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いざ! 3
しおりを挟む「どうだった?」
生徒会室に行くと、僕の帰りを待っていたライトがすぐに話しかけてきた。
「多分、成功した。」
「まぁ!おめでとうございます!」
パァッと顔を輝かせたリア。可愛い。超可愛い。
「多分ってことは?何か気になることでもあるわけ?」
「簡単すぎたということもあるが…アメリア嬢が」
「アメリア嬢が?何かあったのか?」
「リアが自分に嫌がらせしてこないのは何でだと聞いてきた。」
「どういうことでしょう?」
「それが僕にも引っかかって。一応、監視できるように魔法を仕掛けてきた。」
それはともかく、まずはご褒美でももらわないと。
スタスタとリアの元へ行くと、満面の笑みで迎えてくれた。可愛い。語彙失くしそう。
両手をひろげて待機すると、一瞬キョトンと首を傾げて(可愛い)僕が求めるものを理解すると顔を真っ赤にさせた。可愛い。
「こ、ここでですか?」
「そうだよ。」
ここじゃなきゃ、意味がない。見せつけておかないと。僕は争いごとを解決するためにしたというより、リアの安全を守るため、彼女の喜ぶ顔を見るためにしたのだ。
「は~や~く!」
照れたままの彼女が恐る恐る僕の腕に収まりにきた。可愛い。この小動物を永遠に腕の中で飼っていたい。
「何やってんだ、あいつ。」
「放っておきなよ。」
「兄の前でよくできますよね。」
うんうん、バカップルでいいから、僕たち2人で認識されてないと。どちらか片方だと煩い虫がたかってくるからね。
満足して解放しようと思ったら、リアが僕の服をキュッと掴んできた。
…え、何この生き物?まだ離してほしくないって?仕方ないなぁ!(大声)
もう一度ガバッと抱き締めると、腕の中でモゾモゾと動いている。
何?今更やっぱり離してくださいとか言われても嫌だよ?リアからねだってきたんじゃん。
トントンと胸元を叩かれて目を合わせると、耳を貸してほしいとジェスチャーをされた。
なんだ、ナイショの話?みんなに聞かれたくないようなこと、こんなところで話したいの?いいよ、そういう見せつける感じ、僕大好き。
喜んで耳を貸したら、思っていたのとは違う反応が返ってきた。
ちゅっ。
「ふぇ?」
え、なになになになに??
腕の中には収まっている彼女を見ると、見たこともないくらい真っ赤で先程の感触が嘘じゃなかったと教えてくれる。
リアさん、今、僕にキスしました?
なにそれ、それでそんなに真っ赤になってるんですか?
あ、俺やばい。
「よし、行こう。」
真っ赤になったリアの顔を自分の胸に隠したまま、彼女を掬い上げて部屋を出る。
「ど、どこに行くんですか?」
「僕の部屋だよ。」
「ぁ、あの、」
「なぁに?僕のお姫様」
ちゅっとおでこにキスを返すと、さらに真っ赤になって、自分の手のひらで顔を隠してしまった。
あぁ、しまったな。今は両手が塞がってるから、手を拘束することもできないし。しばらく可愛い顔を眺められないや。でも、この顔が他の人に見られないようになったってことだし、まぁいいか。後で僕だけでゆっくり楽しめば。
今の僕の足取りはスキップしそうなくらい軽い。
え?リアを腕に抱えているのにできるのかって?
当たり前じゃん。僕の一部を抱えているのに、重さなんて感じないさ。
「今日のご褒美、もとい先程のお返しはこの後たっぷりいただくから覚悟しててね。」
「あの、私たち婚前ですよね?」
「そうだよ。だからどうしたの?」
「あ、えっと…」
もう、手まで真っ赤だよ。可愛い。
「大丈夫、大丈夫。」
痛いことは何にもしないからさ。
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