57 / 71
55.後悔と屈辱
しおりを挟む
『な……に……んっ!』
大天使ミカエルの顔には、汗が輝き始めた。
フレイヤを甘く見ていた後悔、
そして大天使という存在でありながら幸田に背後を取られ、レーヴァテインで腹部に刺されたことによる焦りと屈辱の汗―。
「大天使ミカエル、あなたは私を殺すことばかりを考えていましたね。確かに私を殺せば、この世界の頂点に近い場所にたどり着けるでしょう。
しかし、勝手に思い込んでいましたね。この場には私しかいないと。」
大天使ミカエルの剣を止めたまま、フレイヤはそう説明した。
『お……お前はっ!お前は動けなかったのではないのかっ!フレイヤ神は動けるのはわかる、だがっ!』
顔を幸田の方に向け、鋭い眼差しでミカエルは叫ぶ。
『お前はなぜっ、そこに移動できたのだっ!なぜそこに立っていられた!あらゆるものを飲み込む光の中では立っているのが精一杯なはずっ!』
「ふっ、あなたはそこまで見失ってしまったのですか。」
フレイヤが笑った。
『なん……だと?』
「なに?なぜ?なんだと?そればっかりですね。私に攻撃を防がれた時点で既にあらゆるものを飲み込む光は消えていましたよ。」
フレイヤの説明通り、大天使ミカエルのあらゆるものを飲み込む光はミカエルが気づかないうちに消滅していた。
恐らく攻撃を止められたことにより、ミカエルがあらゆるものを飲み込む光の存在を忘れたのが原因と思われる。
『ふざけるなぁ!この私が……この私が人間ごときにっ!』
「人格が崩れてますよ大天使。それに幸田は契約者です。契約してる以上、能力が使えるので通常の人間とは違うのですよ。」
こんな中でもフレイヤは常に冷静。
むしろミカエルを操っているようにさえ思える。
「まぁ、この程度じゃくたばらないよな。」
「さぁ、今度は私達の番です。」
『…………。』
反撃が始まるのだろうか……。
場面は変わり、
仲部とサハクィエル、真姫とアズラーイールへ。
そこではサハクィエルとアズラーイールの戦いが始まっていた。
『…………。』
「遅い……。」
アズラーイールの葬る鎌を次々とかわしていくサハクィエル。
「あなたの天使は逃げてばっかりね。それもいつまで続くのかしら?」
「そんな心配するなら、自分の心配をするべきだと助言しておこう。」
仲部と真姫は尚も口論、といった様子。
ただ、そこに割り込むのは……、
『ターゲット捕捉。』
「よし、構わん撃てっ!こちらも叩き込む準備はできている。」
航空自衛隊と陸上自衛隊の攻撃である。
大天使ミカエルの顔には、汗が輝き始めた。
フレイヤを甘く見ていた後悔、
そして大天使という存在でありながら幸田に背後を取られ、レーヴァテインで腹部に刺されたことによる焦りと屈辱の汗―。
「大天使ミカエル、あなたは私を殺すことばかりを考えていましたね。確かに私を殺せば、この世界の頂点に近い場所にたどり着けるでしょう。
しかし、勝手に思い込んでいましたね。この場には私しかいないと。」
大天使ミカエルの剣を止めたまま、フレイヤはそう説明した。
『お……お前はっ!お前は動けなかったのではないのかっ!フレイヤ神は動けるのはわかる、だがっ!』
顔を幸田の方に向け、鋭い眼差しでミカエルは叫ぶ。
『お前はなぜっ、そこに移動できたのだっ!なぜそこに立っていられた!あらゆるものを飲み込む光の中では立っているのが精一杯なはずっ!』
「ふっ、あなたはそこまで見失ってしまったのですか。」
フレイヤが笑った。
『なん……だと?』
「なに?なぜ?なんだと?そればっかりですね。私に攻撃を防がれた時点で既にあらゆるものを飲み込む光は消えていましたよ。」
フレイヤの説明通り、大天使ミカエルのあらゆるものを飲み込む光はミカエルが気づかないうちに消滅していた。
恐らく攻撃を止められたことにより、ミカエルがあらゆるものを飲み込む光の存在を忘れたのが原因と思われる。
『ふざけるなぁ!この私が……この私が人間ごときにっ!』
「人格が崩れてますよ大天使。それに幸田は契約者です。契約してる以上、能力が使えるので通常の人間とは違うのですよ。」
こんな中でもフレイヤは常に冷静。
むしろミカエルを操っているようにさえ思える。
「まぁ、この程度じゃくたばらないよな。」
「さぁ、今度は私達の番です。」
『…………。』
反撃が始まるのだろうか……。
場面は変わり、
仲部とサハクィエル、真姫とアズラーイールへ。
そこではサハクィエルとアズラーイールの戦いが始まっていた。
『…………。』
「遅い……。」
アズラーイールの葬る鎌を次々とかわしていくサハクィエル。
「あなたの天使は逃げてばっかりね。それもいつまで続くのかしら?」
「そんな心配するなら、自分の心配をするべきだと助言しておこう。」
仲部と真姫は尚も口論、といった様子。
ただ、そこに割り込むのは……、
『ターゲット捕捉。』
「よし、構わん撃てっ!こちらも叩き込む準備はできている。」
航空自衛隊と陸上自衛隊の攻撃である。
0
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる