79 / 189
5
結果
しおりを挟む「テストの結果言うぞ~」
授業が終わってすぐに担任の先生が教室に入ってくる。
さっそくか、、、。
「10科目計1000点、学年平均点は687点、クラス平均は897点だ。」
これはどうなんだろう。これまでのクラス平均とかがわからないけど、僕は高いと思ったけど、、学年平均に比べてもかなり高いし。でも、クラスのみんなの空気があまり良くない。
「・・・クラス平均が900を切っている。なんてことだ。弛んでる。お前たちはそれでもSクラスか?・・・いや、全体に言っても意味はないな。名前を呼ぶから総合成績表を取りに来い。クラス順位最下位から呼ぶぞ。ちなみに、下位2名はAクラスの上位2名に抜かれている。恥じなさい。」
先生、、、。初めて会った時あんなに優しかったのに、成績のことになるとこんなに厳しくなるんだ。
そこからはどんどん名前が呼ばれていった。しかも、下位2名は各教科の点数まで読まれていて恐ろしくなった。
最下位は斎藤くんという子、その次は山城さんという子だった。2人ともクラスのみんなから冷たい目で見られていた。
あんな目で、見るのか。クラスメイトを。
900点を超えたあたりからはほとんど点差はない。
「7位、青井翔 935点」
あ、翔くんが呼ばれた。
周りが何かコソコソ言っている。なんだ?低くない点数だ。
翔くんもなんだか少し暗い表情をしている。聞かない方がいいんだろう。
「合計点が960点を超えたのは3名のみだ。
3位 神谷 葉月 975点」
「2位 鈴木ハルヒ 988点」
3位と2位は小テスト順位と一緒か。ここまで僕の名前が呼ばれてないってことは、、、、、よかった。れおんに恩返しのためにも特待生でい続けたいから。
「最後、1位 増田周。俺はこの学園に勤めて10年以上だ。俺もだが、50年近く勤めておられる学年主任も初めて見たそうだ。1000点、満点だ。」
「は、はい。」
すごい注目されてる。ま、満点が取れるとは思っていなかった。
「頑張ったな。」
「あ、ありがとうございます。」
はやくれおんに言いたい。褒めてくれるかな。でも、れおんは大学も飛び級しているくらいだしもっと頑張らなきゃ。
「テストの答案自体はそれぞれの科目で返却される。今日のHRは以上だがそれぞれ今回のテストを踏まえて次回のテストに向けて勉強するように。」
・・・いつものHR時や休憩時間のクラスの雰囲気と違いすぎる。
・・空気が重い。
ただただ重いだけではない。下位2名の2人が特に、、沈んでいる。
この空気、、、どう動いたらいいんだろう。
!?!?!?え!?!?!?
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
1,495
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる