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夢話
しおりを挟むあぁ、またこの夢だわ。
ここ最近、毎日のように繰り返し見る夢。
私の髪はピンクのはずなのに、鏡に映る私の髪は黒い。長さも肩までしかないから恥ずかしい。
でも、どうしてかしら?これは夢だと思うのに、違う気もしている。
「ーーっ!まだ寝てるの?早く起きなさい!」
「今行く!」
自分の名前を呼ばれた訳ではないのに答えてしまう。違う名前なのに、自分だと認識してしまうその名前をいつも聞き取れない。
違う世界の違う国の出来事を話しているおじさんと、それを映している箱。焼きたてのパンは勝手に飛び出てくるし、見慣れない文字の新聞を読む男の人(お父さん)。外に出れば馬がいなくても走る、いろんな形の馬車が走っている。
どれも、初めて見るはずのものなのに驚きはない。それが当然と受け入れてしまっている。
どうしてだろう。
「ーー、おはよう!」
「おはよう、ーー」
何も考えなくても勝手に喋り出す私の口。知らないところに当たり前に向かう足。
これがいつもの私の夢。
何か意味があるのだろうか。
毎日毎日、私にこれを見せて、神様は楽しいのかな?そんな夢よりライト様とお出かけする夢とか見たいのに。
そういえば、いつもは起きたら自然と夢のことは忘れてしまうのに、最近の夢はちゃんと覚えてるわ。何度も見ているから全部覚えている気になっているだけかもしれないけれど。
知らない人ばかり出てくる夢だけど、出てくるものは私の暮らしている世界と違って面白い。こっちの世界にもあったらいいのに。夢で見るだけじゃ、作り方もわからないし。
「はぁぁ、今日の夢も変で面白かった。」
窓から朝日がさしている。
アメリアの家は裕福ではないので、学園内連れてきている侍女はいない。
「出てくるものは面白いけど、なんであんなに不吉な髪色をしているのかしら。」
この世界に黒髪の人はあまりいない。
まぁ、夢なんだから深く考えるだけ無駄ね。早く支度しなきゃ遅刻しちゃうわ。
それにしても、最近ピィちゃんを見かけないけど元気にしているかしら?
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