契約に失敗した俺は……。

ど~はん

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50.魔王

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「サタナエルの堕天で真希まで変わるのはなんでだ?」

仲部、サハクィエルと真姫、アズラーイールの戦いの一方、
久しぶりに登場した主人公の幸田、フレイヤと大天使ミカエルとの戦い。

「恐らく彼の能力でしょうね。幸田の考える通り【通常の堕天】ならば天使だけに変化があります。」

『真姫とアズラーイールは戦闘を始めましたか。』

そんな時に、幸田とフレイヤの後方から爆発音と軽い衝撃波が襲いかかる。

航空自衛隊の攻撃だろう。

「大丈夫かな……、みんな。」

幸田が爆発のあった方を振り向いてそう呟く。

「他人の心配ばっかりはできませんよ。」

幸田とフレイヤの前に立つのは、大天使ミカエル。

いくら北欧神話のフレイヤでも簡単にというわけにはいかないだろう。

「大天使ミカエル……。」

幸田が呟いた時、

『…………。』

ミカエルは無言で右手を突き出した。

あらゆるものを飲み込む光ホワイトホール……。』

大天使ミカエルが発動したのはホワイトホール、サタナエルが以前幸田たちに使用した技である。

「幸田っ、手を!」

フレイヤはすかさず左腕を幸田の方に伸ばして、手を繋ぐように言った。

「あ、あぁ。」

幸田は右手を出してフレイヤと手を繋ぐ。

『私のあらゆるものを飲み込む光ホワイトホールはサタナエルの時とは違う!』

さすが大天使ミカエルと言ったところか、
サタナエルのホワイトホールより大きい光の渦が出現し、凄まじい勢いで風を纏う。
辺りの雲を吸い込み、台風かの勢いを発揮するホワイトホール。

「くっ……。」

「なんだ……この威力……。」

フレイヤと幸田は必死に耐える。

『さぁ、決戦ゲームを始めよう。』

そんな風圧の中を、何事もないかのように動ける大天使ミカエル。
どうなってしまうのか……。



場面は変わる。

「真希、私だって!」

真希の心に声が届くと、僅かな可能性にかけて必死に叫ぶ沙夜。

「沙夜、ここは戦うしか……。」

「無理だよっ!そんなの……できないよ……。」

戦わなければならないことはわかっている。
しかし、真希とは戦えない、戦いたくない。
そんな気持ちとも戦う沙夜の目は、涙で赤く腫れてるように見えた。

「では沙夜、あなたはそこにいてください。」

このままではまずいと思ったブリュンヒルデは、沙夜をそのままして戦おうと制裁の槍を構える。

「待って!駄目……。」

涙を片腕で拭いながら、ブリュンヒルデの右肩を強く掴んで止める沙夜。

「沙夜っ!」

「そっちからこないなら、こっちからいくよぉ。サタン!」

真希とサタンは戦いを始める。

『コロス……。』

不気味な声でそう言うと、全身に力を込め戦闘体制に入るサタン。

絶対絶命か……。
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