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ワクワク
しおりを挟むすごい、、たくさん本がある、、、
「周が言ってた本は、、あ、あった!」
あ、これだ。
僕がワクワクした、あの世界に入り込める本。
「うん、これだ。これ、こんなにシリーズあるんだ。知らなかった。」
「これはとりあえず全部買うとして、他も見てみようか。」
「え、ぜ、全部買うの?え、いや、一冊あればそれで、、」
「合格祝いいらないって言うから俺から勝手にお祝い。」
「れおん、、、ありがとう。嬉しい。」
「俺、小説とかは持ってないからよく分かんないんだよな。だから、色々買って一緒に読む?」
「いいの??僕、その、、」
「うん?なに??」
「いろんなの!読みたい!!」
「うん。いっぱい読もう。」
れおんは事前にネットで調べていたみたいで、人気なものを何種類か購入してくれた。買った大量の本は配送で家に届くみたいだ。読むのが楽しみだ。
「本は買ったし約束通りパフェ食べに行こっか。」
パフェ!!!れおんが言ってたやつ!!
甘いものって言ってたから余計楽しみだ。甘いもの大好き。
またれおんと腕を組んで歩き始める。
ちらちらとれおんを見ると時々目が合って、微笑んで頭を撫でてくれる。
歩く度に目に入るのはれおんが通る度に振り向く女の人。
やっぱりな、れおんかっこいいからな。
でも、れおんは僕のだ。れおんと組んでいる腕に少し力を入れる。
「どうした?もしかして、体調悪い?大丈夫か?」
「もう、大丈夫だから。心配しすぎ。来月から学校にも行くし、僕そこまで弱くないよ。れおんとこうしてるのが嬉しいだけ。」
「そ、そっか。・・・学校、楽しみか?」
「うん、行ってみたかったんだ高校に。でも、友達とかできるかが不安で仕方ない。中学もほとんど行ってないし、ほら、傷だらけだったしさ。友達の作り方がよくわからない。」
常にあざや傷のある僕を周りは気味悪がった。教師も味方にはならなかった。
学校というものにいいイメージなんて1つもない。
でも、学びたかったのは事実だ。いい思い出のない学校も、勉強できることは嬉しかった。自分の知らないことを知れること、知識を身につけられることは嬉しかったんだ。
「俺は友達は泰生しかいない。それ以外は南の名前に寄ってきているだけだから。それでも、1人いるだけで心強い。」
「・・・うん。僕も、たった1人でいいから友達を作りたい。友達ができたら、絶対にれおんに紹介するね。」
「あぁ、周なら楽しい学校生活送れるよ。ほら、着いたから入るぞ。」
友達、、、。早く作ってれおんに紹介したい。
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