異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】

kujibiki

文字の大きさ
31 / 165

第31話 晩餐会

しおりを挟む
「皆様、今回は勝手を言いましてこのような所までご足労頂きありがとうございます」
「今年もこうして直接皆様のお顔を拝見しまして、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます」

一人裏切り者がいますが…。

ジィ~~~ッ。

(何あれ?)
(玲様?)
(嘘でしょ…)
(若返った!?)
(カスタムされたの?)

(予想はしていたけれど、皆さんの視線が痛いわ…)

「さて、堅苦しい前置きはここまでにして本日は晩餐会のみとなりますし、七家会議は明日の予定にしていますので滞在中はご息女共々休暇を楽しんでいただけたらと思います」

「では、失礼して…。れ…玲様、どうしてそんなに若返ったように変貌されているのですか!?」

「こ…小春様、そんな…皆さんと変わりませんよ」

円光寺小春様は中部地方を担当されている七家の当主の中で一番年上の方です。

「ひどい! 私を見て玲様と同じ若々しいって言えるの…?」

「玲様、それはちょっと無理がありますよ。どう見ても20代前半のようですよ」

「そう言っていただけるのは嬉しいですが好乃様も大袈裟ですよ」

好乃様は中国・四国地方を担当されている初華家の当主です。

「皆さん、玲様がおっしゃるにはエステらしいですよ」

「本当ですか未央様…? 玲様、そんなエステがあるのならぜひ教えていただきたいですね。会議からの帰りに寄りますよ…」

「こ…こればかりは文香様にも簡単には教えられません」

「玲様がそんな方だったとは…」

「椿様、別に意地悪で言っているのではないのです。これには深い訳が…」

シャルル様はパートナーが増える事を気にされていませんし、アイ様とマオ様も信頼できるパートナーを増やしてシャルル様のハーレムを作られるおつもりです。
六家の皆さんがシャルル様のパートナーになればシャルル様が私達を、そして日本を統べることになるのです。

「皆さん、その話は追々で良いではないですか。それより玲様だけが男性を伴って七家会議に出席されていると聞いたのですが本当ですか?」

「はい、白夜様。事前に未央様にもお断りを入れておりますよ」
「世界中で最高のボディーガードなのです」

「白夜様、私も先ほどお会いしましたが、その方はシャルルさんといい、リーマンのように格好良くて逞しい男性なんですよ」

「本当ですか、未央様…? それは興味深いですね」

「娘が成人しましたので精子を提供していただこうかしら…」

「小春様、ダメですよ。うちの可憐が予定していますからね!」

「えっ、可憐さんがもう? 玲様もお認めに…?」

「シャルル様より素敵な男性はこの世界に居ませんからね…」

「シャルル様…ですか…?(×5)」

(やっぱり玲様はシャルルと呼んでおられますね…)

「晩餐会の時にご紹介しますよ…」



XX XY



「塔子、シャルル様は…?」

「島の散策に出掛けられましたよ」

「あ~ん、私も一緒に行きたかった~」

「何をおっしゃっているのですか。可憐様は皆様にご挨拶をされませんと…」

「それは分かっているけれど…」



海を見渡せるサンルームに向かうと、既に皆さんがティータイムを楽しんでおられました。

「皆さん、お久しぶりです…」

「可憐さん…、お元気でしたか…?」

「はい、とっても。千夜さんもお元気そうですね」

「でも、ここは北海道と違ってとっても暑いです。でも皆さんにお会いする為に頑張って来ました」

「もう、千夜さんが一番若いのに…。お母様が夏休みだからと企画してくださったのよ。私もホストとして頑張りますから…」

「でも、可憐さんはいつの間にかとっても女性らしくなったと言うか大人っぽくなりましたね」

「そんなこと…。紗耶さんこそ成人されたのですよね。おめでとうございます」

「「「「「おめでとうございます」」」」」

「ありがとう、可憐さん。それに皆さん…」
「成人といってもまだ学生ですからね」

「精子提供者はもうお決めに?」

「まだですね…。莉々子さんと志津さんも来年成人じゃないですか…」

「お母様のお眼鏡にかなう男性がいなくて…」

「そうそう、友人達にはパートナー候補が出来ているんですけれどね…」

「私と望愛さんにはまだ早いですね…」

「千夜さんと望愛さんもあっという間に成人になるわよ」

「わ…私は一応決めていますよ…」

「え~っ、紬さんが~!?」

「私もです!」

「可憐さんまで~!?(×全員)」

「まだ、お願いしているところですけれどね…」

「可憐さん、お母様が言っていたけれど男性を連れて来られているんですって?」

「そうですよ。ここだけの話ですが、その男性が私のお願いしている方なのですよ」

「うそ~っ!?(×全員)」



XX XY



「シャルル様、お似合いです」

「ありがとう。玲も素敵だよ…」

着物姿はよく見ますがドレス姿は珍しいです。

(それにしても豪華だな…)

さすがこの国で最高組織の晩餐会です。
皆が煌びやかなドレスを身に纏い、淑女然とした振る舞いをしています。
紳士は僕だけですが…。

「シャルル様、私はどうですか?」

「もちろん、可憐さんも素敵です。もう立派な淑女ですね…」

「シャルル様こそ、とっても格好良くて素敵です」

「僕はやっぱり目立ちますね。なんだか皆がこちらを見ているようです」

「生身の男性が同席することはありませんからね。私達も男性との接触はほとんどありませんから…」

私が精子をいただきたい男性だと言ったので皆さんも興味があるのでしょう。
フフ…、シャルル様ほどの男性は他にはいませんからね。

「ハハ…、それは…なんとも…」



最初はレセプションなのか、飲み物を飲みながら顔合わせをするようです。

「アイとマオも似合っているよ…。ちょっとセクシー過ぎるけれど…」

胸元は大きく開いており、背中もお尻の割れ目がギリギリ見えない所まで開いています。

「ご主人様が恥をかかないようにしませんと…」

「この世界ではマスターの正式なパートナーですからね」

「ハハ…、そうだね…」

「シャルル様、こちらが北海道・北方諸島を管轄されている七家の一つ、巴琉白夜様とご息女の千夜さんです」

「初めまして、シャルルと申します」

「巴琉白夜です。玲様、最初にご紹介いただきありがとうございます」

「一番にシャルル様のことを気にされていましたからね…」

「巴琉千夜です…」

「シャルル様、千夜さんは私より一つ年下ですの…」

「そうでしたか、千夜さんもドレスがお似合いですね…」

僕がそう言うと顔を赤くして下を向いてしまいました。

「こういった場には慣れておりませんので何か失礼な事をしてしまいましたらご容赦ください」

「どうぞ、気楽に…。私も仕事以外で男性と話をしたのは久しぶりですから、この機会にゆっくりお話ししたいですね」

なんて格好良くて逞しい男性なのかしら、未央様がおっしゃっていたようにリーマンだと思ってしまいますね。

「もう、白夜様…」

興味津々って顔をされていますね。

「シャルルさんはおいくつなのですか?」

「16歳です」

「じゅ…16歳ですか…」
「千夜…、シャルルさんに仲良くしてもらいなさい…」

「は…はい…」



「シャルル様、こちらは中部地方を管轄されている円光寺小春様とご息女の紗耶さんです」

「初めまして、シャルルと申します」

「私達七家の中で一番年配の当主様なんですよ」

「ひどいですね、玲様。ちょっとご自分が若返った様になったからって…。大体玲様と一つしか違わないじゃないですか…」

「円光寺様もお綺麗ですよ」

「もう、シャルルさんはお上手ですね…」
「紗耶、あなたもご挨拶を…」

「円光寺紗耶です。先ほど白夜様とのお話が少し聞こえましたが16歳なのですか? それなら私と同い年ですね」

「そうでしたか…、そうすると成人されているのですね…」

「はい…」

この方が可憐さんが精子提供をお願いされている方ですか…。
こんなに素敵な男性を見た事がありません。
羨まし過ぎます…。

「お…お母様…?」

「そ…そうね…」

これは冗談抜きにして沙耶の為に精子をいただきたいわね…。

「円光寺様、何か…?」

「いいえ、何でも…。シャルルさん、うちの娘と仲良くしてあげてくださいね」

「はぁ~?」

何だか娘さんを推してくるなぁ。

「……」
小春様のシャルル様を見る目も変わりましたね。
明日は大変な会議になりそうです…。



その後、関東地方を管轄されている大奥文香様とご息女の莉々子さん、東北地方を管轄しておられる慈道院椿様とご息女の紬さん、中国・四国地方を管轄しておられる初華好乃様とご息女の望愛さん、最後に改めて主宰されている天草未央様とご息女の志津さんを紹介していただきました。

(一度に六家の方達と挨拶をするのは大変だな…)

《マスター、この国を治めるのは思ったより早そうですね》

《皆さんご主人様と縁を結ばれようとされているみたいですよ》
《特に円光寺紗耶さんは成人されていますからね》

《マスター、全員処女でしたよ~》

《うん、僕も【生体判別】で見たよ…。最年長の円光寺小春様は33歳だったね》

巴琉白夜様と初華好乃様が当主では一番若く30歳でした。

「玲様、気になっていたのですがそちらのアイさん、マオさんとおっしゃる女性は一体…?」

本来、当主様達とご息女達以外に男性がいるのも稀ですが、護衛やメイドでもない女性がシャルルさんに付き添うように側にいるのです。

他の当主の方々も気付いておられたはずですが、あまりにも圧倒的な美しさで聞くに聞けなかったのでしょう。

「今はご紹介する必要がないと思っていましたが、お二人はシャルル様のパートナーなのですよ」

「パ…パートナー!?」

「未央様、声が大きいですよ」

「すみません」

「……」
未央様の声に皆さんが興味を示され、改めてシャルル様からお二人を紹介していただくことになりました。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します

三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。 身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。 そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと! これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。 ※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済

斑目 ごたく
ファンタジー
 異世界でドッペルゲンガーとして転生した、しがないサラリーマン古木海(ふるき かい)は、意外な事に魔王軍の中で順調に出世していた。  しかし順調であった筈の彼の生活は、あっさりと崩壊してしまう。  中央の魔王軍から辺境のど田舎へと追放されてしまった彼は、しかしそこで自らの天職とも言える立場を手に入れる。  ダンジョンマスターとしてダンジョンを運営し、こっそりと冒険者を強化することで人類を滅びの危機から救いたい彼は、恐ろしい部下達の目を盗みながら彼らの味方をしていく。  しかしそれらの行動は何故かいつも思いも寄らぬ方向へと転がっていき、その度に彼らは周りからの評価を高めていってしまう。  これは戦闘能力が皆無の主人公が、強大な力を秘める部下と恐ろしい上司の板ばさみに苦しめられながら、影から人類を救済していく物語。  毎週水・土 20:10更新です。  この作品は「小説家になろう」様にも投降されています。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

処理中です...