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閑話〜隼人編
1 隼人side
しおりを挟む「はや君!ありがとう!!」
そう言って俺じゃない、好きな奴のために走っていく幼馴染を見えなくなるまで視界に捉え続けた。
少し車を走らせて空港の駐車場に一旦駐車した。今日は午後の診察14時からだから、まああと1時間くらいは休ませてもらおう。
「・・・きっつー、、、」
腕を目に当て涙を止めようとするが全く止まらねえ。ガキの頃からあいつのことが好きで好きで仕方なかった。そんな長年の片思いが惨敗したんだから泣いたって許されるだろう。
あいつの幸せを何より願ってる。それに嘘はねえ。
でもっ・・俺が幸せにしたかった。
あいつの隣で、手を繋いで一緒に歩きたかった。
「楓っ、、好きだ。好きなんだっ・・・」
相手もいないのにそんな言葉を口にする。涙が余計溢れることもわかっているのにそう口にせずにはいられなかった。
---コンコンッ
!?誰だよっ、、こんなときに
横を向くと最近よく見た顔が見えた。
窓だけを開けて睨みつけ、
「なんすか、ていうかなんでここにいるんですか。」
「んー?仕事で九州行っててその帰り~帰ろうと思ったら見たことある車あったから近づいてきてみたってだけだよ。」
「そうですか、俺今構ってる余裕ないんでさっさと俺の前からいなくなってもらえません?」
「いや、無理でしょ。泣いてるし。・・・失恋でもした?」
「あんた、分かってて聞いてんでしょ?なんなんだよマジで。」
「ねえねえ隼人君、今日夜奢ってあげるから飲みに行こうよ~ね?慰め会!いいでしょ?」
はぁ、マジでこの人といると頭痛くなる。
めんどくせぇ、、
「はいはい、分かりましたから。仕事終わったら連絡しますよ。ていうか、さっさと乗ってくれませんか?送って欲しいんでしょ?」
「さっすが隼人君!!イケメン!!」
失恋に浸らせてももらえないのかよ。俺は突如やってきた幹也さんを事務所まで送り届けてさらには夜飲みにいく約束までしてしまった。
「はぁ、今日ぜってぇに厄日だ。」
もっとこう、泣いて、浸ってってしたいのにそれが出来ない。まじで、、、めんどくせぇ、、。
「隼人くーん!こっちこっち!!この店~!予約した~」
何なんだよこの人マジで。こっちはそんなるんるん気分じゃねえよ、20年以上片想いしてた相手にフラれてだよ俺は。
デリカシーまじでない。
店はまあ、個室で料理も酒も美味くてチョイスは良いけど。
「隼人くん、楓くんのことそんなに好きだったんだね~。」
「好きだったんじゃねえ。今も好きなんだよ。」
「そっかそっか、フラれて辛い?」
「・・・死にたくなるほどには辛い。」
「ほら、飲んで忘れよーぜ?」
「あいつと、番になりたかったっ、、、」
「・・・そっか。俺はβだからそこんとこよく分かんねえけどさ、隼人君は本当にいい男だと思うぜ?な?」
いつもいつも適当ばっかり言うこの人の時折言う真剣な言葉は妙に俺の中に響いてくる。悔しいが、響くんだ。
明日が休みなこともあり俺は幹也さんと酒を飲み、涙を流した。
ただただ慰められるだけだった。
だけだったはずなのに、
「この状況なんすか。」
「んー?なんだと思う?」
「俺の脳がバグってなければ、俺あんたに押し倒されてます?」
「うん、正解。」
「酒飲ませて終電なくさせて自宅連れ込んでこれ?俺αなんですけど。」
「知ってる~」
「俺が黙って抱かれるとでも思ってるんすか?それに俺、今日失恋したばっかですけど。」
「恋の傷は新しい恋で埋めなきゃね。・・・いいから、もう黙れよ。」
「んっ、、、」
ずっと楓に片想いしていたから、俺はこういう行為をしたことがない。しかも俺はαだぞ、ボトムなんて・・・・
まあ、いっか。αであっても楓を抱けるわけでも番になれるわけでもないんだから。
「ねぇ、そんなに好き?楓君のこと。俺に抱かれながら涙流して想うくらいに好き?」
なんなんだよこいつ、傷を抉るようなこと言いやがって。
「俺じゃダメ?」
「は?」
「俺なら泣かせない。隼人君が俺のこと好きじゃなくてもいいよ、俺が誰よりも愛してあげる。だから、一旦俺にしてみてよ。」
「・・・そんなん急に言われても、、」
「じゃあとりあえず、今日は俺に愛されて?」
そう言い終わるか否か、幹也さんの手が俺の肌を滑り口で、舌で俺を愛撫した。
好きなやつにフラれた傷を癒すことなんてできないこんな行為なんで俺は受け入れてしまっているのかわからない。でも、この人のこの腕に抱かれているこの間だけは少しだけ、楓のことを考えずにいられる時間ができてこの時間だけは少し楽だった。
「ごめ、っ、俺余裕ないっ、、」
いっつもヘラヘラしてチャラチャラしてダラダラしている幹也さんがこうして必死な姿は初めてみた。この人、俺のこと抱いてこんな顔してんのかって思ったら少しだけ気分いいな。
「あんた、俺のこと好きだったんすか。」
「ん~どうだろうね~」
「いやいや、さっき俺じゃダメとか言ってたじゃん」
「さぁ?ま、嫌いじゃないよ、隼人君のこと。これからもっと仲良くしよーな?」
「あんた、キャラが定まってない。怖、」
「隼人君になら素顔見せてもいいかもね~」
まだ傷もいえぬうちにこの男に振り回される日々が始まった。
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連載の方もまだまだ気になるところで……あまり急かしたくは無いのですが、とてもとても気になっております笑
ついでに(笑)隼人と幹也の方も気になっております笑
とはいえ、先生のスピードでストレスなく描いていただきたいので、ご負担にならぬように……気長にお待ちしております🫶
取り急ぎですが長文コメントで失礼しました🙇♀️
引き続き楽しませていただきます🙌
長文のコメントありがとうございます😭
すごく嬉しいです、、♡
連載スピードゆっくりですみません。少しづつ書いてますのでこれからも読んでいただけると大変嬉しいです!!
ニューツさん。お持ちしておりました。
更新嬉しいです!
何ともな切ない状況から溺愛幸せになっていく大切な所でお話が止まってしまって、待ってました。本当に。
うみ様
コメントありがとうございます!
1年ほど開いてしまったのでもう読者の方には飽きられてしまったかと思ってたのでとても嬉しいです!!
はぁー…読み終わってしまった。面白かったぁ。
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本当に有難うございます~✨
新婚イチャイチャ番外編あったらいいな。。