将来、悲運な結末を迎える令嬢は幸せに生きる

都築稔

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犯行1

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「それで、調べはついたのか?」

僕の兄、ライトは部屋に2人きりになった途端に聞いてきた。本当はずっと聞きたかったのだろう。しかし誰が犯人かわからない今、無闇に話すこともできずにモヤモヤとしていたに違いない。

「絞りはしたさ。」

「なんだ、ルカにしては珍しい。」

「リアのことだからな。慎重になってるだけだよ。」

彼女のことを助けられるという自負はいくらでもあるけど、過信し過ぎると足元をすくわれるってこともあるからな。彼女に関することは、万が一もあってはならない。

それにしても、その候補の中にアメリア嬢がいないことに驚いたものだ。最近の怪しい行動は、本当にただの償いだったのだろうか?にしては、やり方が下手すぎる。自ら怪しまれにいってどうするのだ。

それだけじゃない。その候補の中に意外な人物が上がっている。さて、これをどう伝えるべきか。

まだ可能性にすぎないけれど、これを伝えてしまうと捜査に制限をかけられそうだ。それだけは避けたい。となると、僕のとる行動はひとつ。

「今回は誰にも伝えずに犯人を追い詰めなきゃならないか。」

僕の能力的に無理な話ではない。きっと1人でも可能だろう。ただ、その代償を払わないといけないかもしれないというだけで。

1人で動けばそれだけ拘束される時間が増える、必然的にリア不足になる。それが1番の問題だ。次に、それだけ一緒にいられないことをリアが我慢してくれるかということ。僕に負担を強いたくないと考えているのに、彼女第一の僕が一緒にいられないくらいの時間を使っている=(イコール)無理をしていると思っても不思議ではない。

「さぁて、どうするかなぁ…。」
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