悪役令嬢の面の皮~目が覚めたらケモ耳旦那さまに股がっていた件

豆丸

文字の大きさ
32 / 74

閨じゃなくとも

しおりを挟む
 
「んっ、はっ。ちゅぷ、ちゅっ、はあっ旦那さま好きっ!」  
 私は旦那さまにキスの雨を降られる。瞼に鼻に頬に唇に、獣耳に、顎に喉仏に、シリウスにしたより深く濃厚に。舌も使って快楽を与える。びくんびくんと震える体、荒い息遣い。旦那さまの旦那さまはすでに硬く大きい。 

「はっ、旦那さまも私とキスしたかったんですか?」

「ええっ、ふっ。ちゅっ」 

「んっ、ちゅぷ、あっ!シリウスに嫉妬しました?」

「は、あっ、しましたっ。」
 
 素直に感情を吐露してくれる旦那さまがなんだか新鮮です。 
 唇を食むように合わせて、舌と舌を擦り合わせる。唇はプニと柔らかなのに、舌はざらりとトゲがある。にゅるざりと不思議な感覚。気持ちいいのにちょっと痛いクセになりそう。 
 口腔の上の壁を削ぐようになぞられ、ぞくりぞくりと快楽が生まれて、熱を全身に伝える。お腹が期待にキュンと震えた。
 お返しにと、旦那さまの牙を舌でなぞった。大きくて鋭い自分にないモノ。 
 はっ、くっと快楽に眉間の皺を刻む旦那さまは信じられないほど、色っぽかった。 
 きっと私も旦那さまと同じ、快楽に惚けた顔をしている。二人の唾液が唇の端からポタポタ垂れる。動かす舌が痛い、唇がぷっくり腫れてしまう。それでも唇を合わせたまま、お互いの服に手をかけようとした。 

 旦那のシンプルなタキシードに比べて私の藍色のドレスは背中に小さなホックがたくさんあるので脱がせにくい。 

「はっ、はっ、旦那さま。背中は難しいと思いますよ……一度キス止めましょうか?」 
「はっ、くっ。そうですか」 
 無念そうな旦那さまは、いったい何と戦っていたのですか?
 
 名残惜しいですが、唇を離します。透明な唾液の橋がつーっと残像のように少しの間架かっていて、卑猥な光景にぞくりします。 

 長い髪の毛が邪魔にならないよう、両手で後ろ髪
を持ち上げ白い首筋を露にし、後ろを向いた。ポツポツと旦那さまがホックを外し、胸当てを緩めるとストンとドレスが下に落ちた。ショーツだけの心許ない装備に。ちょっと恥ずかしい。  

 自分は、ショーツだけなのに、旦那さまはタキシード姿なのが、余計に私の羞恥心を煽る。 
 
 くぬう、旦那さまは裸なら良かったのに。筋肉とか筋肉とか見たい。
  

「髪はまだ持ち上げていて下さい」
 旦那さまの要望通り、そのまま腕を上げていた。 
 
「はいっ!あっ、あんっ!ひゃ。くすぐったいです」
 白い首後ろ、髪の生え際部分を旦那さまがベロりと舐めた。ジャリジャリした舌が首筋を背中を舐め回し蠢く。別の生き物が這い回っているみたい。びくつく体は快楽を逃そうと体を丸めた。上げた腕は下がってしまう。 

「逃げないで下さいヴィヴィアン。ちゃんと感じて下さい」 
 後ろから旦那さまがおっぱいをわしつかむ。むにゅむにゅと形を好きに変えられ、ピンとたった頂きを摘ままれた。「あっ!!」と、快楽に声を上げ体を仰け反らせれば、ジャリジャリと今度は舌が背中を這っていく。 

「あっ!!いっ!ひゃん!おっぱいも、せ、背中も気持ちいいからぁ」 
 キュンキュン収縮する奥が切ない。甘い蜜がとぷりと溢れ、ショーツが濡れて張り付き気持ち悪い。 

 四つん這いの姿勢のまま、もじもじと太ももを擦り合わせていると、「どうしましたか?」と、熱い息の旦那さまが耳元で尋ねた。
 
「はっ、くぅ、旦那さまのいじわるわかってるクセに言わせたいんですか~?」 
 涙目で精一杯睨んだ。

「……貴女が私を欲しがっていると、言わせたいです」旦那さまは艶を含んだ声で囁くと、耳介を甘く食んだ。 

「あっ、ん~。欲しいです旦那さまのおちんぽ」 
 腰をくねらせ淫靡に誘う。旦那さまは動くお尻をわし掴んだ。さわさわと優しく桃のようなお尻を撫で回す。そして顔を近づけるとカプリと噛んだ。 
  
「んんっ!!あっ!!噛んだらっ!あぁーっ!」
 噛んだ跡をざらりとした舌が労るように舐め回す。噛まれ痛いはずなのに、びくびく体が跳ねる。膣が嬉しいとわななき、溢れる蜜が止まらない。 

「こんなに濡れています。ヴィヴィアンは噛まれても感じてしまう淫乱なんですね?」 
 ぐっしょり濡れたショーツの端をかぶりと噛むと旦那さまは手を使わず器用に脱がせた。 

「んっ、旦那さまだから。大好きだから、あっ、こんなに濡れちゃうんです」 
 お尻の肉を掴み、濡れた中身が旦那さまによく見えるように割り開いた。外気に晒され、濡れた中がひんやりする。 

「はーっ、はーっ。良く見えますよヴィヴィアン。貴女の熟れた厭らしい雌穴が。私が欲しいとパクパク口を開けています」 
 旦那さまは誕生日会用のタキシードをまだ着ていた。ズボンの前を寛げると、ビックリするほど大きなおちんぽがビンと立ち上がる。 
  
 ああ、凄いです旦那さまのおちんぽ。
  
 大きくエラの張ったおちんぽは、すでに根本までテラテラと濡れていた。 
 あの、出っ張りでゴリゴリ擦られたら死ぬほど、気持ちいい。キュンキュンうるさい膣壁、期待にまたジュワと蜜が太ももをつたう。 

「あっ、はんっ!早く入れてくださぃー」 
 私の目は、エロマンガみたいにハートになっていた。
「欲しがりますね……ヴィヴィアンは」 
 後ろから腰を掴むと、ぬかるむ蜜口に硬い先を擦りつけユルユル動かし始めた。ヌチャとねばつく音がする。これも気持ちいいけど、欲しいのは中だから。片手を添えてひくつく穴に誘導した。 

「ふっ、あんっ!いじわるです。欲しいのはここですからぁ」 
「………っ!ここですか?」 
  
 ごちゅんと、重い一撃。 

「きゃああああんっっ!!」  
 
 酷い!いきなりですか? 
 到達しないと思って油断していた子宮の入り口を、最大の攻撃力でド突かれ、悲鳴しか出なかった。体を弓なり反らせ白く弾けた。 

「困りましたね。もうイッたのですか?仕方ありません」

 力が抜けた私の腰を引き、おちんぽに貫かれたまま、バックの体位からベッドに横たえられ正常位に。大きく太ももを割り開かれ、結合部が良く見えるようにお尻を持ち上げられ下に枕を置かれた。

 ええ?入ってるの丸見えですけど。 

 太くて硬い肉棒を咥えさせられ、大きく伸びてる可哀相な入り口が見えた。はち切れそうなのに、とぷりと蜜をたたえ、しっかり受け入れてる。凄い女の子の体の適応力。 

「ひゃ。あんっ!旦那さまの、あんなにお、大きいの。本当に、あぁっん。入ってるなんて」
  
「くっ、はっ。貴女のお望み通り入れていますよ……その目に深く焼き付けて下さい」
 
 旦那さまは、ズズズっとゆっくり陰茎を私の中から抜いた。抜ける寸前の先まで。膣壁が引っ張られ出っ張たエラが良いトコロ掠めた。気持ちいいけど、弱い刺激じゃあ、もうイけない。お腹の中を押し広げていた質量、熱を求めるように膣壁が空虚に痛いほど蠢く。まるで咥えるおちんぽを探しているみたいに。入り口が先を奥に咥え込もうとパクパクしてる。
 
 ああ、欲しがってるんだ、旦那さまを。 

「はいっ!見てますからぁっ。奥に入れてください」 

「わかりましたよ。っ!」 
 硬く太いおちんぽにどちゅんと奥を穿たれた。 
 一気に質量が増す。どくどく拍動するおちんぽ。お腹の圧迫感が凄い。内臓は無事だろうか? 
 でも、根本までしっかりと咥えた。旦那さまの恥骨と私の恥骨がコツンとあたる。 

「ひゃあぁーっ!!凄いです!旦那さまの、あっ、んっん。おちんぽが私の、奥にあります。」 
 旦那さまはユルユルと小さく動いた。旦那さまが動かない分、私の中が蠢くのがわかる。膣壁が収縮して、もっと奥に誘おうとする。深い部分は圧縮して精を絞りとろうとしてる。 
 
 お腹の上からそっと触れてみた、確かに少し膨らんでいる。 
 
「うわわ、ここに、旦那さまが居ます!不思議です」
 嬉々として撫でていると、旦那さま喉からまた変な音がした。大丈夫ですか?
 
「ぐぅぅ。本当に貴女は私を煽るのが上手ですね?私の形にしっかりなっていますよ!感じて下さい」
  
 旦那さまはお腹の上の私の手を押さえつけて、荒々しく抽送を開始した。あんなにゆっくりだったのが嘘みたいな、余裕のない獣の動きで。 

 どちゅんどちゅんどちゅんと最奥を叩かれ、擦られ、簡単に屈服した子宮口とおちんぽがキスを繰り返す。出っ張ったエラが何度も何度も繰り返し私の気持ちいいトコロを擦る。 
 どうしようもなく気持ちいい。瞬く間に白くパチパチと快楽の向こう側に押し流される。 
  
 ぐっと押された手から明確に旦那さまの形、大きさ、熱を教え込まれる。 
  
 今、私と旦那さまと閨じゃなくても繋がっている。
  
 歯を食い縛り、額から汗を流し、必死に腰を振り。快楽を貪る。我慢しないで私に欲望をぶつけてくれる。旦那さまが、ただただいとおしい。
 
「ああ、私の、なかぁ!旦那さまで、いっぱいっ!あーっ、んっ、もっといっぱいにしてっ!!ぁああ!中で出してっ!あー、っんっ、」 
 快楽と愉悦と幸福が白く弾けて混ざった。その瞬間、くうぅっと膣壁が圧縮して精を絞りとろうとした。 

「はっ、凄い締め付けですっ!!わ、私も持ちません。ヴィヴィアン貴女をいっぱいに。ぐっ!くっ、はっ」 
 膨らんで限界だったおちんぽは、私の中で大きさ跳ねて、どくどくどくと射精した。
  
 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

独身皇帝は秘書を独占して溺愛したい

狭山雪菜
恋愛
ナンシー・ヤンは、ヤン侯爵家の令嬢で、行き遅れとして皇帝の専属秘書官として働いていた。 ある時、秘書長に独身の皇帝の花嫁候補を作るようにと言われ、直接令嬢と話すために舞踏会へと出ると、何故か皇帝の怒りを買ってしまい…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

愛してないから、離婚しましょう 〜悪役令嬢の私が大嫌いとのことです〜

あさとよる
恋愛
親の命令で決められた結婚相手は、私のことが大嫌いだと豪語した美丈夫。勤め先が一緒の私達だけど、結婚したことを秘密にされ、以前よりも職場での当たりが増し、自宅では空気扱い。寝屋を共に過ごすことは皆無。そんな形式上だけの結婚なら、私は喜んで離婚してさしあげます。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子

ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。 (その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!) 期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。

処理中です...