【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される?ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ!

にゃーつ

文字の大きさ
34 / 189
3

心の内


「っ、、や、やめて!やめて!れおんに近づかないで!!!」

そう言ってれおんと剛さんの間に入る。
剛さんは邪魔されたのが相当腹立ったのか、すごい形相で

「お前、なんでこんなところに、、俺の邪魔すんのか??あぁ??俺に逆らってタダで済むと、、っ!」

叫んできたがれおんがここにいることを思い出して少しとどまったようだ。

この人を前にすると、あの日の恐怖が甦る。殴られ、犯された日々。
あの日、大切な家族を目の前で傷つけられて、殺されかけて、僕自身も傷つけられて、殴られ、犯された。

がんばれ。立つんだ。がんばれ。
頭ではそう思っても、体は恐怖を覚えていてガタガタと震える。

立ってられないかもしれないと思った時、れおんに抱きしめられた。

寂しくなったのか?なんて、急にこの場に現れたこと、怒ってないのかな。

俺を抱きしめているれおんに剛さんが手を伸ばしたが

---パシン

れおんが剛さんの手を叩き落とした。

「・・え、、れ、おん、君、、?」

「触らないでもらえるか?私の体はここにいる周のためにあるんだ。君みたいな穢れた人間になんて触られたくない。」

そう言ってれおんは剛さんの目の前で僕にキスをした。

「私の大切な人を傷つけたんだ。今後普通に生きられると思うな。君は父親が取引している違法薬物に関わっている。しかも、父親とは違い君は薬物使用もしているね?君も父親と共に警察に捕まるんだよ。」

そう言った途端剛さんは膝から崩れ落ちて

「れ、おん君は、俺の、うんめい、なのに、、、こんな出来損ない、」

「出来損ないなんて言葉で俺の可愛い周のこと呼ばないでくれる?お前らなんかよりよっぽど綺麗な人だし、優秀な人だよ。俺のこと運命とか言ってるけど、ただの勘違い。俺の相手は生涯、周ただ一人だから。」

剛さんはもう何も言わなかった。

お父様の座っている場所に連れて行かれた。


「少しだけ、話してきてもいい?」

「・・・・・・俺がそばにいていいなら。」


れおんと一緒に2人に近づく。



「・・・いい気味だと思ってるか?ここまで育ててやった恩を忘れよって!!!」

叫んでくるお父様。怖いけど、れおんがそばにいるから。

「・・・お母様がまだ生きていて頃は僕は幸せだと思えた。僕は何をしたの?何をしたからお父様からそんなに嫌われたの?何をしたから、ご飯が食べられなかったの?知らないおじさんに抱かれなきゃいけなかったの?50も過ぎてる人と結婚しなくちゃいけなかったの?義理の兄に犯されなきゃいけなかったの?僕、殴られたことで内臓損傷しててね、れおんが病院に運んでくれなかったら次の日には死んでたんだって。ねぇ、どうして?僕が何をしてしまったのか、教えてよ。」

「・・・・・・お前が出来損ないだからだろうが。」

「まともに勉強もできる環境じゃないのに、なんでそんなことがわかったの?僕辛かった。ずっとずっと死にたかった。
お前たちなんて大嫌いだ。見て見ぬ振りしてきた大人も大嫌いだ。僕のこと抱いたおっさんたちも大嫌いだ。誰も!誰も愛してなんかくれなくて!誰も助けてなんかくれなかった!!!毎日に絶望してた!!希望なんて持とうとも思わなかった!!何もかもが信じられなかった!!でも、僕のこと大切にしてくれる人ができた!!だからもう!僕に関わらないでくれ!!お前たちなんか!僕の家族じゃない!!」

言えた。思ってたこと全部かはわからないけど、言えた。
感想 44

あなたにおすすめの小説

運命の番は僕に振り向かない

ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。 それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。 オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。 ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。 ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。 ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。 ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。 完結しました!ありがとうございました。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。 様々な形での応援ありがとうございます!

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」

星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。 ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。 番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。 あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、 平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。 そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。 ――何でいまさら。オメガだった、なんて。 オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。 2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。 どうして、いまさら。 すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。 ハピエン確定です。(全10話) 2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。

【完結】選ばれない僕の生きる道

谷絵 ちぐり
BL
三度、婚約解消された僕。 選ばれない僕が幸せを選ぶ話。 ※地名などは架空(と作者が思ってる)のものです ※設定は独自のものです ※Rシーンを追加した加筆修正版をムーンライトノベルズに掲載しています。

祝福という名の厄介なモノがあるんですけど

野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。 愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。 それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。  ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。 イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?! □■ 少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです! 完結しました。 応援していただきありがとうございます! □■ 第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m