【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される？ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ！

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ようこそ

「翔くん！！！」

「周くん！！！」

「来てくれてありがとう！！嬉しい！！」

「僕も！！周君の番さんに会えるの楽しみにしてたんだ！！」

「今日は少し勉強のこと忘れていっぱい話そう！！クッキーも紅茶も用意したんだ！！翔くんが好きって言ってたかれチョコレートクッキーもあるんだよ！」

友達を自宅に呼ぶのが楽しみで仕方なかったかられおんにも付き合ってもらって翔くんが好きそうなものを買ったり、部屋を片付けたりと、ワクワクした数日間を過ごしていたんだ。

小学生の頃や中学生の頃、ほとんど話したこともないクラスメイトたちが放課後誰の家で遊ぶだとか、休日に家でゲームしようとかそういう話をしているのが羨ましかった。友達がいなかったし、家に呼ぶなんて到底許されないことだったから初めて翔くんの家に行く時も緊張したし、今日はそれ以上に緊張している。

「ぼ、僕、家に人呼ぶの初めてで、その、緊張してるっていうか、その」

「僕の家に来た時みたいにただただ楽しもうよ！！！」

「うん！そうだね！！」

「あ、聞いて！昨日ね、運命の番の人にまた会ったんだ！向こうは用事中だったみたいで他の人と話してたから少ししか会えなかったんだけどね。会うたびに早く番になりたくてしかたないや。しかも優しいの！！僕のこと大事にしてくれてるって感じるし、昨日もね、俺は送っていけないけどΩの1人歩きは危険だからってタクシー呼んでくれたんだ。」

「えー！すごい優しいねその人！翔くんのこと好きなんだろうね～すごく大事にされてるじゃん！！」

「うん！早く触れ合いたいって思っちゃうのはΩの本能なのかな。いつでも一緒にいたいって思う。」

「僕も番とは常にくっついてたいって思う時あるよ。やっぱりΩなんだなって実感する。」

「やっぱりそうなんだね。まさか運命の番に会えるなんて思ってなかったからさ、急に体も心も変わって戸惑っちゃうんだよね。」

「僕、最初は嫌いだって思っててんだ。それがさ、どんどん好きになって。今ではなくてはならない存在だし、いないなんて考えられないぐらいになった。」

「僕も今そう思ってる！！もう！話したら会いたくなってきちゃうや！」

「だめ！今日は僕とたくさん話す日！」

「わかってるってば！！」

「ここだよ！！」

「・・・ここ、、。」

ん？今になって緊張してるのかな？翔くんの体が少しピシッとした。

「さ、入って入って！れおん！！！翔くん連れてきた！！」

奥から驚いた顔したれおんが飛び出してきた。

「なんで君がここに、、、」

「あなたが、周君の、、番？」