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番外編
209 ロラシュの迷黒玉⑩
しおりを挟む無気力なロラシュだが、何もしない訳ではない。
一応父の真似をして市井に降りて観察なんかもしている。ついでにちょっと自分なりに情報網を作ってみたりもした。
王家の影は使いたくない。何を調べたか丸わかりになるからだ。
チュレジュの聖魔獣について聞いた時は流石に王家の影に調べさせようかとも思ったが、それよりも知りたいことがあって城下町に降りてきた。
夜の街の中に一際輝く大きな建物がある。
魔導灯の灯りで昼のように輝き、建物の窓は開け放たれ、中の一階の様子がよく分かるようになっていた。
一階は明るくテーブルと椅子が並び、食事を摂る人々が賑わっている。
性別や年代も様々で、一般的に大衆に広く使われている食堂だ。夜になると酒場となり、男達が増えてくる。
奥にはカウンターがあり、そこでも酒を提供するが、別の目的を持って客がくる場所になる。
カウンターの横には大きなカーブを描く階段があり、赤い絨毯が敷かれ、夜になると客に解放される。
ここは娼館だった。カウンターは受付になっている。
二階は女やオメガを抱きに来る客が集まってくる場所だった。
そして三階にはさらに高級娼館として、貴族や富豪がこの建物に集まる。
入り口は正面からではなく裏に造られた場所から入るのだが、エントランス前には雨除けの屋根があり、馬車を横付け出来るようになっていた。
完全予約制で予約がないと馬車を乗り入れることすら出来ない。
一般人が入らないよう魔法防壁が張られており、登録がないと通過出来ないようになっていた。
ロラシュは正面の食堂からスタスタと慣れた様子で入って行った。
誰もロラシュを気に止めるものはいない。
カウンターに行くと、従業員がニコリと笑った。
「お久しぶりでございます。オーナー。」
ロラシュは髪の色と瞳を茶色に変えて、帽子を被っていた。
「居るかな?」
「はい、ご案内致します。」
「いや、いいよ……。」
ロラシュはスタスタと二階に上がる階段を上がって行った。
二階の廊下にも絨毯が敷いてある。市井向けの娼館だが、娼婦やオメガ達への不当な扱いを全て禁止している。
もし客が暴力でも振るおうものなら、永久に入店禁止になる為、客は皆礼儀正しい。それでも小綺麗な娼館の割には料金が一般的な為、使う人間は多かった。平民でも少しお金持ち気分が味わえると好評だ。
ロラシュは奥まで行くと一つの扉に入る。何の変哲もない、他の客室と同じ扉なのだか、その扉の奥には階段が一つあるだけの部屋だった。従業員用の二階と三階を繋ぐ階段になる。
三階に上がると従業員の休憩部屋になっており、今は客がついていない娼婦達がお喋りをしていた。
「あ、お疲れ様ですぅ。店長いますよ~。」
「オーナーも、もっと来て下さいよぉ。」
ロラシュはニコリともせずに手を上げて通り過ぎた。ロラシュはナリシュ国王陛下とそっくりな為、顔を知らない者はいない。髪色を変えたくらいでは身バレしてしまう為、髪と瞳を変える時に印象操作もしている。
ミリュミカにも内緒だ。
基本的にミリュミカがロラシュの侍従として警護にもつくのだが、多忙なミリュミカは手が開かない時は影の護衛を十人くらい残していく。
仕事がない時や室内で執務をする時、夜の就寝時など、ミリュミカがいない時を狙って抜け出していた。
今のところバレた様子はない。
父上が若い頃は傭兵としてあちこち行っていたのだと聞いて、自分もやってみれば少しは変われるだろうかとやり出したことなのだが、そっくり同じことをやってもつまらないので、情報収集の為に娼館を経営しだした。
この娼館は経営不振で潰れかけたものを買ってここまで大きくしたのだ。
これはこれで面白かったが、ロラシュは商人ではないので片手間にやっている。
店自体は店長を雇って任せていた。
店長ですらロラシュの素性を知らない。どこかの貴族だとは思っているようだった。
「セハンテ、この前頼んだことは分かった?」
三階の店長室を開けるや否や声を掛けたロラシュに、セハンテと呼ばれた青年は顔を上げた。
「オーナー…。ノックをお願いしますと何度も言っています。」
セハンテは二十代後半の青年だ。元々子爵家だったのだが、幼い頃家が借金で没落し、平民となっている。基礎的な教育はしていたので頭が良かった。
アルファ性ということもあって、娼館という少し治安が悪い店でも安心して任せられた。アルファとはこういう時、人に畏怖を与える性別でもあるので、最初から舐めて掛かる人間が極端に減ってくる。特に平民の間ではそれが謙虚だ。
セハンテは顔を上げてロラシュに文句を言った。もう数年の付き合いなので慣れている。
セハンテはロラシュが王太子であることを知らない。だからかあまり畏まることもなかった。
それでもオーナーはセハンテの主人なので、言われた通り仕事をしている。
引き出しから書類の束を出して、ソファにどっかり座ったオーナーに手渡した。
「簡単にわかった?」
「ロイデナテル家の方なら。ですが流石に王家の内部事情は無理ですよ。こちらの命が危なくなります。」
それでも分かるだけは調べている。
「そうか……。」
渡した書類をオーナーが読み出したので、セハンテは執務机に戻って仕事の続きを始めた。
目の前のオーナーとはそこそこ長い付き合いになりつつあるが、どこの誰だか全くわからない。
ある日フラリとセハンテの前に現れ、雇うから仕事をしろと命令された。
魔法に長けているらしく、顔を見ても平凡にしか見えないのだが、認識阻害をかけているのだろうなと思っている。顔を覚えられないのだ。それなのに目の前に現れればちゃんとオーナーだと認識出来た。不思議だ。
最初会った時は中年なのかと思っていた。やたらと落ち着いていて堂々としていたからだが、最近思う。自分よりも歳下だよな、と。そうなると、出会った頃から逆算すると目の前の人物の年齢が恐ろしく感じる。
いったい歳は幾つなのだろう……?
セハンテは早くから平民になったので、気持ちはすっかり平民側だ。
貴族怖いなぁ、あんまり関わりたくない。しかしお金は欲しいので仕事と思って割り切っていた。
読み終わったのか、書類をテーブルに放ってオーナーは何か考え出した。
「王宮の方は気付かれなかったか?」
「はい、足はついてないと思います。」
チュレジュについて調べさせた。こちらは既に知ってはいるが、セハンテがどれだけ調べられるのか確認する為だった。
チュレジュは過去に数回、王宮でオメガの子息子女を招いたお茶会を開いている。チュレジュが開くというより、外界と交流出来ないチュレジュを慮って両陛下が開いてあげていた。
その時招待された貴族の子供達が話した内容や、ついて来た使用人達の証言、王宮で働く者達から情報を引き出してあった。
チュレジュの宮はシカヒィーロがほぼ単独で取り仕切っている為、中の様子は分からなかったが、チュレジュが聖魔獣と出会った時期や、成長過程が意外と多く調べられていた。
他には魔力が異質と感じる者や、チュレジュの宮で魔獣らしき姿の目撃情報もあるが、実際に目撃した者は消息不明になっている。これを話した人間は又聞きだが信憑性が高い。
目撃者はシカヒィーロに見つかって、害になると判断されて消されたか遠くへ追いやられたかしていそうだ。
本来なら気の所為で済まされる情報だが、事実を知るロラシュから見たらなかなかいい結果だと思えた。
ミフィケについてはかなり分かった。
ロイデナテル家の誘拐事件。産まれたばかりの赤子が連れ去られた。公にしていないのはオメガだからだろう。公にして見つかる保障はないし、見つかった後の子供の将来を考えたに違いない。
疑問なのはミリュミカ達も動いた形跡があることだ。ロイデナテル家だけの捜索ではないだろう。両親が動かないはずがない。
それでも見つけるのに十年?
そんなことがあるのだろうか。
「……レプテェン伯爵家について調べてくれ。」
ロラシュは少し考える。
「それから………。」
念の為に…。セハンテにある指示を出しておいた。
学院の夏の長期休暇中、リーニィーがヤネグラン国に捕まった為、ロラシュを筆頭にツィーニロ魔法師団長と共に救出に向かうことになった。
父上から勅命を受け、魔法剣を下賜される。
恭しく剣を受け取り顔を上げると、父上と目があった。同じ群青色の瞳は、ロラシュを見て目を瞬かせた。
「…………あまり行きたくなさそうだね。」
ロラシュはいつも通りにしていたつもりだったが、気乗りしないのを悟られてしまった。
「え?嫌なの?誰かと変わる?ツィーニロに任せてもいいよ。」
今のアニナガルテ王国は平和だ。過去のオリュガ達よりロラシュは圧倒的に実戦経験が少ない為、経験を積ませる為に出兵させるつもりだったのだが、あまり行きたがらない様子にナリシュとオリュガは困惑した。
「…………いえ、行ってまいります。」
微笑む姿は武人には見えない。
容姿端麗な王太子には荷が重いのではという声も上がったが、経験の為に行かせることにした。
ロラシュが兵をあげて出るのは初めてではないが、魔獣の討伐しかやっていないのも事実だった。
ロラシュが躊躇う理由は出兵についてではない。
折角ミフィケのことについて調べたのに、直ぐにアニナガルテ王国を出なければならないのがつまらなかっただけだ。
直ぐに帰ってくればいいかと気を取りなおす。
出発は直ぐだ。
準備が済み次第出ると告げてロラシュは立ち去ってしまった。
「………ねぇ、ナリシュ。」
そんなロラシュの様子にオリュガは、うーんと悩む。
「…………ロラシュってリーニィーのこと好きなんだよね?それでリーニィーはツィーニロのことが好きだったけどつい最近失恋したんだよね?」
「……そう聞いているね?」
オリュガは腕を組み天井を見上げる。
「喜んで助けに行くと思ったのに嫌そうだったね?」
そう、オリュガはロラシュが率先してテイローラワ国に行くと思っていたのだ。だがロラシュは気乗りしない様子だった。
「………あの子が何を考えているのか読みにくいね。」
「あぁ~、そりゃナリシュの子だもんね。」
「………君の子でもあるんだよ?」
違う違う、そっち似だよと二人で押し付けあっていた。
昼夜問わず馬を走らせ、テイローラワ国に入るとリフィッツエ港に真っ直ぐ向かった。そこからヤネグラン国に船で着き、直ぐに戦闘準備に入ったのだが、何故かチュレジュとミフィケがいた。
何故ここに?
まず真っ先に浮かんだ疑問だが、そこは後回しにした。
転がる死体の山はミフィケが一人で作っていた。
ミリュミカに師事したのだとしても、そのセンスは天性のものだろう。急所の一撃で敵はほぼ絶命していた。
ミフィケがチュレジュの闇魔法を使ってここまで来させたらしいのだが、あのシカヒィーロを出し抜いたらしい。ミリュミカの表情が険しい。
ミフィケはロラシュを盾にして隠れている。隠れるくらいならやらなければいいのに…。しかしそのおかげでミフィケが近くに来た。
オリュガ父様までやって来て、騒々しく解決していく。
ヤネグラン国に捕まっていたカナティーテ王太子とリーニィーは無事救出出来た。
その間ミフィケは割と大人しかった。
しかし一緒に連れ帰ろうとしたオリュガ父様の手を振り払い、ミリュミカを強制的にアニナガルテ王国に帰してしまう。
全員呆気に取られた。
ふふんと得意そうにするミフィケに、ロラシュは目をやる。
「………ミフィケは凄いね?ミリュミカを出し抜くなんて……。」
微笑むロラシュに、ミフィケは満面の笑みを浮かべた。
こういうミフィケは楽しいなと思う。
リフィッツエ伯爵領に戻ったテイローラワ軍とアニナガルテの魔法師団は、伯爵領で暫く世話になることになった。
テイローラワ国の方は港に海軍船が停泊しているので、大概の兵は船で待機していたが、戦後処理をしているウィゼミト王がいる為、処理が終わるまで残っていた。
ロラシュとツィーニロ、ヨニア・リフィッツエ伯爵も交えて、ウィゼミト王と共に書類に追われていたのだが、少し休憩に出たロラシュはリフィッツエ伯爵夫人に捕まった。
「あ、オリュガの息子!久しぶりだね?」
救出からここまで慌ただしく時間が流れた為、初めてゆっくり話をした。
ロラシュはネイニィに会うたびにいつもじっくりと観察する。この人が現れたから父上達の人生は変わったとも言える。
アニナガルテの様子や、オリュガ達がどう過ごしているのかを聞いてきた。
ロラシュの両親は相変わらずだ。仲が良く、可能な限り一緒にいる。オリュガ父様は暴れたくてたまらなそうにしていて、たまに抜け出しては父上に叱られていた。
そんな話をすると、リフィッツエ伯爵夫人はとても嬉しそうだった。
「そうか……。相変わらずだね。」
主人公ネイニィは攻略対象者ヨニアと番になった。だがそのシナリオは、本来のシナリオからかけ離れていた。
父上が言うには、オリュガ父様には前世の記憶があるのだという。それはイゼアル・ロイデナテル侯爵も一緒で、二人は共通の記憶を持っていたらしい。その記憶を頼りに父上達は謀叛人を捕え戦争を終結に導いた。父上はオリュガ父様を手に入れたくて、邪魔だと感じた主人公ネイニィを罠に嵌めた。
その後ヨニアがネイニィを連れてテイローラワ国に亡命し、ネイニィの能力に目をつけたウィゼミト王がリフィッツエ伯爵として二人を迎え入れたのだと報告書に書かれていた。
この人は罠に嵌めた父上を恨まないのだろうか?
黙るロラシュに、ネイニィは苦笑いをした。
「その顔は僕達の過去を聞いてるんだよね?……でも勘違いしないでね。昔の僕が愚かだっただけだから。今はヨニアとリーニィーが大事。リフィッツエ伯爵領を守りたいよ。」
それを聞いてロラシュは頷いた。リフィッツエ伯爵夫人はもう過去を乗り越えているのだろう。
この人も大切なものがちゃんとあるのだ。
「よくテイローラワに亡命しようと思いましたね。」
少し疑問だったので尋ねた。
調査ではネイニィを連れたヨニア達を、当時王太子だったウィゼミトが態々出迎えリフィッツエに送り届けたとあったのだ。
ヨニアとテイローラワ国には何の繋がりもなかったのにだ。
「…………あぁ~。うーん。多分だけど、サマファル国のメネヴィオが助けてくれたんだと思う。何かと僕のこと気に掛けてたから。ヨニアは路銀とウィゼミト王を紹介したのはメネヴィオ王だって言ってたんだ。何でかは分からないんだけど。」
キョロキョロとしながら小声で教えてくれた。
「………数名影がいますが防音と認識阻害で隠しましたよ。そんなこと喋っていいんですか?」
「あ、やっぱりいるの?ずっといるんだよね。暇なのかな?今んとこ害がないから放置してるけど。いいんだよ。僕ナリシュ推しだったから。ロラシュはナリシュにそっくりだね。」
だからちょっと長めにお喋りしたかったんだよ。
そう笑うリフィッツエ伯爵夫人は朗らかだ。推しと好きな人は別物だと語った。
「サマファル国の王とは親しいのですか?」
「……んー……?どうだろう?」
ネイニィにもよく分からないのだ。態々牢の中にいたネイニィに会いに来ていた理由も分からない。
「この国に来てから会ったことないしねぇ。今カデリィエン子爵領に来てるはずだけど、お互い会いに行く間柄でもないしねぇ。」
カデリィエン子爵領はテイローラワ国にあるリゾート地だ。
「サマファル国王が?」
「そう、まぁ、家族旅行みたいだよ。あそこはテイローラワ国の領地だけどいろんな国の共有地みたいなもんだし。」
サマファル国王というよりメネヴィオという名前に何か引っ掛かりを覚えた。
ネイニィからはじゃあお休みねと言われたのでそのまま別れる。
気付けば空は暗く、夜だった。
そして屋敷の上に黒い影が見えた。髪も服も真っ黒で、星空の方が明るいのではないかと思える細身の姿がそこにいた。
ミフィケだった。
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