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54.甘さから死角
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『さぁ、決戦を始めよう。』
場面は変わり、幸田とフレイヤvs大天使ミカエル。
『フレイヤ神でも、あらゆるものを飲み込む光には身動き取れないようですね。』
凄まじい風圧を物ともせず動ける大天使ミカエル。
「…………。」
何も言わず、幸田と手を繋いだままのフレイヤ。
『さて、あっけない終わり方ですね。フレイヤ神。』
「…………。」
俯いたまま、動かないフレイヤ。
「フレイヤ……、ん?」
そんな状況で、フレイヤを見つめる幸田はあることに気づいた。
「あれ?フレイヤと手を繋いでから風を感じない?」
髪の毛、衣服はたしかに風で揺れている。完全に感じないということはないだろう。
しかし、先ほどまで体のバランスをも簡単に崩してしまうほどの強風を受けていたはずなのに、幸田は今普通に立っている。
「まさか……。」
幸田は確信したようだ。
フレイヤは動けないのではない。
動かないのだと……。
『さようなら、これで私がこの世界の頂点に立つ。』
そう言って右手の剣を振り上げる。
ここでフレイヤを殺せば、自身が頂点に君臨する。他の大天使よりも強く、どの天使や悪魔にも負けない。
最強になれる……。
それが大天使ミカエル考えだった。
『…………。』
無言で剣を振り下ろしたミカエルの顔は、余裕と嬉しさにより笑っていた。
「叶わない夢を考えるのはそろそろやめていただけますか?」
俯いたままのフレイヤが発した冷たい言葉に、大天使ミカエルの顔からは笑いという単語は消えた。
『な………………。』
衝撃に言葉が出ないミカエル。
「フ……フレイヤ!?」
横から見ていた幸田も、フレイヤよその行動は予想外だったらしい。
『わ……私のひと振りを……。』
「甘いですね。そんな程度で私を殺せると?」
大天使ミカエルが振り下ろした剣は止まっていた。
フレイヤの体に到達する前に……。
一方、フレイヤは左腕を挙げている。
『素手で……止める……だとぉ!?』
フレイヤは剣の刃に触れないように指先で剣を掴み、大天使ミカエルの一撃を無効化していた。
「さらに、言っておきましょう。あなたは見くびっていましたね。」
『どういう……、ぐっぁ!!』
「私のことも……、そして……。」
フレイヤが顔をあげて笑った。
「幸田のことも……。」
大天使ミカエルが、自身の腹部に目を動かすとそこには……、
「俺の存在を忘れてもらっては困るな、大天使ミカエル。」
真っ赤に染まった腹部と、
その中からレーヴァテインの鋭い刃先が顔を覗かせているのが、映ったのだった―。
場面は変わり、幸田とフレイヤvs大天使ミカエル。
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凄まじい風圧を物ともせず動ける大天使ミカエル。
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『さて、あっけない終わり方ですね。フレイヤ神。』
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フレイヤは動けないのではない。
動かないのだと……。
『さようなら、これで私がこの世界の頂点に立つ。』
そう言って右手の剣を振り上げる。
ここでフレイヤを殺せば、自身が頂点に君臨する。他の大天使よりも強く、どの天使や悪魔にも負けない。
最強になれる……。
それが大天使ミカエル考えだった。
『…………。』
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「叶わない夢を考えるのはそろそろやめていただけますか?」
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『な………………。』
衝撃に言葉が出ないミカエル。
「フ……フレイヤ!?」
横から見ていた幸田も、フレイヤよその行動は予想外だったらしい。
『わ……私のひと振りを……。』
「甘いですね。そんな程度で私を殺せると?」
大天使ミカエルが振り下ろした剣は止まっていた。
フレイヤの体に到達する前に……。
一方、フレイヤは左腕を挙げている。
『素手で……止める……だとぉ!?』
フレイヤは剣の刃に触れないように指先で剣を掴み、大天使ミカエルの一撃を無効化していた。
「さらに、言っておきましょう。あなたは見くびっていましたね。」
『どういう……、ぐっぁ!!』
「私のことも……、そして……。」
フレイヤが顔をあげて笑った。
「幸田のことも……。」
大天使ミカエルが、自身の腹部に目を動かすとそこには……、
「俺の存在を忘れてもらっては困るな、大天使ミカエル。」
真っ赤に染まった腹部と、
その中からレーヴァテインの鋭い刃先が顔を覗かせているのが、映ったのだった―。
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