悪役令息が戦闘狂オメガに転向したら王太子殿下に執着されました

黄金 

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91 結晶の森

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 オリュガはネイニィを見失い、仕方なくナリシュに合流しようと戻っていた。
 そこでなんとなく番の気配を感じて空を見上げる。

「ナリシュ様だっ!」

 ぱあっと顔を輝かせて叫んだ。

「え?どこ?」

「あ、本当ですね。どこに向かってるんでしょう?」

 オリュガはタタッと助走をつけて壁と街灯を掴んで住宅街の屋根に登った。

「追いかけるっ!」

 遥か向こうを駆けるように飛ぶナリシュを追いかけ始めた。
 これにはノアトゥナは目を剥く。

「ええ!?僕どーしたらいいの!?」
 
 ノアトゥナの身体がふわっと浮いた。

「え!?」

「俺が運びます。舌を噛むので喋らないで下さい。」

 イゼアルに横抱きに抱き上げられ、そのままオリュガを追いかけてイゼアルも屋根に飛び乗った。イゼアルは風魔法を纏いふわりと着地する。

「お、お、お、重いよ!?」

「?いえ、軽いですよ?」

 危ないので黙って掴まっていて下さいと言われて、ノアトゥナは慌ててイゼアルの首に腕を回す。
 オリュガはもうかなり先を走っていた。
 
 オリュガやナリシュに隠れて分かりにくいが、イゼアルも優れたアルファであり、身体能力もずば抜けている。
 身体に密着している所為で、イゼアルのアルファの香りが鼻から身体の中に入り込み、ノアトゥナは少し赤くなった。
 
 うう、アル君、お花のいい匂い……。大きな花束を貰った時みたいな色んな花の匂いがする。

 イゼアルはノアトゥナが黙ったのは危ないと言う注意に従ったからだと思っているようだが、本当はフェロモンの匂いとお姫様抱っこに恥ずかしがっていたからだ。
 気付かずに目の前のオリュガを追い掛けているイゼアルを見上げて、ノアトゥナはムゥっと頬を膨らませた。
 その仕草が機嫌を損ねている所為かと思ったイゼアルが謝ってくる。

「すみません。到着したらすぐ降ろしますから、我慢して下さい。」

 ノアトゥナは慌てた。

「違うしっ!」

 勢いが良すぎたのか、イゼアルは器用に屋根を飛び越えながらノアトゥナをチラリと見た。一瞬だけ目が合う。

「……違うもん……、は、早くついてよね!」

 照れているだけなのでノアトゥナはそれを隠すために声を荒げてしまった。

「はい、急ぎます。」

 素直に返事をするイゼアルに、ノアトゥナはむむ~と口を閉ざす。
 また失敗した!
 
 そんな二人のやり取りを、追いついたミリュミカ達は見ていた。

「ナリシュ様にはあんな初々しさなかったな……。」

 ミリュミカはナリシュが十三歳の頃からの付き合いだ。元々は王家の影でありナリシュの監視役として働いていたのだが、あまりの酷さにナリシュ専用の影に転向した経緯がある。

「……あったらあんな人にはならない。」

 シカヒィーロの返しに、そうだけどね、とミリュミカは溜息を吐いた。




 ナリシュは背後からオリュガが追いかけて来ていることに気付いた。
 慌てて立ち止まり屋根の上に立つと、息を切らした様子もなくオリュガはナリシュに抱き付いた。

「つっかまえ、たっ!」

「……とっ、君ね……、大人しく待つということが出来ないのかな?」

 オリュガは抱き付いたまま見上げて、へへ~と笑う。その無邪気な笑顔にナリシュは微笑んだ。

「変身解いたの?」

 ナリシュは頷き、オリュガの両頬を手のひらで挟んで瞼に一回、二回とキスを落とした。
 オリュガが瞼をぱちぱちと瞬くと、瞳の色が緋色に変わる。

「戻ってるの?」

 鏡がないからオリュガには分からない。

「戻ってるよ。さぁ、行こうか。」

 ナリシュはオリュガの手を引いてグンッと飛び上がる。

「うわぁ、無重力!」

 今世のオリュガには経験がないが、前世の感情制御型の時は宇宙空間での生活が多かったので、知った感覚だった。
 だからこそ今世の戦い方はそれに近く、重力を感じさせない不可思議な動きをオリュガはしている。

「……ふぅん?無重力ね……。」

 なるほどね、とナリシュは納得したように頷きつつ、オリュガの手を引いて進み出した。
 遠くから見た感じよりも、そのスピードは速い。
 ビュンビュンと景色が流れ、会話を塞ぐほどに風圧を感じる。
 辿り着いたのは町をぐるりと囲む町壁の上だった。
 ナリシュとオリュガは目の前の広い大地に並ぶテントを見下ろす。

「侯爵が集めた傭兵部隊?どのくらい集まったの?」

「六千程度かな」

 そんなものなのかと思うべきか、この世界の規模で考えると多いというべきか…。
 どっちだろう?
 何を眺めているのか理解できずにオリュガも眺めていると、誰かが土煙をあげて馬を走らせ傭兵部隊に近付いているのが見えた。

「ロズノセムテ侯爵?」

 蟻よりも小さく見える人影を、オリュガは正確に言い当てた。

「そうだね。」

 何やら大きなテントに入っていった。部隊長でもいるのかな?ロズノセムテ侯爵の私兵はいなさそうだった。

「どーするの?」

 尋ねると、ナリシュ様はどうしようかなと言いながら思案気に微笑んだ。

「傭兵は解雇するしかないんだけど…。一方的にやってしまうとね……。侯爵も後払いにしてるだろうし。」

 傭兵との契約なんてあってないようなものだし、敗者にでもなればタダ働きもありうるのだが、自国民が参加する戦争に、国が彼等を雑に扱えば今後の世論に関わるとナリシュは考えている。出来れば民衆からは良く思われていたい。

「お金の話?払えるの?」

「払えないだろうね。ロズノセムテ侯爵は罪人だから全ての財産は没収される。それを彼等に分配するという手もあるけど、国の財産になるからね。私はここにいないことになっているし、勝手は出来ないかな。」

 侯爵を牢から出す予定もないしね?と楽しそうにナリシュ様は語る。

「ということは?」

「ということは彼等には一度武力行使を行ってもらい、敗者になってもらおうかな?そして何も知らなかったのだからと慈悲をもって解放する。」

 つまり今の段階で攻撃しちゃうと意味もわからず集められた人達を、騎士団を使って攻撃すると、国が自国民を虐殺したと思われかねないってことかな?もしくは戦闘なしで解散させても、お金にならない雇用に参加させられたとして、納得出来ないと反乱を起こされても困る。その程度の人数が集まっているから、この町に住む国民に危険が及ぶ。って感じかな?

 追いついて来たアルとノアトゥナ、ミリュミカとシカヒィーロもその話を聞いてナリシュ様を見た。

「………ロズノセムテ侯爵の尻拭いはしたくないんだよね。」
 
「うん、大丈夫。せこいーとか言わないよ?」

 国が賠償金払うとなると、それは国民の血税だもんね。かと言って王家が私財を投げ打って払うのもね。
 ゲームではどうしたんだろう?とアルを見ると、アルはコソッと教えてくれた。
 ロズノセムテ侯爵率いる傭兵隊は、ほぼ戦争でサマファル国側に加担する。シカヒィーロがリマレシア王妃を裏切りロズノセムテ侯爵がハイディンブの町で王位簒奪の罪に問われた時は、もっと騎士団との攻防があるので、こんな所でのんびり陣営を組んでいることはない。
 この状況もまたゲームのシナリオとは違うのだ。

「つまり、戦闘はした方がいいってことだね!」

 僕は納得した。
 戦って敗者は勝者の都合がいいように処理されるのが常だ。

「戦いたい?」

 ナリシュ様に聞かれて、オリュガはうーんと考えた。そしてフルフルと首を振る。

「僕はナリシュ様が全力で戦ってるのを見てみたい。」

 いつも暴れる僕のストッパー役になっている気がするんだよね。見てみたいなぁ。全力のナリシュ様の魔法剣!
 僕はキラキラと瞳を輝かせてナリシュ様を見た。

「…………………………………………………はぁ。仕方ないね。」

 たっぷりと間を置いて了承してくれた。
 やったぁ!
 
 ナリシュ様はもう一度自分の髪と瞳の色を黒に変え、町壁の上から一人町側に飛び降りた。

「殿下が強いとは思いますが、一人で大丈夫でしょうか?」

 イゼアルが心配そうに見守りながら誰ともなく尋ねると、ミリュミカは大丈夫だと答えた。

「寧ろ、全力でと言うのならば我々はいない方がいいと思います。」

「そうなんだっ!それ聞いてますます楽しみぃ!」

 町の外の傭兵達がテントを無視して陣形を取り出した。つまりこれは戦闘体制に入ったと言うことだね!
 綺麗に並んだ頃に、町壁の門からナリシュ様が一人出てくる。
 傭兵を纏めている部隊長らしき人物は、大柄な男だった。後方にはロズノセムテ侯爵が何か叫んでいる。
 
「………無事ハイディンブの町を奪還したら、二倍の報酬を払うと言っていますね。」
 
 シカヒィーロが風魔法を使い声を拾って教えてくれた。なるほど、だから傭兵部隊の方で歓声が上がってるのか。
 ハイディンブの町を乗っ取った騎士団の偽物がいるとかいう話になってるのかな?
 
 ナリシュ様が部隊に向かって真っ直ぐ歩いているのに、傭兵部隊は前進しだした。
 アルとノアトゥナははらはらしながら眺めている。僕はワクワクしているけど、ミリュミカとシカヒィーロは落ち着いている。

 先頭を進む馬上の男が叫んだ。

「貴様っ!伝令兵か!?」

 まぁ、普通一人でのこのこ戦闘集団に近付かないよね。

「……………いいや、違う。」

「では退け!」

 僕からはナリシュ様の背中しか見えない。でもなんとなく笑ったなぁと感じる。
 ナリシュ様は腰から剣を抜き、無造作に構えた。一気に地面が白く変色していく。
 傭兵達の動揺がこちら側からも分かった。魔法剣だと叫び、先に倒せと騒ぎだす。寄せ集めの兵士達なので、少しの動揺で陣形が崩れ出していた。

「かかれっ!」

 傭兵部隊長が叫んだ。
 ワッと襲いくる集団を前に、ナリシュ様は駆け出し剣を振るった。

「わあぁ、綺麗~!」

 ナリシュ様の剣は流麗だ。流れるように切り伏せていく。まるで踊っているようだ。そして一薙すると、白い粉のようなものが舞っている。
 白い粉は近くにいる兵士達に降り注ぎ、人が白く凍りだした。
 触れるなっ!という叫び声が聞こえるが、剣から流れる粉はどんどん広がっていっている。地面も人も氷に変えて、馬は馬上の人間を振り落として逃げていった。
 そんな中でもナリシュは微笑んでいた。
 
「わぁ……、いつも通りの笑顔が怖い。」

 きゃわきゃわ喜ぶオリュガの横で、ノアトゥナが顔を引き攣らせながら呟いている。
 かなり離れているにもかかわらず、冷気が風に乗って町壁まで届き、雪が降っているかのように壁を白く変えていっている。
 ハラハラと降るのはなんだろうとオリュガはそれを手のひらに乗せた。

「雪かと思ったら結晶か。」

 雪は結晶の塊だろうけど、この降っている白い粉はもっと大きい。目視で結晶の形が見えてとても綺麗だ。

「凄いですね。もうかなりの広範囲が氷の世界ですよ。」

 アルも珍しく興奮している。でもちゃんと寒そうなノアトゥナに自分の上着を肩にかけてやっていた。
 ノアトゥナは寒くて震えていたみたい。アルは紳士だねぇ~。

 ナリシュ様の魔力は底がないのか、白い大地に結晶が高く積もり、硬質な山を築き始めている。まるで水晶の森のようだ。
 傭兵達は高く築かれた水晶に阻まれ閉じ込められて、戦闘どころではなくなった。
 ナリシュ様は風魔法で身軽に水晶の山を乗り越え、移動していくので、傭兵達を一気に無効化していく。
 ……六千人対一人なんだけど全く問題なく終わりそう。
 ナリシュ様が通った後は、水晶の森が広がっていく。そこに人の命があるのだろうけど、静かに広がる氷の世界にオリュガは見入っていた。
 それはミリュミカとシカヒィーロも同じらしい。お互い感想を言い合っている。

「流石です、ナリシュ様。私なら暗殺術が基本なのでこんな大量の兵士は相手に出来ません。」

「私なら皆殺しかな?」

 ミリュミカは兎も角、シカヒィーロが物騒なことを言っている。

「僕なら雷でバリバリかなぁ?」

 なので僕の感想も混ぜてみた。

「ヤバいよ、この人達。言ってることおかしいよ!アル君っ、アル君はそんなことしないよね!?」

 ぴょこぴょこしながらノアトゥナはアルに詰め寄っていた。
 え?でもアルって作戦練る時、結構結果重視でえげつない計画も立てれたはずだけどな?なんと答えるつもりか興味が湧き、オリュガもイゼアルの返事を待つ。

「ソ、ソウデスネ、シマセン。」

 ノアトゥナの無垢な瞳にやられたかぁ~。ちょっと顔が引き攣ってるぞ?
 アルは話をズラす作戦にでた。

「隊長と殿下は似ているのですね。」
 
「え?ナリシュ様と僕って似てるの?」

 はい、とアルは頷いて返事をした。性格はかなり違うと思うけど。どこら辺が?と聞くと、アルは顎に手を当てて考え出す。はっきりとした確証がある言葉じゃなかったみたいだ。

「……そうですね。戦闘中に笑っているところを見て思ったのですが………。二人は戦うのが好きなんだなぁと思います。」

「んん?僕は戦闘好きだけど、ナリシュ様は違うんじゃないの?」

 僕は首を傾げる。
 これにはミリュミカが答えてくれた。

「普段王太子として抑圧されているので、こうやって憂さ晴らししているのですよ。あの魔法剣は身分がバレる可能性があるのであまり使えませんがね。」

 今回は町の外だし、侯爵以外の傭兵達は平民ばかりなので、容赦なくやっているのだろうと言った。
 たまに市井に出たり、身分を隠して調査に出たり、はたまた傭兵や臨時討伐部隊に紛れ込んだりして身体を動かしているらしい。
 どうりで戦い慣れているはずだよね。王宮の奥で過ごしているだけにしては強いなぁと思ったよ。
 そのうち僕も一緒に連れてって貰おうっと!


 あたり一面見渡す限り結晶の森に変えてきたナリシュ様は、怪我一つなく戻ってきた。

「お疲れ様~!すっごく感動しちゃった!」

「そうかい?私も久しぶりにスッキリしたよ。」

 久しぶりに魔力を大量に放出して気持ち良かったらしい。
 学院の模擬戦の時に、湿地帯で一緒に魔獣を討伐した時よりも広範囲で結晶の森が広がっているから、相当魔力を消費したと思うのに、ナリシュ様はケロッとしている。
 ロズノセムテ侯爵は氷の中で気を失っていたので、後から来た騎士達に連れて行かせた。

 結果的に集まった傭兵達は殆ど生き残り、少しの手当を貰って帰っていった。
 ここで命を落とすのも後遺症を残すのも、彼等は自分で選んだ人生なのだから全てを保障する必要はないというナリシュ様の決定だ。
 それでも自費で治療所を開いてたのは偉いよね。







 









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