将来、悲運な結末を迎える令嬢は幸せに生きる

都築稔

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ご機嫌

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現在、私がどうなってるかわかりますか?

あの後、バタンキューした私を抱えて自室へ一直線。午後の授業は、私の体調不良&看病と2人揃って休むことになった。

問題はその後。

バタンキューしたとはいえ、意識はあったので・・・ベッドに2人してインした時はヒヤヒヤしました。ルカ様は寝込みも襲っちゃいそうなタイプに見えるので。

襲われたかって?

・・・まぁ、襲われましたね。キスマークをたくさんつけられただけですけど。

今はというと、私を満喫してご満悦なルカ様にスリスリされてます。猫ならゴロゴロと喉鳴らしてるだろうね。

「リア♡」

「満足されました?」

「何言ってるの。一生、満足はしないよ。一旦満たされただけ。」

そうですか。嬉しいような、ないような。

・・・愛されてると思って納得しよう。

ブンブンと尻尾を振って私に擦り寄るルカ様を、ラーヤ様が冷めた目で見ている。

「一時期はどうなるかと思いました。」

私もですよ。バッドエンドにはならなくても監禁くらいされるかと。

「僕はリアが嫌がることはしないよ。」

今はね。

声のない言葉をしっかりキャッチした。

私の選択次第ではするってことですよね?ねぇ?!

「リア、僕は少し怒ってた。」

「過去形なんですか?」

「返答によっては現在進行形だね。」

ふふふっと笑っちゃってますけど、充分怖いです。

「僕たちは互いに秘密を抱えている。それは僕たちだけじゃなくても、大なり小なりあると思うんだ。」

突然始まった真面目な話に、キョトンとする間もない。

「無理に話を聞き出したいわけじゃない。でも、いつかは話して欲しい。僕も・・・話すよ。」

ルカ様が抱えている秘密を、私は知ってる可能性がある。ほら、妖精のこととか。

私が何か隠してるのは、そりゃあ最近の様子を見てたらバレるよね。

「わかりました。」

きっと、もう隠せないところまで来てるな。覚悟決めて、前世のことを話さないといけない日が近づいてきた。

「うん、OK。ならいいよ。」

ギューッと抱きしめられ、体が痛い。

ルカ様、ちょっと手加減してくださらないと。

「リア、僕には君だけだ。・・・知ってるよね?」

「はい。・・・あなたと出会ってから、たくさん愛してもらえたので。」

「そう・・・それはよかった。」

今まで、様々な方法で愛を伝えてくれた。感謝している。

ルカ様の愛し方は、ドロドロに甘やかしてグズグズにして、彼の元から離れられなくする。他の人には重くて、私には丁度いい。

「さぁて、お茶にでもしましょうか。本日は時間がありますしね。」

・・・授業、サボりましたもんね。明日、カエラになんて言われるか。

「今日は私が作りました。」

「え、ラナが作ったの!」

「エミリア様、その喜び方は俺が悲しみます。」

「ラーヤがそのくらいで悲しむとは思えない。」

「悲しみますよ!僕を何だと思ってるんですか!」

ラナの作るお菓子、美味しいんだよね。

「エミリア様もラナも無視しないでくださいって~!」

ラナの作るお菓子にラーヤ様が淹れたお茶。それがすごくマッチして好き。

「リア、僕の分も食べる?」

「1人で食べるより、一緒に食べたいです。」

フィナンシェ、焼きドーナツ、フルーツのミニタルト、味変のためのキッシュ。

今日は種類豊富だな。あ、そうか。私が昼ごはんをちゃんと食べこれなかったから。ありがたくいただこう。

「いっぱい食べる、リアも好きだよ。」

はいはい。ありがとうございます。私も好きですよ。
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