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第1章
ミルク粥
しおりを挟むとにかく青年に平謝りして、許してもらった。
(始めから怒ってはなさそうだったけど)
緑がかった綺麗な金髪に、透き通った翡翠色の瞳。ほんの少しタレ目と口元のホクロが、彼の色っぽさを引き立てていた。
私だって、ただ顔が近かっただけで驚いたりしない。その近かった顔が想像以上に綺麗だったもんだから・・・・・・なんか、衝動的にさ。
イケメンに免疫ないんだよ。
学生時代、目立たないように努力していたから。恋愛なんてしてこなかったし。そんな奴に、クラスのカースト上位の人が構うわけないでしょ?
それにしても、そんなイケメンがなんで私を看病してたかというと・・・・・・
倒れてたらしいんだよね。彼の家の前に。
本当に申し訳ない!家の前で倒れてたら気になって、放置できないし。ほんと、傍迷惑な倒れ方だよね。
なんでそんなところに居たのか、私自身には記憶がないんだけども!
そんな傍迷惑な倒れ方をしていた私を、心優しいジェイドさんはとりあえず保護してくれたそう。
ジェイドそんによると、ここは山の森の中。近くに村はあるけれど、私のような服装は見たことがないらしい。(スエットです。お見苦しくてすいません・・・・・・)
スエットを見たことないってどんなお坊ちゃまよ!と思ったけど、お金持ちな感じでもなさそうなんだよね。
ちなみにジェイドさんは白いシャツにチョコ色のパンツ、編み上げのロングブーツ、右耳に小さな白い羽根のピアスといった格好をしている。
控えめに言っても似合いすぎている。
「お腹空いてない?」
そう言って持ってきてくれたのはミルク粥。
さっきのいい匂いはこの匂いだったんだ。
「空いてます。・・・いただきます。」
一口食べると、フワッと優しい甘さが広がってとても美味しい。
誰かの手料理を食べたのは何時ぶりだろうか。
「どうしたの?・・・大丈夫?」
「え?」
ジェイドさんが差し出すハンカチに、直ぐに反応ができなかった。戸惑う私に微笑むと、ハンカチで優しく目元を拭いてくれた。
あ・・・・・・私、泣いてた?
困らせると思っても、涙は止められそうになかった。
隣で背中をさすってもらって、それがまた温かくて涙が出た。
泣いて、泣いて、泣いて。泣き疲れた私はいつの間にか、また眠りに落ちていた。
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