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幼馴染

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相当疲れてしまっていた俺はれおんの部屋についてすぐにソファで眠ってしまった。

なのに、朝起きると布団の中にいてれおんに抱きしめられていた。


「れおん!起きて!!なんでこんなことに!」

「ん、、周、もうちょっと、ね?」

「やだってば!!離れて!」

使える力全て出してれおんから離れた。

「ご、ごめん、そんなに嫌だった?ごめん、俺、周に会えたの嬉しくて、それで」

「なに、なんなの?なんの目的で僕に優しくするの?意味わかんない。なに?やりたいの?いいよ、やらしてあげる。」

そう言ってれおんにまたがる僕。
ほんと、何してんだろうな。

---むにゅっ

れおんが僕の頬を手で挟んだ

「周、なにしてんの。そんなこと冗談でも言っちゃダメだよ。自分の体大切にしなきゃダメでしょ?それに周はΩなんでしょ?余計に自分を大切にしなきゃだよ。」

僕の中で何かが、何かが崩れる音がした。


「体を、大切、に?」

「そうだよ。好きじゃない人とそう言う行為はしちゃダメだよ。」

好きな人以外としちゃだめだって?


「ふざけんな。」

「え?」

「ふざけんなよ!!!!!もう何年も!!父様の言う通りにいろんなおっさんに抱かれてきたんだよ!!!
今更そんなこと言うな!!僕のこれまでを否定すんなよ!!!!」

「ちょっ、周落ち着いて、」

「お前に何がわかるんだよ!!!なんも知らないくせに!!お前も!昨日これからは自由だよとか言ってきた警察も!!僕が!僕が助けて欲しいって思った時には誰も!助けてなんかくれなかったくせに!!今頃になって偽善者かよ!!今更そんな同情いらない!!」

誰も、誰も助けてくれなかった。

殴られていたことを担任の先生に助けを求めたけれども各家庭によって躾の仕方は違うからなぁって言って、しかも先生に助けを求めたことがバレて余計殴られたんだ。

れおんにだって何度も会いたいって願った。辛い時、そばにいて欲しいって思ってた。でも、れおんは遠い海の向こうだった。

「お前なんか、大嫌いだ!!!お前だけじゃない!この世に生きてる人間全員嫌いだ!!!僕に関わらないでくれ!!!自分が惨めになる!!」

れおんにそう叫んでれおんの家を飛び出した。



・・・もう疲れたよ。

実家に帰ろう。お母さんとの思い出があるあの場所に。お母さんの遺骨と遺影、どうしよう。いつになったらもらえるのかな。



「変な男につかまりよって!!!お前のせいでこちらの会社の評判まで落ちるだろうが!!!」

---バキッ

何度も殴られて涙も出なくて、どうにかして僕の部屋へ行った。

ボロいベッドが1つあるだけの狭い部屋。

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