錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第六十七話 最強の助力

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「テイルちゃん最近良く来るな」

「そろそろ進撃していっても良い頃合いかと思いまして…」

「進撃、ねぇ…。 テイルちゃん錬金術師やろ? ワイらの情報を舐めて貰ったら困るねん。 どういう経緯でこんな非常識な開発が出来るんや?」

「我が話そう。 我なら貴様らを納得させた後、記憶を消す事も容易い」

怪訝けげんそうな顔でアルガスさんがこちらを見て来る。

「誰や、この嬢ちゃん」

「アルガスさん! このお方は…」

「よい。 知らなくて当然じゃ。 龍王ドーラが人間の女子の姿形ナリを出来るなど、人族は想像も出来まい」

メキメキと音をたてて生えてきた白い翼、同じく白い尻尾、そして全身を覆う白いうろこを見て二人は驚愕きょうがくしている。
ドーラ様が人間の姿意外に小型の龍の姿になれる事は俺達も知らなかったので正直なところ、俺とメイカも若干驚いている。

「ほ、ほんまもんの龍王やて? 実在したんかそんな御伽噺おとぎばなしの存在…」

「居るぞ、そなたらの眼前がんぜんに。 そして、テイルは転生者で、異世界の知識を持っておる。 かの前勇者・・・であるクロキとは違い何も知識に関する制約はない。 それを皆の為に振るおうとしている、そんな事実すら認められない程の商人ではあるまいな?」

ドーラ様が今回ばかりは怒ってる。 何が導火線になったのかは分からないが、多分俺の為に怒ってくれたのだろう。

「いきなりそこまで見せられて、そんな話されてな…。 でもな、ワイらは全商業ギルドでもかなりトップなんや。 商人としての格をその辺のボンクラと一緒にしてもらっては困んねん。 ワイら二人はその話、全面的に信じるさせてもらうで。 そして、他言せず、墓まで持って行く事も約束…いやちかおう」

「ならばよい。 その誓いを信じ、この会話の記憶は消さずにおいてやろう」

俺は空気を変える為に本題へと戻る。
聖剣が必要な事、そしてそれには上質な金属が必要という事。 そして、金はありったけ使っていい事。
などなどを話していく。

二人は終始しゅうし真剣な顔をし、聞き入ってくれた。

「そして、今回ご協力頂けましたら、流石に聖剣程ではないですが意思を持った武器や魔力を流せば勝手に特定の魔法が発動する魔剣など、様々な伝説級アーティファクト武器の制作レシピを僕は開示します」

「どうやって作り方を知ったかと、なぜ聖剣が必要かだけ。 これだけはどうしてもワイは知りたい。 商人として、ギルマスとしてだけやない。 剣に憧れを持ったことのある一人の過去の少年おとことして知りたいんや」

「良いですよ、その程度なら。 かの前勇者様の生まれ育った地球で僕の前世は同じく生まれ育ったんです。そしてかの地の神々に先日加護を受け、知識を授けてもらいその知識を得ました。 そして、聖剣が必要な理由は…、かの勇者様も、かつての聖剣製作者も、錬金術師である…。 これで察しては頂けませんか? そして、魔王が復活する手前段階すんぜんに入っている」

二人の目が異様にきらめいた。

「テイルちゃん。 信じさせてもらうついでにな。 ワイら商業ギルドにも手伝わせてくれ。 テイルちゃんの聖剣と、そのレシピを公開するって話の伝説級武器。 悪い様にはせぇへんからさ、ワイらにも噛ましてくれや」

「と、いいますと?」

ルオーリアさんが先に食いついてきた。

「我々に出来るのは素材の無償提供・・・・。 並びに、伝説級武器のギルド権限売り出し・・・・・・・・・・です。 ですが一つお願いがあります」

「ええで、ルオーリアその二つの条件は飲める。 んで、お願いっちゅうんはワイも聞いてないから先に聞かせてもらえへんか?」

二人でこそこそ話す。
内容こそ聞こえないものの、きっと商売魂が籠っているんだろうなと容易に想像出来る。

「決まったで。 ギルドとしてやなくて一商人として、ワイらをその伝説に名前を刻んでくれんか。 物語の主人公を…、英雄をサポートする商人。 ワイらの今の憧れや」

「わかりました。 商売上手いですね…。 流石商業ギルドのギルド長と役員の方です」

「それは褒め言葉として貰っておくで。 一商人としてはアルガス商会の代表のワイと、同商会の王都支部長ルオーリア…やな」

「わかりました。 聖剣や伝説級武器が完成したら、お二人の口添えでギルドから素材を提供していただけた。 そう皆に言います」

そして、少し雑談をし、話し合いは解散となった。
英雄、正義の味方…。 俺は様々な称号が増えていくことになる。

俺は呼び出されていた事を思い出し、クリスエル公爵家へと俺、ドーラ様、メイカの三人で向かう事にした。
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