錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第二百三話 過酷な訓練

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うん。 やはり皆飲み込みが早すぎるね。
こんなに基礎が出来ているのならもうワンステップ訓練の質を上げても良いかな?

「メイカ、皆を集めてくれるかな?」

「テイル…さ、ま、わかりま…わかった」

言葉はもう丁寧にしなくていいって言ったら今度は言葉が詰まりに詰まって可哀想なのでメイカは丁寧な口調のままでも良いのかもしれない。
お、皆集まるのがとても早いな。
統率力と言うかなんというか。

「うん、集まったね。 誰一人諦めずこの過酷な基礎練を耐え抜いた事を誇りに思うよ。 じゃあ、この剣術において次のステップに入る…前に。 一人ずつ、死の寸前を見て貰うよ」

一同が怯え始めた。
この殺気は流石にこのメンツでも来るモノがあったのか。
正直耐えきれると思っていたんだけれど。 これでは次のステップへと進めない。

「…戦いで殺気を向けられても君達は震えてるだけなのかな?」

「「「「ッ!?」」」」

「ち、違います!」

反論出来たのはメイカだけ…ね。

「そう。 じゃあ」

次の瞬間にはメイカの首の横には俺の刀が掠めていく。

「月影一心流秘技、突月」

そのままの流れで一人ずつ様々な技で獲っていく。
ふむ、反撃を入れようとしてくる姿勢のある子もいたのは収穫だ。

「じゃあ、恐怖心と速度を知った君達にはペアを作ってもらう。 これから基礎のみで打ち合ってもらう。 たまにそれだけで技を知る子も居るからね」

バランスの良いペアになったと思ったけどメイカとナナはやはりペアになったか。
皆の訓練用の刀を錬成してあげる事にする。

「これ使って打ち合いしてね。 滅茶苦茶重いと思うけど…刃は丸くしてあるから切れないし、怪我をしてもうちには優秀な聖女が居るから怪我しても大丈夫だからね」

皆無言になっている。
先程のがあまりにも堪えてしまったのだろうか。
ちょっと可哀想だった気がしなくもないが。

「テイル君? これはちょっとやりすぎじゃないかしら?」

多分さっきの俺よりも俺の後ろに並び立つこの鬼の様な表情の美少女達が怖くて声も出なかったんだろうな…。
俺は悟ってしまった。

「すみません…」

そうして、俺は延々と説教を受けながら打ち合いうを眺め、少し経ったら執務室に箱詰めにされてキングが手伝ってくれると言う一連の流れになってしまっているのであった。


「あれ? 君達、この元素って言うのはこういう理論で成り立っているんじゃないかな?」

つらつらと紙に理論を書き並べ立てていく【怠惰】は錬金術師達とも意気投合して、かなり打ち解けているどころか色々役にたっている様であった。

「【怠惰】さんはとても素晴らしい能力をお持ちですね…。 錬金術師では無いのにすぐに錬金術を行使出来る程になられるとは」

「テイル君のを見て覚えたって言うのもあるけど、君達の理解力が素晴らしかったから僕も早く覚えられたんだよ。 僕の力だけじゃないさ」

「私達を虐げて来た人達にも聞かせてやりたいですよ…」

「あはは、テイル君が活躍すれば皆は十分じゃないのかい? と言うか、それよりもこの酒造に関しては錬金術師だけじゃなくて魔法師…いや、賢者と薬師が居ればすぐに解決しそうだね。 あとは何が問題だと思う?」

少し考える様な表情をする錬金術師達。
すると新入りの錬金術師が恐る恐る話し始める。

「お酒自体の材料もそうですが…樽などの材料…でしょうか?」

「正解! 多分きっとテイル君は知っているはずだからそれは聞いておこうか」

「おーい、ワシも混ぜてくれー!」

賢者もどんどんと威厳が無くなっていくのであった。
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