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17 私にはできない
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「私の小袿です」
みなの視線を浴びた。
頼通は目色で制止したが,すぐさま立ちあがり,再び散会の号令をかけた。しかしそれに従おうとしたのは内侍のみである。
「それは私の小袿に間違いございませぬ」
「ははっ……ははっはははは……」
頼通が私に近づき,無言のうちに能信を傍らに退かせた。
「いや,さすがに物語の姫君だ――たいそうつくり話がお上手ですね。しかし今は徒然を慰める戯れ時ではございませぬ。政の最中なのです――」
人の目線におりて物腰やわらかに諭すものの,表情のかたさが緊迫した状況を雄弁に伝えている。立ちいってはならぬ領域に踏みこもうとしている危うい現状に今更ながら戦々兢々とされた。
「内覧を庇おうとする気持ちはお察ししますが,不用意な一言があなただけでなく,兄上を,お父上を,菅原家を破滅に導いてしまうのですよ――お分かりいただけますね」
内親王が澄んだ瞳で見つめている。
「……分かっております。でも,どうして,これほど分からず屋なのでしょう……」
人性の見極めを得手とする頼通が,相手の意向の先を看取し,面を険しくした。
「――第一,あなたのものだという証拠がない。あれは内覧の小袿だ」
「いいえ,私のものなのです――ねえ,そうでしょう?」
執子に問いかける。
「構わないから本当のことを言って頂戴」
「本当のこと?……」
執子が怪訝な顔つきをする。
「本当に――私の盗んだのは内覧の御方さまのお召し物です。御方さまの愛用されるお香が焚き染められておりますもの――あの方と親しいあなたのお部屋にお召し物のかかるのを見ました。あなたをお訪ねした折にそのまま脱ぎおかれたのでしょう。捜しに戻られて,お見つけになれなかったとしても騒ぎになるはずはない――そう考えますと,気持ちが抑えられなくなってしまったのです」
「お聞きになりましたか。小袿は私の部屋にございました」
「だから何だと……」
頼通は視線を逸らせた。
「昨夜雨にうたれた内覧の御方さまは,私の部屋にて更衣されました。その折,手持ちの装束をお貸ししたのです。ゆえに内覧の御方さまの纏われるお香が移ったのです――そちらの小袿は私のものに相違ございませぬ」
「筋は通っておる。話のなかに貴重な新証言も得られた――」
音もなく能信が滑り寄ってくる。
「何ゆえ内覧殿はそなたの部屋にて更衣する必要があったのだ? 何ゆえ雨にうたれねばならなんだ?」
弁解の言葉が浮かんでこない。恋人に会いたくて戸外でそぼ濡れながら待ち侘びていた――真実を告げれば,兄と足柄との関係が表に出てしまう……
「さよう,内覧殿の陰陽の術を操ることは,万人周知の事実――術を駆使し,よからぬ悪事を働いたのではないか? その過程で身を濡らし,ゆえに更衣する必要が生じた――」
「違います! 足柄は悪事など働いてはおりませぬ!――ずっと部屋にいたのですから!」
「足柄――というのは,内覧殿の菅原家におられたときの俗名かな――」
能信が不敵な笑みを浮かべた。
「いや,さような昔のことはよい。それより,ずっと――さように申されたのか?」
動揺を隠せなかったと思う。
「内覧殿は部屋にずっとおられたか? ずっと――というのは昨夜ずっと,という意で解して宜しいのかな?――さように証言できるそなたも,夜一夜起きていたと申すか?」
口を噤んでいた。能信がひたすら睥睨してくる。我慢くらべが続いた……
能信が小さく息をつき,立ちあがって公卿たちの列に戻る。
「そなたは昨夜の宴に参ったか?」
扇を揺らめかせながら人の返事を待たずに喋る。
「つきあいの悪さも時には肝心よのう――心強い証人ができた。我ら公卿も女房たちも酒宴にて羽目を外したせいなのか,眠りこんでしまったのだ。それで昨夜は物音一つ聞いておらぬ。そなたは何か耳にしておらぬか? 何か気いた点があれば,有り体に話してくれぬか?」
「起きておったにせよ,物語に夢中でございましたでしょうよ――何せモノガタリヒメでございますから――」
内侍の発言に周囲から失笑が起きた。
「モノガタリヒメを虐めるな!」
腕に抱く内親王が内侍にむかって拳を振りあげた。
「内親王さまのおそばに変わり者を侍らせるのはいかがなものかと……おかしな性分が感染ってしまいましょう……」
内侍がみなに聞こえる囁き声で奏上した。
「祐子――祐子や,おいで――」
天皇が手招きした。しがみつく内親王の全身に熱が帯びた。小さな体を盾にして私を守ろうとしている――自らの母を見殺しにした卑劣な臣下を――
「……モノガタリヒメ……何故,泣いているの?」
内親王の頰に涙が落ちた。
「こらえるのです――何も言ってはなりませぬ――」
透かさず内親王を腕に譲り受け,頼通が耳打ちした。
「内侍は人を謗れる立場ではなかろう――」
能信がよく通る声で言った。
「御湯殿に随行しながら何の手段も講じられなかったのであるから。極刑に値するものとして猛省すべきであろう」
「私はおとめしましたよ! それでも宮さまがどうしてもお湯をいただきたいとお聞きいれにならなかったのです! だから雷にうたれて――」
内侍の発言を,頼通も私も制止しようとしたが,間にあわなかった。
「母さまは――母さまは雷にうたれたのですか!」
内親王がその腕に抱かれたまま,頼通を見あげた。頼通は揺れる眼差しを内親王に注いでいたが,やがて小さな肩を搔き寄せ,振り分け髪の後頭を撫でた。
「きらぁあい!――」
内親王が頼通の腕から飛びおり,天皇のもとへ駆け寄った。
「上さま――母さまは身罷られたのですか!」
「――い,いいや,違うのだ」
天皇が笑顔を繕った。
「雷にうたれたが,別所にて療養しておるだけじゃ。じき戻ってこようぞ」
内親王が俯き,しくしく泣きはじめた。次第に泣き声を激しくして仕舞いには臥し転びつつ号泣する。
「ああっ……ヒメ……モノガタリヒメ……」
涙に搔き曇りぼやけた視界のなかを,内親王が這ってくる。為す術もなく,ただ平伏するばかりの私に近づき,力なく体を揺さぶってくる……
「母さまは,母さまは御存命でいらっしゃるな? 戻っていらっしゃるな?」
私にはできない――黙っていることも,知らぬ存ぜぬで押し通すことも到底できない。
「申し訳ございませぬ――恐ろしさのあまり身が竦み,お救い申しあげられませんでした。誠に申し訳ございませぬ」
内親王がぴたりと泣きやみ,全身を凍てつかせた。瞬き一つしない。
頼通が口早に女房たちへ指示をくだし,内親王を連れだしていく。
「やはり,あの折お帰りいただくべきだった。あなたは鬼にとらわれたのです――」
頼通は視線を残しながら背をむけた。
みなの視線を浴びた。
頼通は目色で制止したが,すぐさま立ちあがり,再び散会の号令をかけた。しかしそれに従おうとしたのは内侍のみである。
「それは私の小袿に間違いございませぬ」
「ははっ……ははっはははは……」
頼通が私に近づき,無言のうちに能信を傍らに退かせた。
「いや,さすがに物語の姫君だ――たいそうつくり話がお上手ですね。しかし今は徒然を慰める戯れ時ではございませぬ。政の最中なのです――」
人の目線におりて物腰やわらかに諭すものの,表情のかたさが緊迫した状況を雄弁に伝えている。立ちいってはならぬ領域に踏みこもうとしている危うい現状に今更ながら戦々兢々とされた。
「内覧を庇おうとする気持ちはお察ししますが,不用意な一言があなただけでなく,兄上を,お父上を,菅原家を破滅に導いてしまうのですよ――お分かりいただけますね」
内親王が澄んだ瞳で見つめている。
「……分かっております。でも,どうして,これほど分からず屋なのでしょう……」
人性の見極めを得手とする頼通が,相手の意向の先を看取し,面を険しくした。
「――第一,あなたのものだという証拠がない。あれは内覧の小袿だ」
「いいえ,私のものなのです――ねえ,そうでしょう?」
執子に問いかける。
「構わないから本当のことを言って頂戴」
「本当のこと?……」
執子が怪訝な顔つきをする。
「本当に――私の盗んだのは内覧の御方さまのお召し物です。御方さまの愛用されるお香が焚き染められておりますもの――あの方と親しいあなたのお部屋にお召し物のかかるのを見ました。あなたをお訪ねした折にそのまま脱ぎおかれたのでしょう。捜しに戻られて,お見つけになれなかったとしても騒ぎになるはずはない――そう考えますと,気持ちが抑えられなくなってしまったのです」
「お聞きになりましたか。小袿は私の部屋にございました」
「だから何だと……」
頼通は視線を逸らせた。
「昨夜雨にうたれた内覧の御方さまは,私の部屋にて更衣されました。その折,手持ちの装束をお貸ししたのです。ゆえに内覧の御方さまの纏われるお香が移ったのです――そちらの小袿は私のものに相違ございませぬ」
「筋は通っておる。話のなかに貴重な新証言も得られた――」
音もなく能信が滑り寄ってくる。
「何ゆえ内覧殿はそなたの部屋にて更衣する必要があったのだ? 何ゆえ雨にうたれねばならなんだ?」
弁解の言葉が浮かんでこない。恋人に会いたくて戸外でそぼ濡れながら待ち侘びていた――真実を告げれば,兄と足柄との関係が表に出てしまう……
「さよう,内覧殿の陰陽の術を操ることは,万人周知の事実――術を駆使し,よからぬ悪事を働いたのではないか? その過程で身を濡らし,ゆえに更衣する必要が生じた――」
「違います! 足柄は悪事など働いてはおりませぬ!――ずっと部屋にいたのですから!」
「足柄――というのは,内覧殿の菅原家におられたときの俗名かな――」
能信が不敵な笑みを浮かべた。
「いや,さような昔のことはよい。それより,ずっと――さように申されたのか?」
動揺を隠せなかったと思う。
「内覧殿は部屋にずっとおられたか? ずっと――というのは昨夜ずっと,という意で解して宜しいのかな?――さように証言できるそなたも,夜一夜起きていたと申すか?」
口を噤んでいた。能信がひたすら睥睨してくる。我慢くらべが続いた……
能信が小さく息をつき,立ちあがって公卿たちの列に戻る。
「そなたは昨夜の宴に参ったか?」
扇を揺らめかせながら人の返事を待たずに喋る。
「つきあいの悪さも時には肝心よのう――心強い証人ができた。我ら公卿も女房たちも酒宴にて羽目を外したせいなのか,眠りこんでしまったのだ。それで昨夜は物音一つ聞いておらぬ。そなたは何か耳にしておらぬか? 何か気いた点があれば,有り体に話してくれぬか?」
「起きておったにせよ,物語に夢中でございましたでしょうよ――何せモノガタリヒメでございますから――」
内侍の発言に周囲から失笑が起きた。
「モノガタリヒメを虐めるな!」
腕に抱く内親王が内侍にむかって拳を振りあげた。
「内親王さまのおそばに変わり者を侍らせるのはいかがなものかと……おかしな性分が感染ってしまいましょう……」
内侍がみなに聞こえる囁き声で奏上した。
「祐子――祐子や,おいで――」
天皇が手招きした。しがみつく内親王の全身に熱が帯びた。小さな体を盾にして私を守ろうとしている――自らの母を見殺しにした卑劣な臣下を――
「……モノガタリヒメ……何故,泣いているの?」
内親王の頰に涙が落ちた。
「こらえるのです――何も言ってはなりませぬ――」
透かさず内親王を腕に譲り受け,頼通が耳打ちした。
「内侍は人を謗れる立場ではなかろう――」
能信がよく通る声で言った。
「御湯殿に随行しながら何の手段も講じられなかったのであるから。極刑に値するものとして猛省すべきであろう」
「私はおとめしましたよ! それでも宮さまがどうしてもお湯をいただきたいとお聞きいれにならなかったのです! だから雷にうたれて――」
内侍の発言を,頼通も私も制止しようとしたが,間にあわなかった。
「母さまは――母さまは雷にうたれたのですか!」
内親王がその腕に抱かれたまま,頼通を見あげた。頼通は揺れる眼差しを内親王に注いでいたが,やがて小さな肩を搔き寄せ,振り分け髪の後頭を撫でた。
「きらぁあい!――」
内親王が頼通の腕から飛びおり,天皇のもとへ駆け寄った。
「上さま――母さまは身罷られたのですか!」
「――い,いいや,違うのだ」
天皇が笑顔を繕った。
「雷にうたれたが,別所にて療養しておるだけじゃ。じき戻ってこようぞ」
内親王が俯き,しくしく泣きはじめた。次第に泣き声を激しくして仕舞いには臥し転びつつ号泣する。
「ああっ……ヒメ……モノガタリヒメ……」
涙に搔き曇りぼやけた視界のなかを,内親王が這ってくる。為す術もなく,ただ平伏するばかりの私に近づき,力なく体を揺さぶってくる……
「母さまは,母さまは御存命でいらっしゃるな? 戻っていらっしゃるな?」
私にはできない――黙っていることも,知らぬ存ぜぬで押し通すことも到底できない。
「申し訳ございませぬ――恐ろしさのあまり身が竦み,お救い申しあげられませんでした。誠に申し訳ございませぬ」
内親王がぴたりと泣きやみ,全身を凍てつかせた。瞬き一つしない。
頼通が口早に女房たちへ指示をくだし,内親王を連れだしていく。
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