大砲と馬と 戦術と戦略の天才が帝国を翻弄する

高見信州翁

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第1章 ウスリーの戦い

1 大陸動乱

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ルシア・ライナ連合軍(総勢45,000)      皇国軍(総勢43,000) 

一文字で千人です  歩歩で二千人です

   ライナ(総勢18,000)                                       
         ウエキン         真田                 
          騎騎騎         騎 騎←座光寺繁信(主人公)
          騎 騎         騎     
          5,000          騎 騎
                      5,000
       ライナ選帝侯
          歩歩          松平(伊井)   恭仁(うやひと)親王
          歩歩          歩歩      歩
          歩歩          歩歩      歩
          歩歩砲         歩歩      歩
      8,000(砲30)         歩歩      3,000
                      歩歩
   ルーデンドルフ            10,000
          騎騎騎         ★松平康元【作戦目標:大津の防衛】
          騎 騎         松平(本多)
          5,000          歩歩
                      歩歩
   ルシア(総勢27,000)          歩歩
                      歩歩
    ダミアン ルビンスキ        歩歩
    騎騎騎   騎騎騎         10,000
    3,000    3,000
★アーネン・ニコライ皇太弟         松平(酒井)
 【作戦目標:大津の攻略】         歩歩
   アーネン  アーネン         歩歩
   騎 騎   歩歩歩砲→        歩歩
   騎 騎   歩歩歩砲→        歩歩
   4,000    歩歩歩砲→       ←砲歩歩
         歩 歩          10,000(砲36)
     11,000(砲100)
                      島津
   フリアネン  ダレン         騎 騎
   騎騎騎    騎騎騎         騎
   3,000     3,000          騎 騎                      
                      5,000

プロローグ

 私の名前は座光寺辰一郎繁信(ざこうじ たついちろう しげのぶ)信州中部伊那地方の辰野を領する国人領主の嫡男だ。今、大陸で歴史に残る大会戦に立ち会っている。
皇国軍の右翼を預かる真田25万石の寄子として。真田家は信州で松本・塩尻・諏訪・伊那地方を領する大名だ。伊那の一地方である辰野の領主である坐光寺家は代々真田家に忠誠を誓っている。
 私の正式な職位は真田軍参謀部作戦参謀だ。士官学校1期卒業生だ。しかも主席卒業。
 現在26歳、少佐である。在学中に論文を書いている。【諸兵科協働】【火力の薦め(すすめ)】【軍政改革・参謀組織】これらの論文はいずれも軍上層部に強い衝撃を与え、士官学校卒業と同時に軍大学校に推薦される。軍大学校を卒業したときには参謀飾緒をつけていた。士官学校在学中に書いた論文がそのまま採用されたような形で軍に参謀部が設立されたのだ。所属は作戦課、エリート中のエリートである。たかが5千石の国人領主の息子なのに、豊臣家が主流派閥を形成する陸軍のなかでは異例の出世である。だが、まだまだこれから。最終的には軍の主導権を握らなければならない。が、この戦いにおいては多少の存在感を示せれば御の字だろう。おっと今から作戦会議だ。
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