錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第二百七十六話

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スタミナ丼は皆に途轍もなく好評で、おかわりがそんなにない事を知った皆は各々武器を取り争いだした。
食べ物による戦争なんてやめてくれ。
と言うよりもこの屋敷に住んでる人の勢力で争ったら街一つ二つは消し飛ぶからやめてくれ。

「お前らあああああああ!!! そんなに食いたいなら手伝えええええええ!!!」

俺の一言で皆が止まる。
そしてギチギチと音が鳴る程ゆっくりと、ぎこちなくこちらを見てきた。

「我々が…料理の手伝い…」

「私達料理なんて…」

「ほう、君達は贅沢をするのに何もしないと? なら、普段から頑張ってくれてる団長と団長の直属部隊の人達だけ、おかわりを用意するね」

「お、オイ! 俺はこの間テイルを助けただろうが!!!」

「飯目当てで助けたんでしょう? と言うより領内で滅茶苦茶食べ歩きしてるの知ってるからね? 要らないよね?」

俺の圧力に気圧されていく。

「私は手伝うよ! テイル君と一緒に何かしてみたかったから…。 それに昔教会で沢山作ってたから!」

「私も手伝おっかな。 鍛冶師は料理も出来るんだよ!」

「僕も手伝うよ。 料理って錬金術や魔法みたいで奥が深くて楽しいんだ」

マリア、エメリー、リアは手伝ってくれる様だ。
リアに頼んだら料理が爆発したりしそうだけど大丈夫だろうか。

…まぁ気にしても良くないな。

「ほう、なら私も手伝おうか。 リアが楽しめるのだから賢者の私だって楽しめるだろう? それにこの料理はとても美味だからね」

「あぁ、それは良かった。 ちなみに、自分で作るともっと美味しく感じるぞ?」

「ふむ、それは何故かな? 自分だと自分好みに味を変更出来るからとか?」

「それも一つあるけど、何より達成感って言うのがとっても良いスパイスになるんだよ。 自分で一つの作品を作り上げる様な感覚だね。 キングもそうだったよね?」

「えぇ。 味見をした際にこんなに美味しい物は初めて食べたとすら思えました。 アレは癖になりますな」

良い味方が居てくれて助かる。
キングに助けられてばっかりだなぁ。
なんでこんな有能なのか分からないが…。

「じゃ、作りに行こうか」

「「「うん!」」」

「あ、子供達はもちろん幾らでも食べて良いからね?」

「「「わーい!!!」」」

「そ、そんなっ! 俺達だけハブんじゃねぇよ!」

「なら手伝えよ。 嫌なら食うなって。 言っとくけど、調理場は戦場だぞ」

その言葉を聞き、元【暴食】は後ずさった。
刃物や火を扱うと言う事もあるから実質戦場な事は間違いない。

俺達は調理場に向かう。

調理場に着き、全員に調理方法を教えていく。
物覚えが良いのか、たった一回教えただけでこの三人は完璧に完成させて居て驚いた。

「テイル君! 楽しいよ! 沢山作りたい!」

あ、じゃあ皆の分も作って貰うか。
さっきは意地悪したけれど、まぁ、皆には恩も沢山あるし。

「じゃあ皆の分も作っちゃおうか」

「「「うん!」」」

「では、爺めも手伝いますぞ」

なんだろう。 俺より手早く作り始めるこの集団が怖いんだが。
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