将来、悲運な結末を迎える令嬢は幸せに生きる

都築稔

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浮上した不安

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あの後も、私はアメリア嬢が人を睨む瞬間を何度も見てしまった。私以外に気づいている様子がないのが不思議。

「リア、お茶会(あの女)はどうだった?」

お茶会後、心配性のルカ様は真っ先に私を迎えにきた。今は彼のお部屋で過ごしている。
男子寮に女は入ってはいけない決まりは、ルカ様の前ではないも同然ね。

「リア?」

すぐに答えない私を心配そうに見てくる。

聞かなくたって、どうせ闇魔法を使って見てたくせに。…でも、私の口から聞きたいんだろうな。

「別人みたいでした。」

「うん、それで?」

「え?」

「リアが感じたのはそれだけじゃないんだろう?顔を見ればわかるよ。」

…一瞬、私の考えを読めるような魔法まで開発したのかと思っちゃった。いや、もしかしたら、もう使えるのかもしれないけど。

「マリアンヌ様が彼女に心変わりしたキッカケをお聞きになりましたでしょう?」

「あぁ。」

…ほら、やっぱり聞いてたのね。

ジトっとした目で見れば、ルカ様も自分の失言に気づいたらしい。

「ごめん、どうしても心配で。」

「…まぁ、いいですわ。」

そんな人だと十分にわかってて好きになったのは、私だもの。聞いてないと、見てなかったと言われた方が驚いちゃう。

「その時に、アメリア様が睨んでいたんです。」

「マリアンヌ嬢を?」

「はい。初めは見間違いかと思ったのですが、その後も何度か睨んでいまして。カエラのことも。」

「なるほど…まだ、いやむしろ、やっと本性を現したといったところか。」

そうなんです、そうなんです。
前の彼女よりもも断然、危険な匂いがします。

「さて、どうしようか。」

あぁ、推しが麗しい顔をしています。獲物見つけたぞ!っていう、他の人なら怖がっちゃうお顔ですが…私は大好物です。なんてったって、ルカ様を推しにするような女ですからね。

「…なに?」

ガン見しすぎてバレちゃいました。

「見惚れておりました。」

素直に言うと、責められるのに慣れてないルカ様。お顔が真っ赤です。

「リアって、本当に僕が好きだよね。」

「えぇ、もちろん。前世からお慕いしておりますわ。」

「…そうだったね。」

あぁ、照れ照れのルカ様。ご馳走様です。

先程まで、あんなに不安になっていたのが嘘みたい。とっても幸せな気持ちだわ。

「自ら僕に捕まりにくるなんて、リアは本当に馬鹿だよ。」

そんなこと言って、嬉しいくせに。

「こんな私、お嫌ですか?」

「そんなわけないだろう!!」

食い気味にありがとうございます。そうですよね、嬉しいですよね。

「大好きです。」

「…あっそ。」

う~ん!久しぶりにツンいただきました!オタクは限界を突破して昇天してしまいそうです。

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