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第一章 であい
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静寂に包まれた廊下を一人の男性が足音を響かせながら部屋に近づいてくる。
ガチャと音を立て部屋のドアが開かれ、眠っている少女に起きるように声をかけながら、閉まっているカーテンを開くと窓の取っ手に手を掛け、窓を開ける。
「●●●、よく眠れたかい?」
窓から差し込んでくる眩しい光が部屋の中を照らし、眠い目を擦らせながら少女がベッドから体を起こす。
男性は少女が起きたことに気付き振り返ると優しく微笑んでくれて、少女も笑顔でお返しをし、「はい」と返事をした。
男性はまた窓の方向に身体を向けて、少女が男性の後ろ姿を眺めていると、窓から入ってきた風が男性の綺麗な短い金色の髪をなびかせている。
少女は男性の後ろ姿を見た瞬間、自然と手を伸ばしていてすぐにでも掴めそうなほどの距離のようにも感じるし遠くの距離に
いるようにも感じた。
そんなことを思っていた次の瞬間、強い風が吹いて風は少女のいるベッドまで届き髪の毛が目に入り思わず目をぎゅっと閉じた。
少女は現実に引き戻されて目を覚ました。
「夢か……」
少女はまだ残っている夢の記憶の部屋と比べてみても似ても似つかない部屋に暮らしていたのでした。
天蓋付きのフカフカのベッドにブラウン色の一式揃った家具はこの部屋にはありません。
(あの夢の中の男性はきっと私の思い描いた理想の光景なのだろう)
固く薄いベッドから起き上がると少女は、部屋にある唯一の小窓を開き手を上げながら伸びをした。
「うん、今日もいい天気」
小窓から風が吹いて少女の腰の長さまである夜空のような色の長い髪の毛を揺らします。
ここは、モーントライト王国という国で王都からずっと南に向かうとクラウンという名前の国境にほど近い小さな田舎町がある。
この町にあるパラディース教会という名前の教会で暮らしているのです。
少女の名前は、ルーナといいこの教会にやって来た頃はまだ生まれて間もない赤ん坊でした。
あの日は、朝から大雨が降り続いているそのような天気の日だったという。
教会の聖堂の入り口に布のようなものに包まれてツルや枝で作られたカゴに入れられた状態でいたところを教会のシスターに見つけてもらう。
そこから教会に併設されている孤児院で育てられたのです。
私の名前であるルーナの名前の由来は、教会のシスターに見つけられた時にカゴの中に紙が挟まっていた。
その紙にルーナと記されていてルーナという名前になったのである。
教会にきてから十五年が経っていた。
ルーナが過ごしている屋根裏部屋の小窓からは庭が見え、朝から元気よく遊んでいる数人の子供たちの姿がある。
庭にいる他の子供たちに比べてルーナの体型は年齢の割に痩せ細った腕と足をしていたのでした。
いつも着ている無地の白い長袖のワンピースに着替えますが、ルーナの体の大きさよりも小さなワンピースで袖口は短い。
隠れるはずの膝は見えてしまっていてルーナの体の大きさにはあっていません。
それでもルーナはそのワンピースに着替えるのでした。
もう少しで朝の点呼の時間が始まり、その前に昨日汲んでおいた桶の水で顔を洗い「冷たい」と思わず声に出していた。
櫛は持っていないため髪の毛は簡単に手で梳かすと髪の毛を前に寄せると左側が見えないように隠していきます。
「よしこれでいいかな?」
身支度を終えるとドアを開くと、すぐ薄暗い急な階段が見え、ゆっくりと下りている途中で小窓の戸を閉め忘れていることを思い出したのでした。
「あ」
ルーナは仕方なく向きを変えると階段を急いで上がっていきます。
なぜ戻るのかそれは以前、閉め忘れたときにちょうど雨で部屋中が水浸しになったことがあり晴れていても念のために閉めるようにしているのです。
ルーナは部屋に戻り小窓を閉めると薄暗い急な階段をまた一歩ずつ下りた。
目の前にドアがありこのドアを開けると一階の廊下につながっていて少し歩くと外に出られる出入口がある。
ここは庭に直接つながっていて出てみると少し離れたところに緑色のとんがり屋根でレンガ造りの聖堂がありぞくぞくと孤児たちが集まっています。
この教会は下は八歳から上は十五歳と幅広い年齢の子どもたちが二十人ほど一緒に暮らしています。
聖堂の中に入ると左右に十脚の長椅子があり正面には花の模様のステンドグラスがあり、その前には大きな十字架があります。
ルーナはいつも遅れて聖堂に入り、左側にある一番後ろの長椅子の窓側の隅っこの部分に座ります。
子供たちは前側の長椅子に座り、二人から三人程度が座る小さな長椅子ですが四人も座っているところもありどんなに座る場所が狭くても誰もルーナの前の長椅子も横の長椅子にも座る人はいません。
この光景はルーナにとっていつもの出来事なのでした。
シスターたちが聖堂に入ってきて大きな十字架の前に立つと「今から名前を一人ずつ呼びますので返事をしていってください」と伝えると名前を呼んでいきます。
「エンジー、クリス、アナ……」
シスターはルーナが座っている長椅子に一瞬視線を移しましたがすぐに逸らし「全員いますね」というとすぐに次の行動に移っていたのでした。
気付いているにはずなのにルーナの名前をシスターは呼ぶことはありませんでした。
これもいつもの出来事なのです。
ですが、ルーナは悲しい表情や怒った表情などを見せることなく真顔で表情一つ変えることはありませんでした。
このあと、祈りを捧げる時間を終えると各自自由な時間があり、ルーナはすぐに立ち上がると聖堂から早足に出ていくと一人になれるいつものあの場所に向かうのです。
この敷地内には、教会(聖堂)の他にも本館と別館があり、本館は主に皆で食事をする部屋や孤児たちが暮らす部屋があります。
別館はシスターたちが暮らす部屋がありルーナたち含め子供たちは用事がない限り滅多に立ち入ることはありませんでした。
変わらない毎日をただ一生懸命に生きていたルーナにとってこれから訪れる予想もつかない出来事をルーナが知ることになるのはまだ先のこと。
ガチャと音を立て部屋のドアが開かれ、眠っている少女に起きるように声をかけながら、閉まっているカーテンを開くと窓の取っ手に手を掛け、窓を開ける。
「●●●、よく眠れたかい?」
窓から差し込んでくる眩しい光が部屋の中を照らし、眠い目を擦らせながら少女がベッドから体を起こす。
男性は少女が起きたことに気付き振り返ると優しく微笑んでくれて、少女も笑顔でお返しをし、「はい」と返事をした。
男性はまた窓の方向に身体を向けて、少女が男性の後ろ姿を眺めていると、窓から入ってきた風が男性の綺麗な短い金色の髪をなびかせている。
少女は男性の後ろ姿を見た瞬間、自然と手を伸ばしていてすぐにでも掴めそうなほどの距離のようにも感じるし遠くの距離に
いるようにも感じた。
そんなことを思っていた次の瞬間、強い風が吹いて風は少女のいるベッドまで届き髪の毛が目に入り思わず目をぎゅっと閉じた。
少女は現実に引き戻されて目を覚ました。
「夢か……」
少女はまだ残っている夢の記憶の部屋と比べてみても似ても似つかない部屋に暮らしていたのでした。
天蓋付きのフカフカのベッドにブラウン色の一式揃った家具はこの部屋にはありません。
(あの夢の中の男性はきっと私の思い描いた理想の光景なのだろう)
固く薄いベッドから起き上がると少女は、部屋にある唯一の小窓を開き手を上げながら伸びをした。
「うん、今日もいい天気」
小窓から風が吹いて少女の腰の長さまである夜空のような色の長い髪の毛を揺らします。
ここは、モーントライト王国という国で王都からずっと南に向かうとクラウンという名前の国境にほど近い小さな田舎町がある。
この町にあるパラディース教会という名前の教会で暮らしているのです。
少女の名前は、ルーナといいこの教会にやって来た頃はまだ生まれて間もない赤ん坊でした。
あの日は、朝から大雨が降り続いているそのような天気の日だったという。
教会の聖堂の入り口に布のようなものに包まれてツルや枝で作られたカゴに入れられた状態でいたところを教会のシスターに見つけてもらう。
そこから教会に併設されている孤児院で育てられたのです。
私の名前であるルーナの名前の由来は、教会のシスターに見つけられた時にカゴの中に紙が挟まっていた。
その紙にルーナと記されていてルーナという名前になったのである。
教会にきてから十五年が経っていた。
ルーナが過ごしている屋根裏部屋の小窓からは庭が見え、朝から元気よく遊んでいる数人の子供たちの姿がある。
庭にいる他の子供たちに比べてルーナの体型は年齢の割に痩せ細った腕と足をしていたのでした。
いつも着ている無地の白い長袖のワンピースに着替えますが、ルーナの体の大きさよりも小さなワンピースで袖口は短い。
隠れるはずの膝は見えてしまっていてルーナの体の大きさにはあっていません。
それでもルーナはそのワンピースに着替えるのでした。
もう少しで朝の点呼の時間が始まり、その前に昨日汲んでおいた桶の水で顔を洗い「冷たい」と思わず声に出していた。
櫛は持っていないため髪の毛は簡単に手で梳かすと髪の毛を前に寄せると左側が見えないように隠していきます。
「よしこれでいいかな?」
身支度を終えるとドアを開くと、すぐ薄暗い急な階段が見え、ゆっくりと下りている途中で小窓の戸を閉め忘れていることを思い出したのでした。
「あ」
ルーナは仕方なく向きを変えると階段を急いで上がっていきます。
なぜ戻るのかそれは以前、閉め忘れたときにちょうど雨で部屋中が水浸しになったことがあり晴れていても念のために閉めるようにしているのです。
ルーナは部屋に戻り小窓を閉めると薄暗い急な階段をまた一歩ずつ下りた。
目の前にドアがありこのドアを開けると一階の廊下につながっていて少し歩くと外に出られる出入口がある。
ここは庭に直接つながっていて出てみると少し離れたところに緑色のとんがり屋根でレンガ造りの聖堂がありぞくぞくと孤児たちが集まっています。
この教会は下は八歳から上は十五歳と幅広い年齢の子どもたちが二十人ほど一緒に暮らしています。
聖堂の中に入ると左右に十脚の長椅子があり正面には花の模様のステンドグラスがあり、その前には大きな十字架があります。
ルーナはいつも遅れて聖堂に入り、左側にある一番後ろの長椅子の窓側の隅っこの部分に座ります。
子供たちは前側の長椅子に座り、二人から三人程度が座る小さな長椅子ですが四人も座っているところもありどんなに座る場所が狭くても誰もルーナの前の長椅子も横の長椅子にも座る人はいません。
この光景はルーナにとっていつもの出来事なのでした。
シスターたちが聖堂に入ってきて大きな十字架の前に立つと「今から名前を一人ずつ呼びますので返事をしていってください」と伝えると名前を呼んでいきます。
「エンジー、クリス、アナ……」
シスターはルーナが座っている長椅子に一瞬視線を移しましたがすぐに逸らし「全員いますね」というとすぐに次の行動に移っていたのでした。
気付いているにはずなのにルーナの名前をシスターは呼ぶことはありませんでした。
これもいつもの出来事なのです。
ですが、ルーナは悲しい表情や怒った表情などを見せることなく真顔で表情一つ変えることはありませんでした。
このあと、祈りを捧げる時間を終えると各自自由な時間があり、ルーナはすぐに立ち上がると聖堂から早足に出ていくと一人になれるいつものあの場所に向かうのです。
この敷地内には、教会(聖堂)の他にも本館と別館があり、本館は主に皆で食事をする部屋や孤児たちが暮らす部屋があります。
別館はシスターたちが暮らす部屋がありルーナたち含め子供たちは用事がない限り滅多に立ち入ることはありませんでした。
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