129 / 150
犯行8
しおりを挟む『・・・・・・。』
お兄様が離席して10分程度。ルカ様はずっとダンマリです。
「あの…怒ってますか?」
『僕を怒らせるようなことでもしたの?』
いやぁ、それはまぁ…ここにいる時点で怒られてもおかしくないというか。
「私、ルカ様からの連絡を待ってましたけどよく考えたらルカ様も待ってたのかなぁって…思いまして。」
『・・・・・・うん。距離を置きたいとか言うから、どれだけ連絡していいのかとか…考えてた。』
あぁ、ごめんなさい!そうですよね、これは私が悪い。
「…捜査の方はどうですか?」
『まぁ、犯人は絞れてるよ。』
「え、そうなんですか?!」
『当たり前でしょ?』
「天才ルカ様が私のために本気出したら…当然ってことですよね?」
『・・・・・・。』
この沈黙は、肯定ですね?照れてらっしゃいますよね?ポーカーフェイス装ってますけどお耳が赤いですもんね?
う~、久しぶりの推しの供給は心臓にきますね。
「じゃあ、犯人の逮捕はもう直ぐってことですね。」
『・・・。』
あれ、何か変なこと言ったかしら?だって、犯人絞れてるって…。
「もしかして…実は犯人は王妃様で、結婚反対されてるとかですか?」
『違うよ。というか、誰に反対されたって関係ないから。』
え~、誰に反対されても私と結婚してくれるんですか?世界最大のファンサービスですよ?
「…でも、もし反対されたら隠さずに教えてくださいね?ルカ様の気持ちは嬉しいですけど、大切な人に反対されたままなんて悲しいですから。」
『…わかった。でも、今回は母様じゃないよ。』
「じゃあ、誰なんですか?」
また黙っちゃった。言いにくい人だってことはわかりましたけど、私的にはルカ様との結婚が反対されてないとわかっただけで大丈夫なんですけど。
「私って、そんなに信用ないですかね?」
『そうじゃない。そうじゃなくて…』
「じゃあなんですか?」
誰ですか、あなたの思考を止めている人物は?嫉妬しちゃいますよ?
今回は全然教えてくれないんですもの。
『…ある仮説を立てたんだけど、自信がななくて。』
え、ルカ様が?自信がない?
という気持ちが表情に出てしまったらしい。少しムッとされてしまった。
「死者…とかそういうことですか?」
『…ある意味ね。』
「え、本当ですか?冗談で言ったつもりでしたのに…。」
どういうこと?それでルカ様も戸惑っているという認識であってるかしら?
「ちょっと心外ですね。」
『え?』
「相手が死者だなんて、信じてもらえないかもしれないって思ったから私に話してくださらなかったってことですか?」
『そうじゃない。』
「じゃあ何ですか?」
あ、ちょっと拗ねた。
この拗ねた時に少しだけ尖らせる口とか、ちょっぴり眉間に皺が寄るとことか、節目がちになる瞳とか、もう最高……とか言ってる場合ではないんだけど。
「私ではお力になれないですか?…まぁ、魔法とか全然実力ないですし、剣の腕もないですけど…。あ~頭も皆さんに比べたらいいとは言えないし、そう考えたら私って結構役立たずですね。そりゃ、ルカ様にも頼ってもらえないですよね。ごめんなさい、余計でした。」
『そんなことない!リアがいない方がいいみたいな言い方、たとえ本人でも許さないんだけど?』
「…ごめんなさい。」
だって、本当のことだもん。
『僕は天才だけど、誰のためにでも動くわけじゃない。人間だから疲れるし…僕を回復させてくれるのは唯一、リアだけだよ。わかってるでしょ?』
なるほど…そういう役の立ち方…なら今、絶賛役立たずじゃん。仕事放棄してない?
『ちゃんと話すから。そろそろ、君の知恵も必要かもしれないと思っていたことだし。』
「私の知恵?」
『そう、リアにしか頼めないこと。』
え、そんな私だけができるようなことありましたっけ?
10
あなたにおすすめの小説
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【完結】義妹(ヒロイン)の邪魔をすることに致します
凛 伊緒
恋愛
伯爵令嬢へレア・セルティラス、15歳の彼女には1つ下の妹が出来た。その妹は義妹であり、伯爵家現当主たる父が養子にした元平民だったのだ。
自分は『ヒロイン』だと言い出し、王族や有力者などに近付く義妹。さらにはへレアが尊敬している公爵令嬢メリーア・シェルラートを『悪役令嬢』と呼ぶ始末。
このままではメリーアが義妹に陥れられると知ったへレアは、計画の全てを阻止していく──
─義妹が異なる世界からの転生者だと知った、元から『乙女ゲーム』の世界にいる人物側の物語─
本の通りに悪役をこなしてみようと思います
Blue
恋愛
ある朝。目覚めるとサイドテーブルの上に見知らぬ本が置かれていた。
本の通りに自分自身を演じなければ死ぬ、ですって?
こんな怪しげな本、全く信用ならないけれど、やってやろうじゃないの。
悪役上等。
なのに、何だか様子がおかしいような?
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる