悪役令息が戦闘狂オメガに転向したら王太子殿下に執着されました

黄金 

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5 楽しい楽しい試合

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 またもやキィンと放物線を描いて空を飛ぶ細身の剣。
 皆唖然とそれを眺めていた。
 オメガの中ではネイニィ・リゼン男爵子息は断トツで優秀候補だった。だからこそ王太子殿下の筆頭婚約者候補に上がったのだ。
 それがアッサリと負けてしまい、皆流石に呆然とそれを見ていた。
 今までのオリュガの対戦者はか弱きオメガばかりだったが、流石にネイニィの足元には及ばないと誰もが思っていた。よく健闘した。負けたら自分が慰めてやろうなどと思っていた、いけ図々しい考えを持つ者は少なからずいた…。

「あれ?いつ魔法使ったの?」

 オリュガがキョトンと首を傾げる。
 使う暇がなかったのだ。開始と共にネイニィは確かに魔法を発動させようとした。剣に風を纏わせスピードを早め、脚力を上げて切り込むつもりだった。
 なのにその前にオリュガの剣がネイニィの剣を弾き飛ばしてしまったのだ。

「ふ、ははは。」

 笑い声が上がった。
 ネイニィは愕然とする。笑ったのはこの国の王弟殿下だったからだ。
 ナリシュ王太子殿下とそっくりなプラチナブロンドと群青色の瞳の美丈夫である。名はノルギィ・カフィノルア。アニナガルテ王の異母弟にあたり、ナリシュの叔父になる人でもあった。
 ノルギィもアルファで攻略対象者だった。二十七歳で魔法師団長を務めている。

 ネイニィは、まさかっ!と内心焦っていた。なぜならこの場面で王弟殿下が出てくるには、主人公がそれなりに魔法を極めていなければならない。
 ネイニィが魔法を巧みに操り対戦者を打ち負かし優勝することでノルギィ王弟殿下は登場する。ただ優勝するだけじゃなく、魔法のアビリティもあげておく必要があるキャラだった。
 ネイニィは優勝していない。しかもさっきの勝負では魔法を発動することすら出来なかった。
 何で!?どうして!?
 しかも何でノルギィはオリュガの方に歩いていくの!?
 ネイニィが呆然と見ている前で、二人は話し出した。


「君は強いね。」

 笑顔でノルギィはオリュガに話しかけた。
 オリュガは突然現れた王弟殿下を、キョトンと見上げている。アルファは軒並み背が高い。オメガのオリュガも平均身長ではあったが、それでも大概のアルファには及ばなかった。

「ありがとうございます?」

 褒められたのかなと思いお礼を伝える。

「オメガ以外とは対戦したことあるのかな?」

 気さくな物言いに、オリュガも普通に話すことにした。

「ないです。」

 ノルギィはふぅんと顎に手をやる。

「じゃあ俺と少しやってみる?」

 オリュガは目を見開いた。先程のネイニィとの超つまらない戦闘にガッカリしていたところだった。
 目をキラキラさせてコクリと頷くオリュガに、ノルギィは口角を上げて目を煌めかせた。





 オリュガは怪我防止用の胸当て肘膝当てをつけていたが、外していいかと許可を取った。

「怪我してしまうよ?」

「つけてると動きにくいので。」

 ノルギィは魔法師団長だ。魔法が得意なので鎧ではなく自分で自分に保護の結界を張れる。なのでノルギィは鎧をつける必要はないのだが、オメガのオリュガに鎧をつけないのは少し抵抗があった。

「ナリシュが代わりに結界を張ってあげて。」

 ナリシュ王太子殿下も静かに成り行きを見守っていたのだが、ノルギィから声がかかり、頷いてオリュガに結界を張った。

「ふわぁっ!ありがとうございます。」

 にこーと笑ってお礼を伝えるオリュガを、ナリシュは少しだけ微笑んで頷き返した。

「うむ、では始めようか。」
 
 ノルギィが開始の合図の代わりに声をかけると、オリュガはペコリと頭を下げた。

「よろしくお願いします。」

 そして飛んだ。
 音もなく肉薄したオリュガを、ノルギィは難なく剣で受け止める。ノルギィは魔法師団長ではあっても剣も使って戦う。空いた席が魔法師団長の方だったからその席に就いただけだった。

「早いね。」

 こんなに早ければ並の魔法使いでは発動が間に合わない。ここが戦場ならばあっという間に切り伏せられて終わりだろう。
 キィン、ギィィンと剣戟けんげきだけが静かな闘技場に響いた。あちこちで行われていた試合は一時中断し、オリュガとノルギィの対戦を皆見学しに集まってしまっていた。
 ヤジも応援も一切入り込めない勝負に、誰もが静まり返り息を詰める。
 ノルギィ王弟殿下の剣は力強く重い。対してオリュガの剣は軽く早い。誰もが流石にオリュガでは勝てないだろうと思っている。力の差がありすぎるからだ。体格だって細いオリュガは半分程度にしか見えない。

「これがアルファ?強いなぁ。」

 オリュガがむむ~と唸る。だが表情は楽しげで活き活きとしていた。

「言っておくがアルファだからと言って俺に勝てる奴はそうそういないよ?」

「あ、そっか。魔法師団長だもんね。」

 その言いぐさに腹を立てることもなくノルギィ王弟殿下は余裕で笑った。

 ガガガガとオリュガの剣が高速で切り込むのを受け止めながら、二人の会話は穏やかに続く。

「卒業したら俺の団に入るか?」

「入ったらどうなるの?」

「戦場に行く。」

「……へぇ。」

 可憐でか弱いはずのオメガの顔が、ザワリと笑う。

「ねえ、じゃあこんなことやってもいい?」

 オリュガは覚えたての魔法を使った。
 ノルギィは直感で防御魔法を重ね掛けしていく。
 オリュガの剣の動きも軌道も変わらない。ただ純粋に重たくなった。

「!?」

 ガギイィィィンと先程とは全く違う重たい金属音が響いた。

「あっ、受け止められちゃったぁ。」

 オリュガは笑う。楽しくて楽しくて仕方がない。アルファってこんなに丈夫なんだ?

「ぐっっ!!!」

 ギンッッッ、ガツンッッという音と、剣の刃先が削り取られていくさまに、皆一様に青褪めていく。
 何故あの細身の身体であんな重たい攻撃が可能なのか誰にも理解出来なかった。受け止めている王弟殿下でさえ、表情に余裕がなくなっていく。
 双方の剣にヒビが入り、嬉々としてオリュガが斬り込みに入った時、間に割り込む存在がいた。右と左に剣を持ち、オリュガとノルギィの剣を片手ずつで受け止める。
 バギィィンーーーー…!
 つんざくような破壊音を立てて、オリュガとノルギィの剣は折れた。

「!!」

「……くっ!」

 ナリシュの群青色の瞳はオリュガを見つめていた。

「そこまで。模擬戦用の剣ではもう持たないよ。」

 オリュガは全体重を使って飛び込むように斬り込んだので、弾かれ宙に浮き一回転して着地した。

「ああ、すまない。つい熱くなってしまった。」

 王弟殿下の返事にナリシュは静かに微笑み返し剣を鞘に戻した。
 暫くするとザワザワと生徒達が騒ぎ出す。今のは何だったのだ。たんなるパフォーマンスなのか、本気だとしたらオリュガは実は強いのだろうかと騒ついていた。
 当の本人はクリクリと緋色の瞳を瞬かせながら、折れた剣をしげしげと見ていた。

「オリュガ。」

 ナリシュ王太子殿下はオリュガを呼んだ。オリュガは小さく小首を傾げてナリシュのもとへとトコトコと寄ってくる。
 先程の攻撃を行った人物と同じだとは到底思えない愛らしさだ。

「今のは何を発生させたのかな?」

「うん?重力だよ?」

 重力………。ナリシュはやや考え、自分の剣を鞘ごと外して重力を傘増ししていく。

「こういうことかな?」

「うん。でもそれだけじゃ剣がすぐに折れちゃうから、剣も保護しないと。」

「そう。オリュガの剣はオメガ用の華奢な剣だからね。よくもったね。」

 オリュガの剣は魔法で保護されていた。対してノルギィ王弟殿下の剣は素で受け止めていた。
 だから一緒に折れたのだ。
 オリュガがやったことは言葉で言えば簡単だ。だが実行に移すには難しい。剣を保護しながら重力を増し、自分の身体も強化しなければならない。オリュガの身体はナリシュが保護してはいたが、身体強化はオリュガ本人がしていた。同時進行で魔法を発動し、微調整を掛けながら攻撃を行う必要がある。いくつもの計算式と呪文が必要な魔法だ。しかもオリュガは全てを無詠唱で行いながら剣術にも長けていた。

「もっと丈夫な剣がいいかな?」

 まるでこっちの指輪とこっちのブローチどっちが可愛い?といった調子でオリュガは尋ねてくる。緋色の瞳は純真無垢で爽やかなティータイムを思わせる紅茶の色なのに、思考は戦闘狂だ。

「…………今度魔法の負荷に強い剣をあげよう。」

 それは魔法剣と言われなかなか手に入らない代物だ。
 オリュガの目は丸く広がり、キラキラと輝いた。

「え!?ほんとぅ!?」

 大きな宝石よりも魔法剣に喜ぶ姿に、ナリシュの目は細まる。
 その剣を受け取ることにどんな意味合いがあるのかも考えずに、オリュガはヤッタァと喜んでいた。
 そしてグラリと倒れる。

「はれ…?」

 倒れかけた身体をナリシュが咄嗟に支えた。
 そしてふわりと香る紅茶のにおいに、ナリシュの表情が固まる。

「…………はぁ。本気かな?」

 何が?と尋ね返したかったが、力がどんどん抜けていく。王太子殿下の声がどこか遠くから聞こえてくるようだった。

「ニンレネイっ!」

 珍しく急いだ声だ。いつもはゆったりと余裕のある話し方をするのに、今は焦りを感じる。
 僕はナリシュ王太子殿下に抱っこされていた。さっきまで戦っていたノルギィ王弟殿下がどうしたのかと尋ねている。
 両殿下と兄上が発情期がどうのと話している声で、そういえば自分は朝から熱ぽっかったのだと思い出した。戦える高揚感ですっかり忘れていた。
 発情期による欲情は、戦場で生きるか死ぬかの高揚感と似ているのだなと思いながら、眠りに落ちていくのを感じた。








 


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