Childhood friend

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始業式

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ーージリリリリリリッーー

朝からうるさく鳴り響く時計を鳴っては消して鳴っては消す。

ーージリリリリリリリリリリッーー

晴希「ん…もう…うるさいなぁ…」

うっすら目を開けて時計の電源を消…

晴希「!?!?」

…そうとした私の目には「AM8:10」の文字。

晴希「…やっっばい!」
8:40分からの始業式を目前に漫画のような起き方。
急いで制服に着替え、朝ご飯も食べず猛ダッシュ。

「ちょ、ご飯も食べずどこいくの!?」
エプロンを着たお母さんが玄関で靴を履く私に大声で叫ぶ。

晴希「今日から学校なの忘れてたっ!」

「えぇ!?高校3年生にもなってどうしてそう朝から慌ただしいの…弁当は!?」

晴希「売店で買うから大丈夫!!
                       行ってきます!!」

「あぁ…もう、行ってらっしゃい!!
                             気をつけるのよ!!」

玄関を出た私は学校まで走る。



ーータッタッタッーー



学校が見えてくると同時にチャイムが鳴り出す。

ーーキーンコーンカーンコーンーー

チャイムが鳴り終わると同時に学校の門をくぐった。

晴希「セーフ…」

ーー桜が舞い散る春。
今日から私は高校3年生です。ーー

1時間後、始業式が無事終わった私はクラスを確認して席につく。

晴希「はぁ…」

「おっはよー!晴希!」

なんとか間に合ったと安心と、どっと来る疲れにため息をつく私に声をかける女の子。
晴希「菜月!同じクラス??」

菜月「そーだよっ!ちゃんとクラス表
           見てなかったのー?」

そういい苦笑いするこの子は
川田 菜月。入学式で仲良くなった3年間同じクラスの親友みたいなものだ。


晴希「また1年間よろしくね!」

菜月「晴希と同じクラスとかまた1年間頑張れちゃうっ」

晴希「もーね、お腹空いた」

菜月「昼休み売店でご飯買いに行こっ!」

晴希「そうしよっかぁ…」

ーーガラガラーー

さっきまで騒がしかったクラスがドアの音で一気に静かになる。
ドタをあけ入ってくる新しい先生に皆が騒ぎ出す。

「ねぇ…かっこよくない?」

「私も思った!身長高くて顔整っててしかも白衣って!!生物担当の先生かな」

「彼女いるのかな!?」

前の席の菜月も後ろを振り返る。

菜月「晴希!あの先生かっこよくない!?」

………

菜月「晴希??」

先生「えー…今日からこのクラスを
 担当することになりました。柏原です。年齢は26。担当教科は生物です。
一年間よろしくお願いします。」

先生がニコッと笑い、自己紹介すると
クラスの女の子は「かっこいい~!」と
騒ぎ出す。
私を除いて。

菜月「晴希どうしたの?」

似てる。苗字は違うけど…
中学3年生の時に本気で好きになった
彼に…似てる。

本当にそっくりだった。
こんなに笑う人じゃなかったけど、
苗字も違ったけど、先生だとは聞いたことないけど…そっくりだ。

菜月「晴希…?大丈夫?顔真っ青だよ」

ーーハッーー

菜月の声で我に返る。

晴希「う、ううん!なんでもない!
かっこいい人だね」

そういい苦笑いする私に疑問をもち首を傾げる菜月。

あの人に似てるだけ苦手な先生だな…

そんなことを考えている間に授業が始まった。


生物・数学・国語・体育と授業が終わると昼休み始まりのチャイムが鳴った。

菜月「晴希ぃぃ!昼ご飯買いに行こっ!」

晴希「行こっか!お腹すいたねぇ…」

グーグーお腹を鳴らす私と菜月は1階の売店に向かう。

ーー売店ーー

カレーパンとレモンティーを買い、教室に向かって歩く。

晴希「菜月何買ったの??」
そういい振り向くと菜月の姿がない。

晴希「あれ?菜月?」

周りをキョロキョロするがどこにも見当たらない。

晴希「はぐれちゃったかな…」

ポケットから携帯を取り出して菜月に電話をかけながらゆっくりと教室に向かう。

ーープルルルルッーー

晴希「でない…」
電話を何度もかけ続ける。

階段を登りながら電話を切りメールに切りかえた。

《晴希: 菜月はぐれちゃったみたい…
               今どこ?( '-' 三 '-' )キョロキョロ》

ーーピロンっーー

メールだ。携帯を開きメールを押そうとした。

ーードンッーー

晴希「…え?」

急なことで状況を理解できていない。
階段をあがっていると誰かとぶつかる。
階段から落ちかけそうになった私の背中を誰かがグイッと抱きしめた。

「あっぶね…」

晴希「あっ…すいません!」

顔を見上げるとぶつかった3年生の制服を着た同じ学年であろう男の子と目が合う。


「………晴希?」

晴希「え?」

その男の子はメガネをかけていて身長が高くすごく顔が整っていてクラスの女子が見るとまた騒ぎ出すような…


いや……というか…
見たことがある。

私の心臓がドキドキ鳴り響く。



晴希「もしかして…湊斗くん?」



:始業式











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