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第3章
図書館デート2
しおりを挟むジェイドが連れてきた公園は、様々な花が咲いていてとても綺麗なところだった。ちらちらカップルが見えるが、そこはもう突っ込まないでおく。
腕はまだ組んだままだ。なんとなく、離すタイミングを失ってしまっていた。
「あそこなんてどうかな?あの木の下。」
昼の強くなり始めた日差しを避けるには、ちょうど良さそうだ。
「うん、あそこがいいな。」
隣でカゴからシートを取り出したのを見て、腕を離す。
ジェイドはサッとシートを敷くと、私に座るように促した。そして、私が腰を下ろしたのを見てから隣に座る。
腕を組んでいた時の方が近かったのに、こうしてまた近い距離で座られるとドキドキした。
小さいシートだから、これは不可抗力、なはず!
思考を変えるため、ジェイドが広げだしたカゴを見た。中には数種類のサンドイッチ。
ローストビーフ、たまご、ハムチーズ・・・どれも美味しそうだな。あ、ジャムを挟んだものもある。
「唐揚げとポテトも用意してあるから食べてね。」
飲料ボトルからコップに飲み物を注いでくれながら、彼が話す。ルイボスの香りがふわっと漂った。
「ありがとう。いただきます!」
まずは定番のたまごサンドから。少しマスタードが効いていて美味しいんだよね。
改めて、ゆっくり花を観察しながら食べる。名前はわからないけど、日本でも見たことのある花も咲いている。
「ここ、気に入ってくれた?」
「うん、ものすごく。いいところだね。」
「よかった。また来ようね。」
「そうだね。」
ジェイドは、こんな恋人同士が来るようなスポットをなんで知ってるんだろう。いや、学生時代はここに住んでたんだから友だちに聞いたことがあるとかだろう。ノアさんあたりは彼女連れて来てそうだし。
・・・また来よう、か。それはいつだろう。
もう、来ないかもしれないな。
架空の約束になっても、ジェイドならきっと他にいい人がすぐ出来るだろう。・・・悲しいけど、それが現実。
「さてと、そろそろ本当に図書館に向かおうか。」
「そうだね」
「結局、結構回り道しちゃったからね。時間がなくなっちゃう。」
手荷物を手早く荷物を片付けると、ジェイドは立ち上がった。
「ほら、掴まって。」
自然に差し伸べられた手を掴む。
「ありがとう。」
ジェイドがシートを折り畳んで、2人はやっと図書館に足を向けた。
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