悪役令嬢の面の皮~目が覚めたらケモ耳旦那さまに股がっていた件

豆丸

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甘い閨を貴方に①

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 旦那さま……早く来ないかな?  


 閨用の寝室。キングサイズベッドの端に腰を掛けて、今か今かと旦那さまを待つ。

 リンスさんは太ももやら大胆に胸元のはだけたお色気バッチリのナイトドレスを用意してくれた。
 色味は旦那さまの瞳の色と同じアイスブルーで、胸元のリボンは旦那さまの髪の色と同じ鮮やかな銀色。旦那さまを纏っているみたいで、嬉しくなる。 
上の下着は着けていない、リボンを解いたら前がはだけておっぱいが見える仕様です。 

 自分の体に変なところはないかキョロキョロと確認する。たゆんと揺れるおっぱいも括れた腰も、形のよいお尻もお姉さんの体は素晴らしい。  
 しかも、リンスさん侍女部隊によりピカピカにお肌を磨きあげられた。猫科獣人が好むという香油までつけれて準備バッチリである。 

  
 半刻ほどだろうか、控えめなノックと共に旦那さまがゆっくりと部屋に入ってきた。警戒するように部屋の中をぐるりと確認すると部屋に座る私に目を止めた。銀色の長い睫毛がパチパチと瞬く。 

「あっ!旦那さまっ」  
  
 旦那さまは肌触りの良さそうな光沢のある白いバスローブを羽織っていた。合わせ目から覗く大胸筋。少し湿り気のある銀色髪、お風呂上がりの石鹸の爽やかな薫りが漂う。 

 はうぅ、色っぽいです。色っぽさで私を殺しにきているっ! 

 旦那さまから目が離せず、ぽーっと熱い視線を送る。私の前に立った旦那さまは冷めた様子で私を見下ろした。

「……スージーから報告を受けています。ロープも目隠しも使用しないと……正気ですか?」 
  
 
「正気ですよ」 
 にっこり微笑むと旦那さまの手を引いて、ベッドの隣をぽんと叩き座るような促す。 
 眉間の皺を益々深めた旦那さまは、しぶしぶと私の隣に座った。  
 その手に自分の手を重ねる。旦那さまの手は少し震えていた。怒ったように俯く顔を覗き込んで眉間の皺に口づけを落とす。

「……前の貴方は……私と必要以上に肌を合わせるのは死ぬほど嫌だと吐き捨てましたが」 
 
「今の私は、旦那さまと相思相愛のラブラブエッチしたいって言いましたよ?」
 旦那さまアイスブルーの瞳が大きく見開かれた。その瞳に私の顔が大きく写る。  

「はっ!相思相愛ですか?笑わせます。 
 閨の主導権は貴女にあるのに?それとも私から触れたら強姦されたと訴えるつもりですか?」 

「訴えませんよ……旦那さまがお嫌じゃないなら……」 
 旦那さまの手を取ると服の上からたわわに実るおっぱいに押し付けた。 
 
「なっ!」
「……私にいっぱい触って欲しいです」 
 むにゅりむにゅりと自分の手を動かすと、連動しておっぱいをわしつかむ旦那さまの手も動いた。布地越しの柔らかいおっぱいに指が沈んでいく。 
 
 布越しでも気持ちいい、もう乳首立っちゃうよ。 

「ぅうぅ」 
 旦那さまは変なうめき声を上げた。でも、押さえる手を払い除けようとはしない。 
 
「好き」
 私は変なうめき声を上げる旦那さまに口づけをした。ちゅっとわざと音をたてて聞こえるように。旦那さまの強張りを解くように。 
  
「嫌じゃないですか?」 
 本気で嫌なら男性で騎士団の旦那さまなら拒めるはず。拒否されないことに勇気をもらい、更におっぱいを揉む旦那さまの手を動かした。 
  
「あっ、あん。う、嬉しぃ。んー、旦那さまが私のおっぱい、揉んでくれてる!」

 たゆんと上下に揺れて乳首が見えそう。旦那さまの視線は揺れるおっぱいに釘付けである。 


「ぐぅ」と、呻く旦那さまは私が旦那さまの手を押さえることを止めても、私のおっぱいをわしつかんだまま。むしろ、ぐっと握り込まれる。  
   
「あっ、あん!旦那さま、大好きです!嫌じゃないならリボンをほどいて。布地越しじゃ嫌なの、直に、旦那さまの手で!あっ!反対のおっぱいも触ってぇ。」 

 旦那さまのお膝に座り、密着しねだるようにおっぱいを反らした。銀色の頭を抱え、眼前でたゆんたゆんと揺らして誘惑する。 

「あん、あ、お願い旦那さま~!好き!好きなの!!主導権なんていらないからラブラブエッチしましょう」 
 目の前でピクピク動く獣耳に囁く。耳穴の舌を捩じ込み産毛をペロリペロリと舐めてから、ハムっと薄い皮膚を甘く噛んだ。 
 
「んんぁ!ぐっ!」  
 ブワッっと大きく膨らんだ獣耳、バスローブを押し上げ、長いしっぽが綿菓子のように膨らんでいるのが見えた。そして、私のお腹に当たる太くて硬い旦那さまのおちんぽ。 

 ああ、嬉しい!旦那さま興奮してくれてる。 

 喜んだのもつかの間、私の体は反転して、背中から柔らかく沈んでいく。

「え?あれ?」 
 私は、あっという間にベッドに押し倒されていた。直ぐにふー、ふー、と荒い息の旦那さまが覆い被さってくる。 

「くっ、人の気も知らないで!貴女という人はっ!」  
 ざらりとした猫の舌で私の耳介を舐め、耳穴をねぶる。じゅりじゃりとした水音と少し痛いのに気持ち良くて、ゾクリと快感が広がる。 

「あっ!あぁ。耳、凄く気持ちいい!旦那さまっ!好き!」首をちぢこませて快感に耐える。
  
「はーっ!私を煽って振り回して楽しいですか?」 
 ざらりとした舌が首を舐める。ナメクジのように這って鎖骨を甘く食んだ。 

「あっ、あっ、煽ってなんかないの!ただ大好きなだけ!ひゃ!」 

「それが!煽っていると言うんですよ!!」
 殺されそうな獰猛な視線を向け、乱暴にリボンを解いた。外気に晒させたおっぱいは呼吸に合わせて上下する。乳首は食べて欲しくてピンと立っていた。 
 
 旦那さまは乳首にむしゃぶりついた。 
 立ち上がった乳首がざらりとした猫舌に口の中で転がされ、潰される。肉を子削げ取るように執拗になぶられる。痛いのにおかしく成る程、気持ちいい!反対のおっぱいは下から掬うように揉まれる。  

「あああっん!あーっ!!おっぱい!ばかに
なっちゃうーっ!!」  
 
「は、はっ……私が好きだなんて、貴女は既におバカになっています」なんか酷いこと言われたよ。 
 
「す、好きなだけなのに~っ!!ひゃあ、ああっ!あ、」  
 ジュルジュルと際限なく吸われ続けて、ビク、ビクンと体が跳ねる。乳首から快楽の熱が体に火を着ける。頭が呆けてしまう。子宮がきゅっとして、中が濡れて溢れたのが解る。 
 お腹が熱くて切なくて。もて余した熱を静めて欲しくて、小股を旦那さまの逞しい太ももに擦り付けた。 


 


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