【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される?ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ!

にゃーつ

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後悔

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「トト、、ココ、、っっぅ、、」

「犯されながら猫の名前呼ぶのかよ。ほんと、お前のその顔最高だな。」

ドカッ

「顔はあんまり殴られたことなかっただろ?Ωらしい、その綺麗な顔ボコボコにしてやるよ。」

何度も殴られる。
何度も、何度も。

もういい、このまま殺してくれ。
そうすればお母さんにも、トトにもココにも会えるじゃないか。

「オラっ、中に出すぞ、」

「や、だ、、」

「そんなん知らねえよ!っっ!」

中に、出された。力を振り絞って拒否したけどやっぱり無駄だった。

何度も何度も飽きもせずに僕を犯して、殴って、中出しして。

気づいたときには朝になっていて、ようやく解放された。

今日はもう、仕事に行きたくない。

剛さんが出て行った後、もう一度泣いた。

「探しに行かなきゃ。」

ボロボロの体を動かして、トトとココを探しにいことにした。

死んでいても死体だけでも埋葬してあげたい。最後に一目会いたい。

ただその思いで探したかった。
あの子達を拾ったこと後悔なんてした日なかった。自分のご飯が食べられなくても、あの子達がいればそれでよかった。

でも今は後悔している。あの子達を拾わなければ、あの子たちは蹴られることも、投げ捨てられることも、車に轢かれることもなかった。

あの子達が投げ捨てられたところを探す。


「あ、、、っっぁぁぉぁぁぁぁぁ、、」


小さい血痕を見つけてしまった。

でも、それしかない。
あの子たちは、いない。

もう立っていられなくてその場に座り込んだ。

あの子たちは何をしたの。
なんであの子達がこんな目に合わなければいけないの。
なんで?

僕の、家族。


僕の、、大切な、、大切な家族なのに。


どうして。


「トト、、、ココ、、、、、、」


その場に何時間いたんだろう。何人か人が通った。

多分話しかけられた。

でも、何も感じない。

そんな僕をみて話しかけた人も気味悪がる。

僕は何のために生まれてきたんだろう。

あの子達のことも殺して、毎日ただのサンドバッグで、ただの道具で。

何のために、生まれてきたんだろう。



--キキッ


「周!?!???!?!?」

目の前に車が止まった。

れおんが出てきた。何でこんなところにいるんだろう。

「どうしたんだ!こんなところで!どうして屋敷内にいないの?こんなところでしゃがみ込んで!!」

「れお、ん。なんで。」

「何でって、ここ、僕の通学路なんだよ。って、熱もあるじゃないか!!病院に行こう?体もこんなに傷だらけで、どうして、こんな。」

「行かない、トトとココ探す、から。」

「トトとココ?」

「まだ小さい子猫なんだ。グレーの、サバトラ、と、茶トラ、で、、2匹とも、首に、ハンカチ巻いて、て、車に、轢かれた、かもしれなくて、やっぱり死んでるのかな、この外壁の高さを、投げ捨てられたんだ、だから、僕が探さなきゃ、だから、」

「わかった。わかったよ。俺が探すから。必ず見つけ出すから。だから病院にっと、、、気絶しちゃった。」

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