18 / 29
18 陰謀の宮
しおりを挟む
また振り返り,火傷で爛れた顔面を見せつけながら,肩を怒らせ罵倒する。私が一言発するごとに,内侍は滝のごとく非難を浴びせてくる。
公卿たちの制止も効果はない。ついに人目も憚らず,天皇の胸に搔きついて大嘘つきの非人を即刻退出させよと口説き落とそうとする。
時間ばかりが過ぎていき埒があかない。順を追って話すのは無理であろう――
「内侍さまが宮さまを手にかけられたのです。頼成さまが御一緒でした。隠れて見ておりますと頼宗さまと鉢合わせ,騒ぎになりました」
一息に言いきったとき,奇声を発して内侍が飛びかかってくる。座ったまま身を翻す。内侍は標的を見失って床に突っ伏すが,すぐさま起きあがり,片足を高くあげ,蹴りつけようとする。その足を抱きとめて自分のほうへひき寄せながら背後に回りこみ手足を絡めつつ敵の動きを封じこめた。
「覚えておいでですか――昨夜と同じでございます。煮え滾る湯より宮さまをおあげした私に憤り,内侍さまは同様の行いをなさいました。私は内侍さまの足をとらえ,湯桶内にひきずりこんだのち,拘束したまま湯に潜り,あなたさまを気絶させたのではございませぬか!」
「な,何を言いやる! 大嘘つきめ!」
「湯に浸かったために,お顔に火傷を負われたのではございませぬか」
「こ,これは雷のせいじゃ! 宮さまをお救いしようとしたため,ともに雷にうたれたのじゃ! 証拠もなしに虚言を吐くでない!」
「証拠――でございますか? 証拠ならございますよ。一介の新参女房が勾当内侍さまのお体の秘密を知る由などございませんでしょう。ところが私は存じております。昨夜内侍さまの衣が破れた折に目にしたからです。あなたさまのお胸は――」
一つない,と言おうとした。
その刹那,懇願するかのような視線が内侍より放たれるのを認めたのである。
内侍を解放し,後方へ膝行する。
「ほ,ほれ見ぃやぁれ! 証拠などないではないか!」
天皇が声を荒げた。
「上さまぁ?……」
内侍が呆けた顔を上むける。
「黙れ!――黙れと言うておるのだ! おまえは嫄子を茹で殺したか! ゆえにあのように全身が焼け爛れておったのか! あの美しい嫄子を,おまえ同様,醜いさまにかえる所存であったか!」
天皇が立ちあがり,足をうち鳴らし去っていく。すがりつく内侍を振り払い,一瞥も与えない。
その足音が夜気の蠢きと,内侍の啜り泣きにのまれると,能信が口をひらいた。
「不浄の声を聞かせるな。牢獄で泣け」
「この女の申していることは全てつくり事にございます! 私は何も――」
「不浄の声を聞かせるなというのが分からぬか!」
内侍が小さく蹲り,身を震わせ続けた。
「しかし……」
能信は苦渋に満ちた表情で,こぼれた髪筋を耳に掬いあげた。
「事実を曲げてはなりませぬぞ。噓は露顕するもの――内侍を御覧になっていたのではないか」
相手の返事を待つものの,反応がないのに苛だって扇をうつ。
「兄上!――」
頼宗がびくりと体を動かした。
「……わ,わしは何も知らんぞ……」
八文字髭の間隔が窄まってはまた広がった。
「家司の妹御や,長橋殿と頼成殿を見たとき急いで逃げたのじゃ――面倒に巻きこまれてはたまらんからのう――」
「御湯殿で見た者が,家司の妹だと最初から分かっていたのですか?」
能信が詰め寄る。
「それは誠に先ほど分かった! ただの言い違えじゃよ!――」
「御湯殿にて内侍と頼成殿を見たことを今まで黙っていたのは何ゆえ! 不審な女以外は見ておらぬと言っていたではないか!」
「ゆえに,ゆえに,ゆえにじゃよ! 面倒に巻きこまれるのを恐れたのじゃて! 宮さまが釜茹でになり,頼成殿も雷に射抜かれたのじゃ! そんな場にいあわせたとなれば,ただでは済まぬ!」
「頼成殿が雷に射抜かれた!――」
愕然とした弟の顔つきと,公卿たちの狼狽ぶりに,頼宗は己の失策に気づいた。
「望子殿の言うとおり,中宮暗殺の場に頼成殿もいたのか――頼成殿は雷に射抜かれたのか――兄上は一部始終を目撃しておったのか――いや違う――」
能信が頼宗の肩を左,右と摑む。
「兄上は最初から知っていたのだ――事の子細を全て――兄上は陰謀に与していたのだ」
鵺が大音声を発しながら通り,過ぎてゆくのを山中に聞いているかのような錯覚にとらわれる。確かにここは深山より濃い冥暗渦巻く陰謀の宮である。
足をとらわれ進退窮まる公卿が呻吟する。わしは知らぬ。何も存ぜぬ。
能信が兄の体を揺さぶった。
「俺を助けようとしてくれたのだろう? 関白左大臣に対抗し,尊仁親王さまを帝位に就けようとする俺に助勢するため,中宮暗殺を企てたのだろう?」
涙しながら問う弟に,頼宗は首を横に振ってみせた。
「いつもいつも言うておろうが――対抗するなどという考えをもってはならぬ。我ら兄弟は父上の跡を継がれた長兄殿をお支えするのが役目ぞ。長兄殿を父上と思わねばならぬ。ゆえにわしは――兄はな,決して関白左大臣殿に歯むかう気持ちはないぞ」
弟の両頰を自らの両掌につつみこむなり揉み解すみたいに撫でて,にっこり笑う。
「ならば,どうして中宮暗殺にかかわったりしたのだ!」
顔一面にふきでる大粒の汗が化粧を溶かし,白濁の筋をつくりながら滴りおちた。
「わしは知らぬ。何も存ぜぬ」
「兄上!――」
能信が頼宗の横面を殴った。
「おやめください!――」
悲痛な面持ちで叫ぶのはいかにも高潔然とした眉目秀麗な公卿である。話を聞くうちに,頼宗と能信の同母弟で,頼通の母倫子の養子となった長家であると知れた。
「我らは兄弟ではございませぬか! ともに父上道長公の血をひく兄弟です! 兄弟の間で中宮側だの皇后宮側だの分裂するなど情けない! もう兄弟喧嘩は懲りごりです!」
「兄弟?――」
教通が嘲笑する。
「妾の子など兄弟と思うたことなどないわ」
「愚か者めが!――」
頼通が叱りつけた。教通は驚いて平伏する。
「兄上どうぞお慈悲を!――」
長家が額を床に擦りつけた。
「天皇には私から恩赦を賜りますよう直訴いたします。どうぞ兄上も寛大な御処断をお願い申しあげます。私にできますことなら散位でも出家でも喜んで受けいれますゆえ,権大納言頼宗の命を何卒お救いくださいませ!」
頼宗は蟄居を命じられ,その家司が検非違使庁にて勘問されることとなった。
公卿たちの制止も効果はない。ついに人目も憚らず,天皇の胸に搔きついて大嘘つきの非人を即刻退出させよと口説き落とそうとする。
時間ばかりが過ぎていき埒があかない。順を追って話すのは無理であろう――
「内侍さまが宮さまを手にかけられたのです。頼成さまが御一緒でした。隠れて見ておりますと頼宗さまと鉢合わせ,騒ぎになりました」
一息に言いきったとき,奇声を発して内侍が飛びかかってくる。座ったまま身を翻す。内侍は標的を見失って床に突っ伏すが,すぐさま起きあがり,片足を高くあげ,蹴りつけようとする。その足を抱きとめて自分のほうへひき寄せながら背後に回りこみ手足を絡めつつ敵の動きを封じこめた。
「覚えておいでですか――昨夜と同じでございます。煮え滾る湯より宮さまをおあげした私に憤り,内侍さまは同様の行いをなさいました。私は内侍さまの足をとらえ,湯桶内にひきずりこんだのち,拘束したまま湯に潜り,あなたさまを気絶させたのではございませぬか!」
「な,何を言いやる! 大嘘つきめ!」
「湯に浸かったために,お顔に火傷を負われたのではございませぬか」
「こ,これは雷のせいじゃ! 宮さまをお救いしようとしたため,ともに雷にうたれたのじゃ! 証拠もなしに虚言を吐くでない!」
「証拠――でございますか? 証拠ならございますよ。一介の新参女房が勾当内侍さまのお体の秘密を知る由などございませんでしょう。ところが私は存じております。昨夜内侍さまの衣が破れた折に目にしたからです。あなたさまのお胸は――」
一つない,と言おうとした。
その刹那,懇願するかのような視線が内侍より放たれるのを認めたのである。
内侍を解放し,後方へ膝行する。
「ほ,ほれ見ぃやぁれ! 証拠などないではないか!」
天皇が声を荒げた。
「上さまぁ?……」
内侍が呆けた顔を上むける。
「黙れ!――黙れと言うておるのだ! おまえは嫄子を茹で殺したか! ゆえにあのように全身が焼け爛れておったのか! あの美しい嫄子を,おまえ同様,醜いさまにかえる所存であったか!」
天皇が立ちあがり,足をうち鳴らし去っていく。すがりつく内侍を振り払い,一瞥も与えない。
その足音が夜気の蠢きと,内侍の啜り泣きにのまれると,能信が口をひらいた。
「不浄の声を聞かせるな。牢獄で泣け」
「この女の申していることは全てつくり事にございます! 私は何も――」
「不浄の声を聞かせるなというのが分からぬか!」
内侍が小さく蹲り,身を震わせ続けた。
「しかし……」
能信は苦渋に満ちた表情で,こぼれた髪筋を耳に掬いあげた。
「事実を曲げてはなりませぬぞ。噓は露顕するもの――内侍を御覧になっていたのではないか」
相手の返事を待つものの,反応がないのに苛だって扇をうつ。
「兄上!――」
頼宗がびくりと体を動かした。
「……わ,わしは何も知らんぞ……」
八文字髭の間隔が窄まってはまた広がった。
「家司の妹御や,長橋殿と頼成殿を見たとき急いで逃げたのじゃ――面倒に巻きこまれてはたまらんからのう――」
「御湯殿で見た者が,家司の妹だと最初から分かっていたのですか?」
能信が詰め寄る。
「それは誠に先ほど分かった! ただの言い違えじゃよ!――」
「御湯殿にて内侍と頼成殿を見たことを今まで黙っていたのは何ゆえ! 不審な女以外は見ておらぬと言っていたではないか!」
「ゆえに,ゆえに,ゆえにじゃよ! 面倒に巻きこまれるのを恐れたのじゃて! 宮さまが釜茹でになり,頼成殿も雷に射抜かれたのじゃ! そんな場にいあわせたとなれば,ただでは済まぬ!」
「頼成殿が雷に射抜かれた!――」
愕然とした弟の顔つきと,公卿たちの狼狽ぶりに,頼宗は己の失策に気づいた。
「望子殿の言うとおり,中宮暗殺の場に頼成殿もいたのか――頼成殿は雷に射抜かれたのか――兄上は一部始終を目撃しておったのか――いや違う――」
能信が頼宗の肩を左,右と摑む。
「兄上は最初から知っていたのだ――事の子細を全て――兄上は陰謀に与していたのだ」
鵺が大音声を発しながら通り,過ぎてゆくのを山中に聞いているかのような錯覚にとらわれる。確かにここは深山より濃い冥暗渦巻く陰謀の宮である。
足をとらわれ進退窮まる公卿が呻吟する。わしは知らぬ。何も存ぜぬ。
能信が兄の体を揺さぶった。
「俺を助けようとしてくれたのだろう? 関白左大臣に対抗し,尊仁親王さまを帝位に就けようとする俺に助勢するため,中宮暗殺を企てたのだろう?」
涙しながら問う弟に,頼宗は首を横に振ってみせた。
「いつもいつも言うておろうが――対抗するなどという考えをもってはならぬ。我ら兄弟は父上の跡を継がれた長兄殿をお支えするのが役目ぞ。長兄殿を父上と思わねばならぬ。ゆえにわしは――兄はな,決して関白左大臣殿に歯むかう気持ちはないぞ」
弟の両頰を自らの両掌につつみこむなり揉み解すみたいに撫でて,にっこり笑う。
「ならば,どうして中宮暗殺にかかわったりしたのだ!」
顔一面にふきでる大粒の汗が化粧を溶かし,白濁の筋をつくりながら滴りおちた。
「わしは知らぬ。何も存ぜぬ」
「兄上!――」
能信が頼宗の横面を殴った。
「おやめください!――」
悲痛な面持ちで叫ぶのはいかにも高潔然とした眉目秀麗な公卿である。話を聞くうちに,頼宗と能信の同母弟で,頼通の母倫子の養子となった長家であると知れた。
「我らは兄弟ではございませぬか! ともに父上道長公の血をひく兄弟です! 兄弟の間で中宮側だの皇后宮側だの分裂するなど情けない! もう兄弟喧嘩は懲りごりです!」
「兄弟?――」
教通が嘲笑する。
「妾の子など兄弟と思うたことなどないわ」
「愚か者めが!――」
頼通が叱りつけた。教通は驚いて平伏する。
「兄上どうぞお慈悲を!――」
長家が額を床に擦りつけた。
「天皇には私から恩赦を賜りますよう直訴いたします。どうぞ兄上も寛大な御処断をお願い申しあげます。私にできますことなら散位でも出家でも喜んで受けいれますゆえ,権大納言頼宗の命を何卒お救いくださいませ!」
頼宗は蟄居を命じられ,その家司が検非違使庁にて勘問されることとなった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる