契約に失敗した俺は……。

ど~はん

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5.足音

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「ん……。だめだなぁ、コツとかないのか?」

「コツですか?そうですね……、貸してください。」

幸多は短剣をフレイヤに渡した。

「レーヴァテインを召喚すればいいんですね。見ててください。」


フレイヤが幸多の前で『目覚めよ!』と唱えると、短剣は炎を纏った光に包まれ、伸びていった。

レーヴァテインが召喚された。

「こうです。はい、やってみましょう。」

「わかるかぁ!真似してできたら苦労してねぇわ!」

「しっ、静かに……。」

フレイヤはいきなり、外を警戒し始めた。

「侵入者か?」

「この前のブリュンヒルデと少女です。」



場面はその少女へ。

「ブリュンヒルデ、入るわよ。」

「わかりました。」

庭に侵入する。

「裏口からの方がよさそうね。裏に回りましょうか。」

「中に2人、リビングに確認しました。」

「よし、いくよ。」

2人は裏に向かって走った。

角を曲がり裏口をみると…………。

「また来たのか。」

幸多が裏口のドアに腕を組んで寄っ掛かっていた。

「なんですって!?中にいたはずじゃ……。」

「え?さっきから待ってたよ。」


場面は戻る。

「裏口から来ると思われます。」

「リビングにいると思わせることは可能か?」

「美奈と私がここにいれば、いると思わせられます。正確な特定はできない程度に調整すればいいだけなので。」

「じゃあ、それでよろしく。俺は裏口にいく。」

「わかりました。」

幸多は裏口に向かった。

静かに裏口のドアを開けて周りを見るが、まだ来ていないようだ。

「待ってるか。」

外に出て、ドアを閉めて寄っ掛かった。

1分も経たないうちに、

「足音がよく聞こえる。来たな。」

足音が角に迫るのがわかった。

そして―、

「また来たのか。」

「なんですって!?中にいたはずじゃ……。」
 
「え?さっきから待ってたよ。」

「でも……なんで……。」

「わからないのか?お前たちはおそらく、2人だと思っただろ。フレイヤの姿は捕らえられないと思ったな。」

それは無意識の世界だったらしい。
少女は一瞬固まった。
そして理解したようだ。無意識にやってしまった過ちを。

「そうか!妹……。」

「フレイヤ……。ま…………さか。」

少女が悔やんでる横で、『フレイヤ』にブリュンヒルデが何か引っ掛かった。

「仕方ないわ!ブリュンヒルデ…………、殺してもいいから、思い知らせてあげて。」

少女が幸多の方を指差す。

すると…。

「私にそれはできません。」

「え…。なにいってるのブリュンヒルデ……。」

「俺らを殺すことができない…?」

「はい、私にはできません。」

それはブリュンヒルデの衝撃の一言だった―。

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