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恋バナ
しおりを挟むあの後、ルカ様に腕を引かれて膝に座らされ、思う存分堪能されました。もう、恥ずかしいったらなんのって!ラーヤ様から冷たい視線をいただきました。
不可抗力なんですよ・・・だって、私があの瞳から抜けられるわけないじゃないですか・・・。
「貴女たち、すごく噂になってるわよ?」
「ほんと・・・?」
ここは女子寮。ルカ様と別れ、カエラと夜ご飯を食べているところです。
「ライト様のパーティーで目の当たりにしたご令嬢もいますし、エミィとルカ様の仲が良いのは知られていましたけど・・・貴女に近づくと危ないと考える派閥と貴女と仲良くなって取り入っておこうという派閥が出来上がっているわ。」
なにそれ!面倒くさそうですね・・・。
「私に取り入って、その方に利点はあるのでしょうか?」
「エミィは鋭いようで、時々鈍いんだから!王太子ではないけど、ルカ様は魔塔の主になる可能性が高いと言われているの、貴女もご存知でしょう?魔導騎士になりたい方は繋がりを持ちたいと思うわよ。」
「なるほど・・・でも、その方たちはルカ様の性格を見誤ってますね。」
「ええ、そうね。あの方がエミィに近づくことを許すわけないじゃない。」
カエラは怒っていても可愛いわね。テーブルマナーは完璧で音ひとつ立てないし。
「カエラはどうなの?」
「私もリアン様と同じクラスがよかったわ!貴女たちが羨ましい・・・。」
うん、いや聞きたいのはそこじゃないの。乙女全開のカエラはとっても可愛いんだけどね?
頬はりんごで、にこにこというより、ニヤニヤしている。えへへッとか言っちゃって・・・あの、そろそろ現実に戻ってきていただいてもいいでしょうかね?
「今日、リアン様と会えた?」
このままでは埒があかなそうなので、質問を変えてみた。
「リアン様から会いに来てくれそうになかったから、私から会いに行ったわ。目の前でイチャつかれてたんだもの。会いたくなっちゃって。」
可愛く睨まれても全然怖くないです。
「その時のリアン様の反応は?」
「・・・あぁ、来たの?ってそっけない感じだったわ。」
えぇぇ、ルカ様と比べちゃうからダメなのかもしれないけど・・・よくそれでニヤニヤできましたわね。私の感覚がおかしいのかしら?
「あれよ?そんな素っ気ない感じなのに、私が来るのがわかってたみたいにその後行ったカフェは席を予約してくださってたのよ?」
態度ではそんな感じだったのに、待っててもらえたみたいで嬉しかったと。さすがルカ様のお兄様。ツンデレ属性がおありなのね。ライト様にはなさそうですけど。
「つまり、放課後デートに行ってきたのね?」
「そうなの!私のために場所を調べて予約して・・・意地悪は言われたけど、他の人には言わないってわかってるからそれもちょっと特別感あると言うか・・・ふふ。」
想像つくなぁ。
そんな食べたら豚になるぞ?とか、ブヒブヒうるさい(笑)とか言ってそう・・・。カエラ、本当にリアン様でいいの?
「ちょっと!失礼なこと考えてない?エミィはわかりやすいのよ。」
「えっ!全然、ぜんっぜん!そんなことないよ!」
ジトリと見られても気づかないフリを貫き通す。
私ってそんなにわかりやすいかしら?
「まぁ、いいわ。それで貴女はどうなの?あれじゃ友だちも作れないじゃない。」
「それは今日話し合って・・・どうにかなりそうよ。」
ご令嬢相手でも嫉妬はされるだろうけど、多分大丈夫だろう。
「何かあれば、こうして話くらいは聞いてあげるわ。」
カエラは素直じゃないなぁ。そこが可愛いところでもあるんだけど。
心配してるからこそこの話題を出すわけで。話だけではなく、いざとなったら助けてくれるだろうに。
「ありがとう、カエラ!」
ぎゅっと抱きつくと「仕方ないわね」と抱きしめ返してくれた。
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