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皇帝サイドXVI
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シュバリエという名を少女に授け、玉座にてヨーデルと言葉を交わしてからさらに半年後。
ハァ。我はため息を漏らし、葉巻に火をつける。さて。そろそろ日記でも書くか。
そう思い、我は鍵のかかった引き出しから日記を取り出す。
今の今までいろんなことがあった。我が両親を亡くし、宮殿に迎えられ、黒薔薇の騎士となり、そして————。
リリィ。君が亡くなって、随分と月日が経ったね。どうかな? 僕は僕らしく振る舞うことができているだろうか。なぜなら僕は————「皇帝」でもなんでもない、ただの騎士だから————
僕は、あの日から成長できたかな。
そんなことを考えながら、我は日記を開き、筆を走らす。
「陛下」
うん? 何か声がしたか。我に返り、慌てて日記をしまう。
「おお、シュバリエであったか」
「明日のスケジュールをお伝えに参りました。明日の御予定は————」
シュバリエから、明日のスケジュールを聞き、確認する。明日も忙しいな。我がそんなことを考えていると、
「ところで陛下。先程お書きになっていたものは」
いつの間にかシュバリエが机の側から回り込んでいた。そして、我のすぐ横から、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、
「日記、ではありませんか?」
と囁いた。
ふいに、風が吹き、ランプの灯りが消え、あたり一面が闇に包まれる。だが、それでも————『黒薔薇の騎士』の口元が微笑みを浮かべ、その黄緑色の瞳がしっかりと我を見据えていることぐらいは容易に分かった。
ハァ。我はため息を漏らし、葉巻に火をつける。さて。そろそろ日記でも書くか。
そう思い、我は鍵のかかった引き出しから日記を取り出す。
今の今までいろんなことがあった。我が両親を亡くし、宮殿に迎えられ、黒薔薇の騎士となり、そして————。
リリィ。君が亡くなって、随分と月日が経ったね。どうかな? 僕は僕らしく振る舞うことができているだろうか。なぜなら僕は————「皇帝」でもなんでもない、ただの騎士だから————
僕は、あの日から成長できたかな。
そんなことを考えながら、我は日記を開き、筆を走らす。
「陛下」
うん? 何か声がしたか。我に返り、慌てて日記をしまう。
「おお、シュバリエであったか」
「明日のスケジュールをお伝えに参りました。明日の御予定は————」
シュバリエから、明日のスケジュールを聞き、確認する。明日も忙しいな。我がそんなことを考えていると、
「ところで陛下。先程お書きになっていたものは」
いつの間にかシュバリエが机の側から回り込んでいた。そして、我のすぐ横から、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、
「日記、ではありませんか?」
と囁いた。
ふいに、風が吹き、ランプの灯りが消え、あたり一面が闇に包まれる。だが、それでも————『黒薔薇の騎士』の口元が微笑みを浮かべ、その黄緑色の瞳がしっかりと我を見据えていることぐらいは容易に分かった。
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