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3 不意うち
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「誰かに気取られると面倒だよ」
兄が囁いた。
「殿からはその後何もないだろうね?」
私は黙って頷く――と同時に局の戸ががたりと揺れた。
兄が目を細め,しどけなき衣を繕いながら立ちあがる。更に私の部屋の奥に身を潜めるのを見届けてから開扉して渡殿を睥睨する。
灯火に誘われる虫さえ皆無であった。
屯して談笑したり,行きつ戻りつ歌詠みかわす上達部や殿上人も興味が尽きたのか誰一人いない。拍子抜けした兄が閉扉し両袂で虚空後方を払い,すとんと腰をおろせばまた戸が揺さぶられる。
室外を確かめても人影はない……
同じことが幾度か続いた。
戸を鎖した兄が今度はその場を動かないまま息を殺し,相手の反応を待ち構えた。
戸が叩かれるなり飛びだす。
「戯れ事はおよしなされ!」
――その手が摑んでいるのは幼な子のいたいけな肩である。
「内親王さま……」
祐子内親王は予期せぬ粗暴な振る舞いに遭い,泣きだしてしまった。夷まがいの乱暴者を部屋の隅に追いやり,内親王を胸に抱き,物語の一節を繰りだす。
皺くちゃの涙顔が,天稟の怜悧溢れる笑顔に忽ち転じた。
「ねえ,月に帰ったりしないでね。ずっとそばにいて頂戴」
私を覗きこむ円らな瞳が俄に搔き曇る。
ふき寄せる一陣の風に灯火が揉み消されたのである。雷鳴が鳴り響き,激しい雨音につつまれる。地を割るような轟音と震動が襲来し,御殿の八方から女房たちの悲鳴があがった。
喧噪が急激に伝播していく。
兄がうっすら戸をあければ,裏返った声で情報交換する遣り取りや走り惑う足音がどっと押しいる。
夜の御殿に落雷があったという。建物の倒壊もあり,多数の宮人が下敷きになっているとか。
「主上と后の御所在も不明らしい……」
兄が力なく腰をおろす。
「母さまは? 上さまは? どうかなされた?」
内親王が屈託なく問う。
「兄上――」
胸騒ぎを抑えられない。
「兄上!――」
「ああ,そうだな――」
と,立ちあがるものの再び座りこむ。
「兄上!」
「ならぬ。俺はそばにおられねばならぬ」
「何を言うのです! 一大事なのですよ!」
「しかし,おまえは――誰が守る?」
「兄上――このようなときにまで不埒な真似に及ぶ閑人はいませんよ。中年変態女にそこまでする価値はありません。早く行ってください!」
「だが……」
指貫を握りしめたまま動こうとしない。
「恐いのでしょう」
「何だと……」
「厄介事の巻き添えになるのが恐いのです。大の男たる者が情けない。そうした心根だから力勝負の喧嘩で妹に負けていたのです――そうです。今でもいざとなったら私のほうが強いのですよ。自らも,内親王さまも,必ず守ってみせますから」
兄は分厚い唇を嚙みしめていたが,妹の身体を軽く揺すって玉の弾けるように局を駆けだしていった。
傍輩や女医博士や大学寮の職員たちに呼びとめられても脇目も振らず弘徽殿に内親王を送りとどけた。ただ,内親王が私の局に帰るのをぐずって許さない。
「昇天してしまうのでしょう! 戻ってこないつもりでしょう!」
舌足らずの言葉遣いで責めたてる。
「はははは……」
不意をつかれた――
御帳台内側から頼通が滑りでて人払いをする。
「我が儘はいけませぬぞ」
内親王の頭を撫でようとするが,その手が叩き落とされる。
「父さま,嫌い!」
思わず仰ぎみた私の視線先の,頼通の端整な細面が硬直していく。
「……何ゆえお分かりにならぬのです?」
頼通が私を見据えたまま内親王の目線におりた。
「よくよく申しあげたではございませぬか。――私は爺さま――爺さまですぞ」
「嫌い,嫌い,父さま嫌い!」
白い歯を剝きだして反感を露わにする。
「物覚えの悪いお子だ――」
手足を動かし暴れる内親王を無理やり押さえつける。
「一体誰に似たのだろう。中関白家の血が濃いのかね……」
頼通養女の中宮嫄子は敦康親王を実父とする。敦康親王は中関白藤原道隆の娘,一条天皇皇后定子の所生である。道隆の死後,頼通の姉彰子が中宮となるに伴い,定子は皇后に移されたのである。定子兄弟の失脚も相俟って中関白家は没落していく。
内親王が頑として「父さま」という言葉を連呼するので,頼通は小さな身を後方から搔き寄せ,活発に動く口を塞ごうとする。内親王が我が顎に絡みつく指に猛然と嚙みつけば,濃紫の袖を翻しながら高々と掲げられた腕が今,振りおろされる――
頼通の体が弾け飛び,虚空で開脚したまま仰向けの状態で倒れた。
「あれ勇ましい……」
紅潮する顔面の憤怒の色が羞恥と驚異のそれに塗りかえられる。
「女人とは思われぬ――猪のごとき凄まじさにございましたな」
呻吟しつつ半身を起こす頼通の前に,内親王が立ち塞がり両腕を広げた。
「モノガタリヒメは悪くない」
中流階級の女房風情が関白左大臣に体あたりしてしまったことに気づく――
平伏そうとする私を押しとどめ,頼通は一首口遊む。それは遥か若き日の月も星も搔き消えた夜半,耳もとで聞いた歌である。
「人とは,ただならぬ仲になれば,うってかわって厚かましく馴れなれしき態度にかわるもの。そうしたさがに実のところ嫌気がさしておるのです。ところがあなたは全く違う。むしろよそよそしくなられて――それを私は物足りなくも寂しくも感じておりました。けれどもこれほど尋常でなく手厳しき仕打ちをなさるとは,お気持ちも緩みつつある気配と受けとめても宜しいのでしょう?」
耳孔を弄ぶ囁きに驚けば,既に腕をとられている。
「モノガタリヒメを虐めるな!」
内親王が両拳を交互にうちおろし男の足を責めた。
「無粋はよしなさい。あまり強情が過ぎると,モノガタリヒメを月へお帰し申しますぞ」
「ああぁ,ああぁ~ん!」
ついに声をあげて泣きはじめた。涙の粒がふきこぼれる。
「人が参りますよ」
震える声で上申する。
「落雷騒ぎでそれどころではございませぬ」
「不謹慎でございます」
「御安心を――上さまも宮さまも夜の御殿にはいらっしゃいませんでしたから。既に襲芳舎に避難され弦打ちさせておいでです――ですから御安心召されよ」
「誰かに見られましょう。世間に知れては困ります」
「見せてやりましょう。みな疾うに勘づいております――私とあなたとの関係を。子までなしているのだと邪推する者もいる」
優しげな声色を出したかと思えば,いきなり抱きあげる。
「いっそ誠にするのです!」
「おやめください!――」
兄が囁いた。
「殿からはその後何もないだろうね?」
私は黙って頷く――と同時に局の戸ががたりと揺れた。
兄が目を細め,しどけなき衣を繕いながら立ちあがる。更に私の部屋の奥に身を潜めるのを見届けてから開扉して渡殿を睥睨する。
灯火に誘われる虫さえ皆無であった。
屯して談笑したり,行きつ戻りつ歌詠みかわす上達部や殿上人も興味が尽きたのか誰一人いない。拍子抜けした兄が閉扉し両袂で虚空後方を払い,すとんと腰をおろせばまた戸が揺さぶられる。
室外を確かめても人影はない……
同じことが幾度か続いた。
戸を鎖した兄が今度はその場を動かないまま息を殺し,相手の反応を待ち構えた。
戸が叩かれるなり飛びだす。
「戯れ事はおよしなされ!」
――その手が摑んでいるのは幼な子のいたいけな肩である。
「内親王さま……」
祐子内親王は予期せぬ粗暴な振る舞いに遭い,泣きだしてしまった。夷まがいの乱暴者を部屋の隅に追いやり,内親王を胸に抱き,物語の一節を繰りだす。
皺くちゃの涙顔が,天稟の怜悧溢れる笑顔に忽ち転じた。
「ねえ,月に帰ったりしないでね。ずっとそばにいて頂戴」
私を覗きこむ円らな瞳が俄に搔き曇る。
ふき寄せる一陣の風に灯火が揉み消されたのである。雷鳴が鳴り響き,激しい雨音につつまれる。地を割るような轟音と震動が襲来し,御殿の八方から女房たちの悲鳴があがった。
喧噪が急激に伝播していく。
兄がうっすら戸をあければ,裏返った声で情報交換する遣り取りや走り惑う足音がどっと押しいる。
夜の御殿に落雷があったという。建物の倒壊もあり,多数の宮人が下敷きになっているとか。
「主上と后の御所在も不明らしい……」
兄が力なく腰をおろす。
「母さまは? 上さまは? どうかなされた?」
内親王が屈託なく問う。
「兄上――」
胸騒ぎを抑えられない。
「兄上!――」
「ああ,そうだな――」
と,立ちあがるものの再び座りこむ。
「兄上!」
「ならぬ。俺はそばにおられねばならぬ」
「何を言うのです! 一大事なのですよ!」
「しかし,おまえは――誰が守る?」
「兄上――このようなときにまで不埒な真似に及ぶ閑人はいませんよ。中年変態女にそこまでする価値はありません。早く行ってください!」
「だが……」
指貫を握りしめたまま動こうとしない。
「恐いのでしょう」
「何だと……」
「厄介事の巻き添えになるのが恐いのです。大の男たる者が情けない。そうした心根だから力勝負の喧嘩で妹に負けていたのです――そうです。今でもいざとなったら私のほうが強いのですよ。自らも,内親王さまも,必ず守ってみせますから」
兄は分厚い唇を嚙みしめていたが,妹の身体を軽く揺すって玉の弾けるように局を駆けだしていった。
傍輩や女医博士や大学寮の職員たちに呼びとめられても脇目も振らず弘徽殿に内親王を送りとどけた。ただ,内親王が私の局に帰るのをぐずって許さない。
「昇天してしまうのでしょう! 戻ってこないつもりでしょう!」
舌足らずの言葉遣いで責めたてる。
「はははは……」
不意をつかれた――
御帳台内側から頼通が滑りでて人払いをする。
「我が儘はいけませぬぞ」
内親王の頭を撫でようとするが,その手が叩き落とされる。
「父さま,嫌い!」
思わず仰ぎみた私の視線先の,頼通の端整な細面が硬直していく。
「……何ゆえお分かりにならぬのです?」
頼通が私を見据えたまま内親王の目線におりた。
「よくよく申しあげたではございませぬか。――私は爺さま――爺さまですぞ」
「嫌い,嫌い,父さま嫌い!」
白い歯を剝きだして反感を露わにする。
「物覚えの悪いお子だ――」
手足を動かし暴れる内親王を無理やり押さえつける。
「一体誰に似たのだろう。中関白家の血が濃いのかね……」
頼通養女の中宮嫄子は敦康親王を実父とする。敦康親王は中関白藤原道隆の娘,一条天皇皇后定子の所生である。道隆の死後,頼通の姉彰子が中宮となるに伴い,定子は皇后に移されたのである。定子兄弟の失脚も相俟って中関白家は没落していく。
内親王が頑として「父さま」という言葉を連呼するので,頼通は小さな身を後方から搔き寄せ,活発に動く口を塞ごうとする。内親王が我が顎に絡みつく指に猛然と嚙みつけば,濃紫の袖を翻しながら高々と掲げられた腕が今,振りおろされる――
頼通の体が弾け飛び,虚空で開脚したまま仰向けの状態で倒れた。
「あれ勇ましい……」
紅潮する顔面の憤怒の色が羞恥と驚異のそれに塗りかえられる。
「女人とは思われぬ――猪のごとき凄まじさにございましたな」
呻吟しつつ半身を起こす頼通の前に,内親王が立ち塞がり両腕を広げた。
「モノガタリヒメは悪くない」
中流階級の女房風情が関白左大臣に体あたりしてしまったことに気づく――
平伏そうとする私を押しとどめ,頼通は一首口遊む。それは遥か若き日の月も星も搔き消えた夜半,耳もとで聞いた歌である。
「人とは,ただならぬ仲になれば,うってかわって厚かましく馴れなれしき態度にかわるもの。そうしたさがに実のところ嫌気がさしておるのです。ところがあなたは全く違う。むしろよそよそしくなられて――それを私は物足りなくも寂しくも感じておりました。けれどもこれほど尋常でなく手厳しき仕打ちをなさるとは,お気持ちも緩みつつある気配と受けとめても宜しいのでしょう?」
耳孔を弄ぶ囁きに驚けば,既に腕をとられている。
「モノガタリヒメを虐めるな!」
内親王が両拳を交互にうちおろし男の足を責めた。
「無粋はよしなさい。あまり強情が過ぎると,モノガタリヒメを月へお帰し申しますぞ」
「ああぁ,ああぁ~ん!」
ついに声をあげて泣きはじめた。涙の粒がふきこぼれる。
「人が参りますよ」
震える声で上申する。
「落雷騒ぎでそれどころではございませぬ」
「不謹慎でございます」
「御安心を――上さまも宮さまも夜の御殿にはいらっしゃいませんでしたから。既に襲芳舎に避難され弦打ちさせておいでです――ですから御安心召されよ」
「誰かに見られましょう。世間に知れては困ります」
「見せてやりましょう。みな疾うに勘づいております――私とあなたとの関係を。子までなしているのだと邪推する者もいる」
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