いじめっ子といじめられっ子が異世界召喚されたけどいじめっ子の俺だけ無能だった

黄金 

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11 結婚するの?


 アフィーナギの転送魔法で王宮へ兵を戻し、俺たち全員無事に帰ってくる事が出来た。
 アフィーナギは一度死にかけた上に転送魔法の連打で熱を出した。
 
 周囲の国の反応は様々だった。新たに現れた聖者へ敬服し復興を申し出る国もあれば、今のうちにと攻めてくる国もあった。
 サヤラーテは攻めてくる国が入る国境へ、ザガリをお目付役につけて咲夜を送った。

「ザガリ、咲夜を寝返らせてはいけません。隣国に盗られるなどもってのほかです。しっかりと手綱を引いておくのです。」

 熱を出したアフィーナギの代わりにサヤラーテが各所に指示を出した。
 魔王討伐に失敗したばかりか、敵前逃亡をした咲夜は、ザガリに捕まっていた。
 貴族の手のひら返しと民衆の冷たい視線に、サヤラーテは国外逃亡を心配したが、ザガリが上手い事咲夜を手懐けていた。
 冷たい世間に怯えた咲夜は、ザガリにずっと引っ付いていた。



 王太子室へ向かう俺に、よう、と清彦が話しかけてきた。
 清彦はサヤラーテの元でアルバイトする傍ら、家庭教師をつけてもらって勉強しているらしい。
 元々勉強も出来るやつなので、なんでもそつなくやっていそうだ。

「王子様は元気なったのか?」

「ああ、ボチボチな。明日あたりには執務に着くって言ってたよ。サヤラーテに感謝してたぞ。」

 熱が引いても安静の為にと一週間ベットの住人になっていた。王宮医師から無理のし過ぎだと怒られていた。

「基本的になんでも自分でやっちゃうから倒れるんだってサヤラーテが言ってたよ。」

「サヤラーテは大丈夫なのか?」

「あの人は人を使うのが上手いんだよ。結構あちこちに指示して休憩入れてるから大丈夫そう。見た目頼りないけどな。」

 思ったより使える人なんだな……、と心の中で思ったが、サヤラーテと仲良い清彦には黙っておこう。

 じゃあな~と手を振ってアフィーナギの部屋へまた向かい直す。
 通る道すがら、侍女からお菓子を渡され、違う人からは花を渡され、侍従から王太子用の書類を渡される。
 俺は荷物持ち?
 まぁ、怒れない。彼等は知っているからだ。俺に何かしら要件つけてアフィーナギの元に行くと、彼等の主人が大喜びする事を。

「来たぞー。」

 大量になったお土産を抱えた俺を見て、アフィーナギはにっこりと微笑んだ。

「今日もいっぱいだね。」

 荷物を置く俺を労い、ベットに座る自分の横をポンポンと叩いた。
 毎度の事なので素直に腰掛ける。

「明日から仕事やるの?」

「そうだよ。サヤラーテにばかり負担は掛けられないからね。」

「頑張るなぁ。俺は何しよう?清彦は勉強してるらしいんだ。俺もしようかな?」

「君は聖者なんだから、今のままでも充分なんだけどね。」

 そう、俺は魔王討伐から帰ってきてから聖者だと言われている。
 聖者って言われる人は、別に聖魔法を使える人って事では無いらしい。基本は人々の為に尽力した人を言うらしく、初めは咲夜がそうだと思われてたが、結果は俺の聖魔法で終わってしまった。咲夜逃げたしな。
 だから、俺は聖者なのらしいが……。
 一つ気になっている事がある。
 …咲夜は魔王倒したらアフィーナギと結婚するとか言ってなかっただろうか…。
 帰って来てから特に何も言われていない。
 サヤラーテに聞いたら、アフィーナギから言われるはずだと、にこにことはぐらかされた。
 でも直接本人に聞くのは勇気がいる。
 俺達、結婚するの?とか恥ずかしく無いか?
 向こうの世界では男同士は、全く無いことも無いけど、ほぼ無い話だし。

 チラリと横を見るとアフィーナギはずっとこっちを見ていたらしく、目があってにこりと微笑んできた。

「君が何かしたいと言うなら、お願いしたい事があるんだけど……。」

 最近のアフィーナギはいつも楽しそうに笑顔でいる。前の感情がよく分からない笑顔では無くて、本当に嬉しそうな笑顔だ。だから、こうやって笑っていると、こっちもついつい顔が笑ってしまう。

「あ、うんうん、何かする事あればやるぞ?」

「そう?じゃあ、お願いしようかな。」

 にこにこ笑いながら手を取られた。
 そのまま、ぐぃーと引っ張られ布団に落とされる。

「へ?」

 上から見下ろすアフィーナギの碧眼はキラキラと輝いていた。
 いや、ギラギラ?

「やっぱり、手に入れておかないと心配なんだよ。」

「え?」

 やたらと綺麗な顔がゆっくりと降りてくる。
 ちゅ…と音を立てて唇を吸われた。

「……。」

「いや?」

 返事が出来ない。
 変な意味で経験済みだし、今更ってのもあるしで、男だから嫌とか無い。
 ピアス舐められた時とかやたらと卑猥だなぁとか思いはした。
 もしかして結婚有り得るかなぁとか?
 でも確認して、そうだったら王族だし色んな人の目があるし、結婚に向けてゆっくり進むのかな?ってなんとなく考えていた。
 だからアフィーナギは対象内の人間っていうか、全く嫌では無いけど……。

 いや、なんでしたの?
 キスがお願い?

 頭の中でぐるぐると思考してる間に、シャツのボタンとズボンの紐が緩められていた。

「うーん、その様子だと嫌ではなさそう…?じゃ、いいと言う事で。」

 嬉々としてもう一度キスしてきた。
 今度はここまでやった事ないというくらい、深いやつ。

「むぐ…………んぅ…!ん、ん!」

 舌を舌で撫でられ、奥深くまで入れてきて上顎をスリスリと舌で撫でられる。
 唾液が流れ落ち、溜まったそれをゴクリと飲み込めば、アフィーナギは嬉しそうに喉の奥で笑った。
 上顎がジンジンとして、何とも言えない感触に体温が上がってくる。
 舌をちゅうと吸われれば背筋がゾクゾクとした。

 気持ちいい……。キスって気持ち良くなるってホントなんだ……。

 余韻でボヤァとしていたら、クニクニと乳首を揉まれていた。耳の後ろから首の筋、鎖骨と舐めながら降りていく。

「………はっっ、あぅ、ちょ…ちょまっ…て!」

 正直いうと今までは無理矢理しかなかったので、こんなに優しく触られた事がない。
 初めての感覚に頭が沸騰しそうだった。
 
「気持ちいい?気持ち良くするから、受け入れて?」

 上目遣いで、此方が拒否することは無いという自信を持ったセリフを吐いてくる。顔真っ赤だねーとか言われたら、更に恥ずかしくて自分の顔が赤くなるのが分かった。
 いや、もうここまで来たら聞くしかない!

「お、俺達、結婚するの!?」

 アフィーナギはきょとんとした。
 そしてニコッと笑う。

「あ、してくれる?本人の意思も大事だから確認しなきゃだけど、まずはヤってしまって私のモノにして、好きにさせて~って考えてたら我慢できずに手が出てしまったんだけど……。やっぱりずっと暇だと色々考えちゃって、ダメだねぇ~。」

 あ、あれ?
 なんか思ってた感じと違うし、先に手を出すのが普通だっけ?
 
 混乱する雅をよそに、アフィーナギはズボンと下着を一気に引き下した。
 半勃ちした雅の陰茎を優しく撫でれば、雅の身体はビクンと震えた。
 腹を舐め回しゆっくりと降りて陰茎にちゅうと吸い付けば、雅の顔も身体も真っ赤に染まった。
 
「ひゃあぁ…っ!」

 雅の陰茎がアフィーナギの口に入る姿に、雅はあまりの恥ずかしさと気持ち良さに、目が離せずにお互い見つめてしまった。

「ミヤビの優しくて強い目も、声も、全部私のものだよ。ずっと私の隣にいるんだ。」

 ちゅぽんと音を立てて吸いながら雅のモノを離した。涎と先走りが混ざり、トロリと透明な糸を引いた。
 もう一度雅の上に乗り上げ、碧眼が雅の目を覗き込む。
 雅は気持ち良かった。
 目が潤みハァハァと熱い呼吸を繰り返す。
 アフィーナギは満足気に再度深く深く息が出来ないほどにキスをした。
 いつの間にか取り出したビンを開けて、後孔にドロリとした液体を塗られる。
 雅は深いキスに息も絶え絶えで、指が入り込んで来た事に気付いていない。
 ゆっくりゆっくり広げられているが、胸を弄られ、陰茎を擦られしゃぶられ、それでもイキそうになると寸止めをされ……、長い間アフィーナギに翻弄された。
 只々、気持ち良さに溺れていった。
 長い長い前戯等初めてだったのだ。

 アフィーナギは騎士達に襲わせた後の雅の状態を知っている。
 裂けた後孔がなかなか治らず、熱も下がらなかった。まだ意識が戻らなかった時、時間を作っては介抱を手伝いに行った。
 傷ついた下半身には垂れ流しの排泄物が溢れないように布が巻かれていたので、それも率先して交換した。
 細い傷だらけの身体をタオルで拭いて清潔にした後、回復薬と傷薬を塗った。
 傷を治して、謝って、許してくれたら、彼の心と身体を守ろうと誓った。
 許してくれないかもしれない、と思いながら会えば、アッサリと許してくれて拍子抜けしたものだ。
 そもそも許すとか許さないとかそんな言葉すら無いくらいに、何故かすんなりと友人のような関係になってしまった。
 何度も会い、話をするうちに、自分だけを見て欲しいという欲求が出てきた。
 ずっと見て。
 ずっと話して。
 ずっと、ずっと、ずっと………。

 充分に解してから、自分のモノを埋め込んでいく。
 
「……はあっっ!……ん~~~~っ!」

 雅は真っ赤な顔でぎゅうと目を瞑って耐えた。
 苦しいけど、辛いわけじゃない。
 ゾクゾクと快感が背筋を走り顎を振るわせ脳を溶かしていく。
 
 全てを埋め込み、雅に自分を繋げてから、雅の頭を優しく優しく撫でた。
 雅の中が自分のものに馴染むまで、何度もキスを繰り返す。
 アフィーナギは自身を思うがままに動かす衝動を耐えた。
 パタパタと汗が吹き出てくるが、雅の事を思えばこんな事なんでもない。
 
 ゆっくりと引き抜くと、雅の身体は快感に震え、どちゅんと奥を突くとビクリと大きく震える。
 
「気持ちいいね、ミヤビ……。」

「あっ、あっ、あっ…………!」

 何度も抜き差しされて、雅は返事が出来なかった。
 喘げば口の中が渇き、アフィーナギは潤うようにと口内を蹂躙した。

「はぁ………、結婚しようね、ミヤビ…。」

 気持ちよさそうにアフィーナギも息を吐き、雅の陰茎を扱き出す。
 中を擦り上げられる快感と、外を扱かれる二つの快感に、雅の意識は真っ白になって飛びかかっている。
 陰茎を何度も上下に動かし、鈴口に当てた指を押し入るようにグリっと入り込ませれば、呻き声を上げて雅は果てた。

「~~~~ん、んん~~あぁっ!」

「くぅ!!」

 ギュウギュウと締め付ける快感に、アフィーナギは我慢できずに最奥へと突き当てた。

「ああぁぁっっ!!」

 ガツンとという衝撃に雅は悲鳴を上げる。
 お腹の中に満たされる温かい熱で、アフィーナギも果てたのだと知った。

 雅の顔は真っ赤に蕩け、気持ち良すぎてポロポロと涙が流れると、アフィーナギの汗と混じって流れた。

「……はぁ、可愛ぃ……ミヤビ。」

 アフィーナギは起き上がり自身の陰茎を入れたまま、まだピクピクと痙攣する雅の身体をじっくりと視姦する。
 太ももは小刻みに震え、雅の陰茎がふるふると揺れていた。

「……あぁ~ミヤビ、可愛いっ……。」

 雅の陰茎を握り込み、優しくカリを撫でる。

「ふふ、もう一回いいよね?」

「……はぁ、はぁ、……はぁ?」

 雅の心臓はまだドクドクと音を立てている。声を出すのも辛いが、いやちょっと待ってと思い、止める為に手を出した。
 出した手はアフィーナギによって受け止められ、指や指の付け根をクチュクチュと舐められてしまった。

「まっ、……ちょっと待て!」

「ん、くちゅ…ごめんね、立太子してからやってないんだよ、忙しすぎて。だから許してね?」

 え?なにそれ?

 再び力強く持ち直したアフィーナギの陰茎が動き出し、雅の思考は快感に持っていかれてしまった。
 
 結局、雅は何度も何度も喘がされ、最後は意識を失った。





「別に、やらなくても結婚しようって言えばいいだろっ!」

 起きた雅は何だかもう恥ずかしくて怒った。
 兄に犯された時に清彦や両親に助けてもらった時も、この世界に来て早々やられた時も、なんでかこんなに恥ずかしいと思わなかったのだ。
 身体が痛めつけられて治す方に専念したというのもあるが…。
 それが今は、途轍もなく恥ずかしい!

「うーん、そうなんだろうけど、やりたかったんだよ。」

 いけしゃあしゃあとアフィーナギは言い放った。
 いつの間にか身体は洗われ、敷かれた布団は綺麗になっている。
 誰がしたって?それは侍女さん達だろう。女性が少ないこの世界で、王宮なだけあって女性がちゃんと働いて存在している。しかし、それがまた恥ずかしい!

 恥ずかしがる雅をアフィーナギはぎゅっと抱きしめた。

「これからずっとこうだから、慣れようね。」

「そんな…っ!」

 涙目で赤い顔の雅にまたもやムラムラとした衝動が湧き上がり、次への期待にアフィーナギの心は踊った。



 









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