはどうするのか。ビチュテはどうやって星の花を取り戻すのか。
変態(笑)ナルシストのウォルオがどう出るのか!気になると思うんですが、ちょっとここで停止します。
変人書こうと思って始めた話が変人だらけな気がします。しかし変人は貫きたいです。いや、変態ですかね!続きを始めたらまたよろしくお願いします〜。
手枷がいい仕事してたΣ(,,•㉦•,,*)ハッ!!
ナツ君の俺がスパイなる!に何故かイデェさんがめっ!してる(*´艸`)
一応本物の保護者が居るハズなんだけど(*´艸`)
テチーオさんがゆる~く、ちょっと仲良くなった大司教様に声掛けてみようか?って遊びに誘うみたいに言ってる(*´艸`)
そして簡単に捕獲されちゃってるꉂ(´꒳` )w
優秀なスパイをGETしました(*´꒳`ノノ゙パチパチパチパチ
今後の展開が気になる所ですが、一旦更新とまるそうなので/ ̄ ̄\_ ¯꒳¯)_🐌こたつむりしながらのんびり待ちま~す⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
感想有難う御座います!
手枷が実は重要でした〜!
テチーオな実の親なのにナツの世話はほぼイデェがしてますね。テチーオはきっとわぁ、楽ちん〜と思ってます。
テチーオが楽勝でギノルを捕獲しました。ギノル……。まぁ、この人はこれでいいのです。
とりあえず一旦止まります〜。多めに書いてはいるのですが確認作業が出来ておらず…。あとお父様の方を書いてたら楽しくなって、ちょっと一つに絞ります。こちらも更新始めたらよろしくお願いします〜!