17 / 24
第十七話
しおりを挟む
魔力の流れというものを感じ取りながらも普通に歩く事が出来る様になってきた。
このまま上手くいけば色々な事が出来る様になるかもしれないとも思っている。
それは冒険者においては十分なアドバンテージになるだろう。
「魔力の感知を怠らないのは感心だ。 しかし、それを自分に向けてみる…というのも、一つの訓練になるのだぞ?」
俺はその一言にハッとしてしまう。
ルインツァルト様は気付いていたのか。
「ありがとうございます。 ですが、なぜ自分に向けて魔力の流れをみるのですか?」
ルインツァルト様はニカッっと笑い、腕を振ってアピールを始める。
「馬に乗りながらの剣舞…」
「そう! アレには魔力による身体強化はもちろん必須だ。 それに、あの馬だって何故か知らんが魔力による身体強化が出来るのだぞ?」
(それは魔獣の類では無いか…。 しかし、人族の命令に従うとは。 理由はこやつが余程の遣いてである事以外は無いだろうな)
「もし、魔力の扱いに長けたら…魔法を扱う事って出来ますか?」
「す、すまぬ。 身体強化と強化系の付与しか出来ないので良く分からんのが実情だ…。 詳しい奴なら何人か居るだろうが…」
「それだけでも分かれば大丈夫です」
(ちなみにユーグスよ、お主は炎と氷の竜魔法が使えるぞ。 あと、ドラゴンブレスも)
…それは使ったら人外扱いされそうだから緊急事態以外は封印だ。
(えぇ! 氷でびゅんびゅん楽しいよ!)
氷でびゅんびゅんの表現が分からない。
「着いたぞ!」
「馬車を使わないと結構歩くのは変わりませんね」
「何事も鍛錬だ!」
俺が山から帰ってきた事を忘れてはいないだろうか。
いや、多分忘れられている。
凄く上機嫌で歩いているのでそっとしておこう。
「失礼します」
豪華な部屋に入るとシュヴァルグラン様とマリーが丁度居た。
「おや、もう戻ったのか! それにその眼は…。 そうか。 光を掴んだだけで無くドラゴンと契約までしたのか…」
すると龍紋からもやもやと影が生まれる。
「人間よ、我らを愚弄するな。 ユーグスは我の大切な息子である。 ユーグスとは家族の契りを交わした。 有象無象のドラゴンテイマーと同列にしてくれるならばこの国ごとほろぼしてくれようぞ」
「な、なんと! その覇気は…畏まりました。 まさかユーグス君がかのドラゴンのご子息になられるとは…」
「お、お父様!? ドラゴンのご子息と言うのはそんなに凄いんですの?」
「たった一柱で国を滅ぼす事の出来るエンシェントドラゴンの一柱。 その方に人族が家族として認められたのは前代未聞だ…」
「まぁ!」
マリーは言葉を失い固まった。
「ユーグスよ、何なのだあの人族の幼子は…」
「悪い子じゃないんですよ? ちょっと変な子なんです」
それしか言えることはないだろう?
このまま上手くいけば色々な事が出来る様になるかもしれないとも思っている。
それは冒険者においては十分なアドバンテージになるだろう。
「魔力の感知を怠らないのは感心だ。 しかし、それを自分に向けてみる…というのも、一つの訓練になるのだぞ?」
俺はその一言にハッとしてしまう。
ルインツァルト様は気付いていたのか。
「ありがとうございます。 ですが、なぜ自分に向けて魔力の流れをみるのですか?」
ルインツァルト様はニカッっと笑い、腕を振ってアピールを始める。
「馬に乗りながらの剣舞…」
「そう! アレには魔力による身体強化はもちろん必須だ。 それに、あの馬だって何故か知らんが魔力による身体強化が出来るのだぞ?」
(それは魔獣の類では無いか…。 しかし、人族の命令に従うとは。 理由はこやつが余程の遣いてである事以外は無いだろうな)
「もし、魔力の扱いに長けたら…魔法を扱う事って出来ますか?」
「す、すまぬ。 身体強化と強化系の付与しか出来ないので良く分からんのが実情だ…。 詳しい奴なら何人か居るだろうが…」
「それだけでも分かれば大丈夫です」
(ちなみにユーグスよ、お主は炎と氷の竜魔法が使えるぞ。 あと、ドラゴンブレスも)
…それは使ったら人外扱いされそうだから緊急事態以外は封印だ。
(えぇ! 氷でびゅんびゅん楽しいよ!)
氷でびゅんびゅんの表現が分からない。
「着いたぞ!」
「馬車を使わないと結構歩くのは変わりませんね」
「何事も鍛錬だ!」
俺が山から帰ってきた事を忘れてはいないだろうか。
いや、多分忘れられている。
凄く上機嫌で歩いているのでそっとしておこう。
「失礼します」
豪華な部屋に入るとシュヴァルグラン様とマリーが丁度居た。
「おや、もう戻ったのか! それにその眼は…。 そうか。 光を掴んだだけで無くドラゴンと契約までしたのか…」
すると龍紋からもやもやと影が生まれる。
「人間よ、我らを愚弄するな。 ユーグスは我の大切な息子である。 ユーグスとは家族の契りを交わした。 有象無象のドラゴンテイマーと同列にしてくれるならばこの国ごとほろぼしてくれようぞ」
「な、なんと! その覇気は…畏まりました。 まさかユーグス君がかのドラゴンのご子息になられるとは…」
「お、お父様!? ドラゴンのご子息と言うのはそんなに凄いんですの?」
「たった一柱で国を滅ぼす事の出来るエンシェントドラゴンの一柱。 その方に人族が家族として認められたのは前代未聞だ…」
「まぁ!」
マリーは言葉を失い固まった。
「ユーグスよ、何なのだあの人族の幼子は…」
「悪い子じゃないんですよ? ちょっと変な子なんです」
それしか言えることはないだろう?
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
死にキャラに転生したけど、仲間たちに全力で守られて溺愛されています。
藤原遊
恋愛
「死ぬはずだった運命なんて、冒険者たちが全力で覆してくれる!」
街を守るために「死ぬ役目」を覚悟した私。
だけど、未来をやり直す彼らに溺愛されて、手放してくれません――!?
街を守り「死ぬ役目」に転生したスフィア。
彼女が覚悟を決めたその時――冒険者たちが全力で守り抜くと誓った!
未来を変えるため、スフィアを何度でも守る彼らの執着は止まらない!?
「君が笑っているだけでいい。それが、俺たちのすべてだ。」
運命に抗う冒険者たちが織り成す、異世界溺愛ファンタジー!
【完結】え?今になって婚約破棄ですか?私は構いませんが大丈夫ですか?
ゆうぎり
恋愛
カリンは幼少期からの婚約者オリバーに学園で婚約破棄されました。
卒業3か月前の事です。
卒業後すぐの結婚予定で、既に招待状も出し終わり済みです。
もちろんその場で受け入れましたよ。一向に構いません。
カリンはずっと婚約解消を願っていましたから。
でも大丈夫ですか?
婚約破棄したのなら既に他人。迷惑だけはかけないで下さいね。
※ゆるゆる設定です
※軽い感じで読み流して下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる