錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

文字の大きさ
39 / 385

第三十八話 白いドラゴン

しおりを挟む
「ニンゲンよ! すぐさま立ち去れば見逃してやろう。 残るというのであれば貴様らの腕を試させてもらう。 なぁに命までは取らんさ、お主らが弱くなければな」

白いドラゴンに話しかけられてしまった。 凄い逃げたい。

「縄張りに入ってしまったのなら謝ります。 すぐさま森を出るので見逃してはもらえませんか?」

「いいだろう。 ん? お主、錬金術師か?」

鑑定が使えるのだろうか? ばれてしまった

「はい、ハズレ職とバカにされております」

「ぐあははは! 錬金術師がハズレ職であれば剣聖など粗大ゴミではないか。 ニンゲンはバカしかおらんのか?」

大声を上げて笑う白龍。
錬金術師がハズレじゃないってどういう事だろう?

「錬金術師がハズレ職ではないというのはどういう事でしょうか…?」

おそるおそる聞いてみる。

「ふむ、まぁ我も魔王復活までは暇をしておったしいいだろう。 かのエリクサーも聖剣も太古の錬金術師が作り出したものである。 それが今の錬金術師に出来んと思うか? それに聖剣を装備できるのは勇者・・と作った本人・・じゃ。 すなわち魔王に対抗できるのは勇者と錬金術師なのじゃよ」

「ありがとうございます。 それにしても聖剣が作れるなんて驚きです。 大変貴重なお話ありがとうございました。 では俺たちはお邪魔にならない様このまま帰らせていただきます」

白龍の目がこちらにぎろりと向く。

「まぁまて。 悪いようにはせん」

すると龍はひゅるひゅると小さな女の子の姿になった。

「剣聖と名乗ったヒヨッコは我に剣を向けた上に我の身体を装備にするなどとほざきおったから軽くいなしておいたがお主らは邪気を感じんのでな。 この姿なら大丈夫じゃろうからついていくことにするぞ」

人間そっくりに変身してしまっている。

「「えぇぇぇ!?」」

俺とメイカは揃って素っ頓狂な声を上げてしまう。

「ダメなら帰るが聖剣の作り方は教えんぞ」

可愛らしく口をとがらせている。

「聖剣の作り方は極めて魅力的ですが、魔王はもう既に討伐されていますし…。 復活なんて御伽噺みたいなこと到底受け入れられないといいますか…」

「なにを言っておる? お主らは知らんのか? 魔人や悪魔族などがこぞって魔王を復活させようとしておることを。 人の世に紛れて人の悪意を操り、それを集め魔王の依り代にそれを移すつもりじゃ。 過去の時代より人の悪意は醜悪じゃ。 すなわち魔王はより強力になって戻ってくる」

魔王が復活する!? より強力に!? 魔王討伐パーティの勇者様も行方不明になり。 残されたのは三賢者のみだ。この戦力では勝てない。 前に戦ったオーガもカタコトだったが魔王という単語を出していたはずだ...。

「ちなみにもう依り代となりうる者の選定段階じゃ。 復活まで秒読みと言ったところじゃな。 なにせ復活なぞ、器を完成させたのちに魔王の魂を依り代に移すだけじゃ。 なにも難しいことではないからの」

そんな壮大な事を聞いてしまって良いのだろうか。

「俺達になにか出来ることがあればお手伝いはさせてもらいたいのですが如何せん無知なもので…」

「よい、知識なら我が補おう。 そして錬金術師。 面白そうじゃからお主が勇者に成り代わって魔王復活を阻止するのじゃ。 我も力を貸そう」

え? 俺が!?

「俺は非戦闘職で戦闘がめちゃめちゃ強いってわけでは…」

「何を勘違いしておるかしらんが前の聖剣に選ばれた勇者は異世界から来た錬金術師じゃぞ」

「異世界…ですか?」

俺は疑問を口にする。
それこそ【俺以外は】噂程度にしか聞かなかったようなレベルの話だ。

「そうじゃ。 勇者は異世界の地球・・というところから来たと言っておった」

「地球……」

地球にまつわることであれば無関係とはいえない。 俺はしばし考えるのであった。
しおりを挟む
感想 48

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~

かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。  そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。  しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!  命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。  そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。 ――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

処理中です...