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22.手紙
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幸多くんへ
君がこの手紙を読んでいるということは、私はもう旅立っているだろう。
天使や悪魔の事件に関わっていればいずれ私の命も狙われる時が来る。
そうなった場合、私は契約者ではない。
助かることはまずないと思う。
君の力はこのおかしくなってしまった世界を正しい道に導けるだろう。
神であるフレイヤ、その力だけでは無理だろう。
君自身と、これからできるであろう君の仲間たちの力があってこそ実現できる。
どうかこの世界を救ってほしい。
あとは、よろしく頼んだぞ。
あ、そうそう。部下たちのこともよろしくな。
警視庁公安部部長 小林文太郎
手紙にはそう書いてあった。
幸多の目からは、次第に水が湧き、しばらくそれは止まらなかった。
水滴となって落ちていくそれは、幸多がやや手を震わせながら掴んでいる手紙の文字を、所々滲ませるのだった。
「あと、幸多くん。」
「は……はい?」
田島・ハーパーがあることを告げた。
「君はニュースで知ったんだろ?」
「はい……。そうです。」
「これは……他言無用で頼むよ。私の立場上、漏らしてはならないことだが君には知っていてほしい。」
「は……い。」
幸多は溢れる涙を拭った。
「ニュースでは警視庁付近の公園って言ってたろ?」
「そうですね。」
「実は殺されたのは警視庁内だ。」
「え???どう……いうことですか?」
ニュースと実際の情報が違う。
幸多たちはこの事実に驚いた。
ニュースはなぜ誤った情報を伝えたのか?
それは……、
「警備体制が万全な警視庁内部に侵入者、そして部長クラスの人間が殺されたなんてことになれば、住民の方々はどう思うと思う?」
「そうか!信用が……。」
「そうだ。それを恐れ、上は隠ぺいすることにした。そして警視庁内部に易々と侵入できるのは天使、あるいは悪魔の仕業だな。」
天使や悪魔の仕業、しかし正体がわからない現状。
「サタナエル……。」
沙夜が呟いた。
「可能性はありますね。」
フレイヤが言った。
「サタナエル…………。」
「しかし、どこにいるんだろう……。」
「それが問題ですね。」
仮に小林を殺害したのはサタナエルだとしても、幸多たちは居場所がわからない。
「でもまた沙夜とブリュンヒルデを狙って来るのはほぼ確実だから、それを待つしかないな。」
「そうですね。」
「では、仕事があるのでね。私はそろそろ帰るとする。またなにかあったら連絡しよう。」
「わかりました!わざわざありがとうございました。」
田島・ハーパーは幸多の家を後にした。
その日の夜―。
深夜12時34分。
『ブリュンヒルデとその契約者はここだ……。』
夜空より幸多の家を見下ろすのは、2つの影。
「そう、なら……殺すとしましょう!」
契約者であろう人物は笑った。
サタナエル再び―!!
君がこの手紙を読んでいるということは、私はもう旅立っているだろう。
天使や悪魔の事件に関わっていればいずれ私の命も狙われる時が来る。
そうなった場合、私は契約者ではない。
助かることはまずないと思う。
君の力はこのおかしくなってしまった世界を正しい道に導けるだろう。
神であるフレイヤ、その力だけでは無理だろう。
君自身と、これからできるであろう君の仲間たちの力があってこそ実現できる。
どうかこの世界を救ってほしい。
あとは、よろしく頼んだぞ。
あ、そうそう。部下たちのこともよろしくな。
警視庁公安部部長 小林文太郎
手紙にはそう書いてあった。
幸多の目からは、次第に水が湧き、しばらくそれは止まらなかった。
水滴となって落ちていくそれは、幸多がやや手を震わせながら掴んでいる手紙の文字を、所々滲ませるのだった。
「あと、幸多くん。」
「は……はい?」
田島・ハーパーがあることを告げた。
「君はニュースで知ったんだろ?」
「はい……。そうです。」
「これは……他言無用で頼むよ。私の立場上、漏らしてはならないことだが君には知っていてほしい。」
「は……い。」
幸多は溢れる涙を拭った。
「ニュースでは警視庁付近の公園って言ってたろ?」
「そうですね。」
「実は殺されたのは警視庁内だ。」
「え???どう……いうことですか?」
ニュースと実際の情報が違う。
幸多たちはこの事実に驚いた。
ニュースはなぜ誤った情報を伝えたのか?
それは……、
「警備体制が万全な警視庁内部に侵入者、そして部長クラスの人間が殺されたなんてことになれば、住民の方々はどう思うと思う?」
「そうか!信用が……。」
「そうだ。それを恐れ、上は隠ぺいすることにした。そして警視庁内部に易々と侵入できるのは天使、あるいは悪魔の仕業だな。」
天使や悪魔の仕業、しかし正体がわからない現状。
「サタナエル……。」
沙夜が呟いた。
「可能性はありますね。」
フレイヤが言った。
「サタナエル…………。」
「しかし、どこにいるんだろう……。」
「それが問題ですね。」
仮に小林を殺害したのはサタナエルだとしても、幸多たちは居場所がわからない。
「でもまた沙夜とブリュンヒルデを狙って来るのはほぼ確実だから、それを待つしかないな。」
「そうですね。」
「では、仕事があるのでね。私はそろそろ帰るとする。またなにかあったら連絡しよう。」
「わかりました!わざわざありがとうございました。」
田島・ハーパーは幸多の家を後にした。
その日の夜―。
深夜12時34分。
『ブリュンヒルデとその契約者はここだ……。』
夜空より幸多の家を見下ろすのは、2つの影。
「そう、なら……殺すとしましょう!」
契約者であろう人物は笑った。
サタナエル再び―!!
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