DNAの改修者

kujibiki

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第185話 【閑話】お風呂談義

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「シエラ先輩、お風呂はどうしますか?」

「せっかく大部屋に泊まらせていただいているのですから昨日の同じように一緒にお風呂に入りましょうか」

「そうですね」

「じゃあ、トリス準備をお願いします」

「……、は~い」

「エリシアさん今日も私達と一緒で良いですか?」

「もちろんですシエラさん。私にとっても初めてのことばかりなのでとても楽しいです」
「それにルーシャ様からどうせ気を失うからと、“シャルルの風”もお預かりしています」

「ルーシャ様、さすがです」

「なぜ気を失われるのですか?」

「それはエリシアさんにもいずれ分かるでしょう」



「みなさ~ん、お風呂の準備が出来ました」

トリスさんの呼びかけにみんなで服を脱いで浴場に入ります。
昨日も思いましたが、皆さんとても体型が素敵な方ばかりです。
特にメルモアさんと比べたら私の胸は無いに等しいですね。

「メルモアさんの胸はいつからそんなに大きいのですか?」

かかり湯をしてから湯船に入ると、皆さんの胸が浮いているように見えます。

「そうですね。私がエリシアさんの頃にはもうシエラぐらいあったかもしれません」

「えっ!?」
嘘でしょう~、この身体にシエラさんと同じくらいの胸があるですって!?

「メルモア先輩が異常なんですよ。私はエリシアさんと同じくらいでしたよ」

「あ…ありがとう。ヌエットさん…」
ヌエットさんがそう言うのなら少し安心しました。

「でも、他の皆さんも胸が大きくて羨ましいです」

「そういえば以前見たときよりも、シエラとトリス、ヌエットも胸が大きくなっていますよね」

「「メルモア先輩もやっぱりそう思いますか?」」

トリスさんとヌエットさんがそう言いながら両手で胸を持ち上げモニュモニュと揉んでいました。
うっ…、私にはまだ持ち上げるほどの胸がないわ…。



「それにしても、チェスカさんも付いて来そうな勢いでしたね」

「それはシャルル様に“フーフー”していただいたらね…」
これまで男性とほとんど接点もなかったようですし…。

「シャルル様のような男性はどこを探してもいないでしょう」

「「確かに…」」

「でも、同じ火属性として少しかわいそうになりましたよ」と、メルモアさんが少ししんみりしています。

「まぁ、縁があればシャルル様が何とかしてくださるでしょう」

「シエラ…、何とかって…?」

「メルモアの気持ちも分からないではないですが、私達はシャルル様を信じて付いていけば良いのです」
エリシアさんがいなければ、ここでルーシャ様のお考えを少し話しても良いのですが…。

「……、シャルルは普段何をしているのですか?」

「そうですねぇ。シャルル様は皆のことを考えたり…、食べ物について考えたり…、皆のことを考えたり…、たまに絵を描いたりでしょうか」

「フフ…、トリスさん、“皆のことを考えたり”を二回言いましたよ」

「そうですよ。大切なことなので二回言いました」
「シャルル様は私達のことを本当に大切にしてくださっていますので…」

「……」

「本当にそうね。トリスの言うとおりだわ」と、シエラさんも頷いています。

「そ、それで…、絵を描かれたりするのですか?」

「シャルル様は絵の天才でもあるのですよ。この中だと私だけ肖像画を描いて頂きました」

「トリスはシャルル様の専属だからいつも一緒にいられて良いわね」

「……」
メルモアさんは普段は一緒におられないのかしら…。

「でも~、トリス先輩、私も絵を描いていただけることになったんですよ~」

「「えっ、ヌエットまで!?」」

「今回の旅で色々と頑張ったご褒美に描いて頂くことになったんです」

「くっ、羨ましい…です」

「シャルルの描く肖像画はそんなにすごいのですか?」
皆さんがこんなに描いて欲しがるだなんて…。

「エリシアさんには少し早いかも知れませんが、見れば人生観が変わるほど衝撃的ですね」

「シエラさんの言い方がとても気になりますよ…」

「シエラ先輩もお願いしてみれば良いのに…。部屋に飾ってあるだけでシャルル様を感じられますよ」

「そんな風に言われたら…、私もお願いしてみようかしら…」

「メルモアまで…」

「そういえば、メルモアさんは股間に毛が生えているんですね。生えている人を初めて見ました」

「えっ…」

「エリシアさん。私達の調べではカラードになると股間に毛が生えるみたいなのです」

「ト、トリスさん、それは本当ですか…。でも、シエラさんは…」
ホーリーは生えているのかしら?

「シエラ先輩は脱毛されたのです!」

「えっ、え~っ!」
私ももしカラードになったら毛が生えてくるのかしら…。

「メルモア先輩も今度シャルル様と出掛ける機会があったら処理されても良いんじゃないでしょうか?」

「そ、そうね。考えておくわ…」

「でないと、クーシアさんの水着が着れないですよ」

「クーシアさん…?」

「そういえば、メルモア先輩はまだ会われたことがなかったですよね。シャルル様のご友人で、水着とか服の形を考えておられるんですよ。今私のお気に入りのお店です」

「そんなお店もあるのですか~。私もシャルルのご友人のお店に行ってみたいです」

私達はシャルルに関する話をしながら長湯をするのでした。



『皆、おはよう』

「おはよう、お姉ちゃん達、エリシア…」

「おはようございます。ルーシャさ…ま…」

翌朝、いつものようにお母さんを見て、トリスお姉ちゃんとメルモアお姉ちゃんが羨んでいました。

シエラお姉ちゃんとヌエットお姉ちゃんは、やっぱりか…というような顔をしています。

「ル、ルーシャ様、どうしてそんなにお綺麗に…」
王都から出発する時ほどは驚きませんが、明らかに昨日とは違って見えます。

『シャルルと二人で一緒の部屋になるとやっぱり満足感が違うわね~』
『今日も元気いっぱいよ。身体中から力が溢れてくるようだわ』

「「ルーシャ様…」」

『さぁ、朝食をいただいて出発の準備をしましょう!』

「「「「はい」」」」
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