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決着4

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れおんとお義父さんとお義母さんとの話し合いに僕も入れてくれて4人で話し合った。

お義父さんは翔くんを許す気なんて全くないから経済的制裁を与えることは決定事項だと僕たちに話した。

いつもとは違う雰囲気で真剣に僕とれおんのために動いてくれたお義父さんの話は明るい話ではないのにお義父さんの僕たちへの想いが伝わってきて僕の心を温かくしていった。

「おそらく、取引をやめた後彼はここに来ると思う。自分自身がれおんにふさわしいと思い込んでいるからな。だがお前たちは対応するな。コンシェルジュから直接私に連絡が来るようにする。私たちがまず彼と接触する。そこから彼も込みで話をしよう。」

そう言っていたお義父さんの言っていた通り翔くんはやってきた。

僕への視線が怒りや恨みを含んでいてどうしても仲良くしていた日々を思い出して悲しくなりそうになる。でも、れおんがずっと手を繋いでいてくれるから僕は1人じゃないってそう思いながら翔くんと対面することができている。





「まず、君の言い分を聞こう。」

「・・・れおん君は僕の運命の番だ。そこにいるΩが脅してる。だかられおん君は僕と一緒になってくれない。」

「れおんは周のことを小さい頃から大切に、愛しく思っていた。ようやく叶った想いを捨てるような、大事な人を傷つけるような息子に育ててない。これまで全てのことが君の一方通行ではないか?」

「違う!!!!」

声を荒げて叫ぶ翔くんはいつもの様なΩらしいか弱さとさ儚さとかそんなの全く感じないほどに乱れていた。

まるで猫が逆毛をたてて相手を威嚇している時のように。

「そいつの本性知らないんでしょ!!!僕は知ってる!!その汚いΩはいろんなおっさんに抱かれてたんだ!!!それも11歳の頃からだよ?キモすぎるでしょ!!増田財閥の性玩具って裏では呼ばれてたんだ!!!そんな汚い体でれおん君の横になんて立てると思うな!!!」

その言葉には何も返すことができない。だって事実だから。僕が汚いのは事実。れおんは気にしないって言ってくれるけど、一般的にこんなΩを番にしたくないのは当たり前。

そう思ってしまってはいたが、横から鼻を啜るような音が聞こえたのでチラリと見てみるとれおんが涙を流していた。

・・・れおん?

-----バンッ

れおんにどうしたのか聞こうとしたところで大きな音が鳴りビクッとしたが音の方に視線を向けるとお義父さんが机をグーで叩いたようだった。

「穏便に済ませようと思ったが止めだ。君は私の逆鱗に触れた。」

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