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【第一部】 4章
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久しぶりにこの土地に帰ってきた。
勇作さんたちと昨日一昨日と送別会で騒ぎまくったからちょっと二日酔いだが、またあの屋敷に戻れることが嬉しい。
荷物ももうすぐ着くはずだ。この7年半、若やみんなと連絡も取り合っていた。
空は難関大学に合格して春から大学生になるみたいだ。
元気そうに過ごしてるみたいでよかった。
俺はまた今日から若の側近として仕事を始める。
この8年で情報系は組の中でも指折りになるほどの実力を得た。蒼真さんからももう教えることないって言われたし、若の役に立てる!!
今日は空たちの卒業式で昼間屋敷にはいないみたいだ。
以前使ってた部屋をそのまま使わせてもらえることになった。組の重要情報も扱う俺に鍵付きの部屋が必要だろうと若が言ってくれた。
「うわぁー、懐かしい。変わってない。あ、でも掃除されてる。京平さんとかがしてくれたのかな??」
家具はもう運び込まれていたから、荷解きをしていく。
あの段ボールももちろん持ってきた。結局この8年、空からのプレゼントを離して眠ることができなくて、こいつらはずっとベッドに置いたままだった。それに、少なくはなったが、自傷行為もやめられなかった。うっすらとしか傷はないが、どうしても、やめられなかった。
昼過ぎに荷解きが終わり、ゆったりしていると
---ガララッ
若か?
ドタドタッ
「ちーー!!!!」
言葉を発する前に空に抱きしめられた。
「ちー、、やっと、戻ってきた。ちー、」
「そ、ら?」
「ちー!もう離さないから!!!もう僕から離れないで!!!」
ぅぁ、、久しぶりの空だ。
俺より遥かに高い身長。知ってるよりも低い声。
「空!久しぶりだな!!おっきくなってビックリした!!!」
---ギューー
「それ本気で言ってんの?ねえ、なんで僕に何も言わずに僕から離れたの?」
「いや、俺もちょっとは人が怖くならないようにしようと思って、武者修行みたいなさ、しようと思って、」
「嘘。そうだとしたら僕に言わないわけがない。」
「ほんとだよ、、空、ごめんって」
「僕がっ、!どんな思いで、、この7年半っっっ、、」
「え!空!泣いてんのか!え、待って、そんな、泣くほどなんて、どうしよう」
どうしたらいい。空が泣いてる。俺が泣かしたのか?
「お願い。もうどこにもいかないで。」
「今日からはまた若の側近に戻るんだ。とりあえずはどこにも行く予定ねえよ。」
「じゃあ今日泊まってもいい?」
「いやいや、お前今日卒業式だったんだろ?家族でお祝いとかあんじゃないの?」
「知らない。ないよ。たぶん。ちーといたい。」
「空ももう18だろ?子どもじゃないんだから、、」
やばい、そろそろ離れてくれないと、心臓もたない。
「ていうか俺空の顔まだまともに見れてないんだけど?成長した空見せて?」
「うん」
そう言って離れて改めて空の顔が見えた。
若に似てる。やっぱりイケメンに育ったか。こりゃ女の子がほっとかねえだろうな。
「でかくないか?」
「ちーより大きくなったよ。188ある。父さんよりも高いもん。」
「あんなに可愛かったのに。」
「仕方ないじゃん、あの頃は子どもだもん。ちーは、あんまり変わんないね。ちょっと身長伸びた?30?には見えないんだけど。」
うるせえよ。身長はあんまり伸びなかったんだ。
「ちー、僕ね、司法試験受かったんだ。今修士生してる。それが終わったら、弁護士資格とるんだ」
「え、司法試験、うか、った??え!すごい!!空すごい!!!!」
「ちーの夢俺が代わりに叶えるからね!!ちーに褒められたくて頑張ったんだ!!」
俺が諦めてた資格。こいつ高校生でとるなんて、すごい。やっぱり空はすごい。
何が7年半もあれば俺も忘れられる。だよ。
昔より、もっと好きじゃん。
勇作さんたちと昨日一昨日と送別会で騒ぎまくったからちょっと二日酔いだが、またあの屋敷に戻れることが嬉しい。
荷物ももうすぐ着くはずだ。この7年半、若やみんなと連絡も取り合っていた。
空は難関大学に合格して春から大学生になるみたいだ。
元気そうに過ごしてるみたいでよかった。
俺はまた今日から若の側近として仕事を始める。
この8年で情報系は組の中でも指折りになるほどの実力を得た。蒼真さんからももう教えることないって言われたし、若の役に立てる!!
今日は空たちの卒業式で昼間屋敷にはいないみたいだ。
以前使ってた部屋をそのまま使わせてもらえることになった。組の重要情報も扱う俺に鍵付きの部屋が必要だろうと若が言ってくれた。
「うわぁー、懐かしい。変わってない。あ、でも掃除されてる。京平さんとかがしてくれたのかな??」
家具はもう運び込まれていたから、荷解きをしていく。
あの段ボールももちろん持ってきた。結局この8年、空からのプレゼントを離して眠ることができなくて、こいつらはずっとベッドに置いたままだった。それに、少なくはなったが、自傷行為もやめられなかった。うっすらとしか傷はないが、どうしても、やめられなかった。
昼過ぎに荷解きが終わり、ゆったりしていると
---ガララッ
若か?
ドタドタッ
「ちーー!!!!」
言葉を発する前に空に抱きしめられた。
「ちー、、やっと、戻ってきた。ちー、」
「そ、ら?」
「ちー!もう離さないから!!!もう僕から離れないで!!!」
ぅぁ、、久しぶりの空だ。
俺より遥かに高い身長。知ってるよりも低い声。
「空!久しぶりだな!!おっきくなってビックリした!!!」
---ギューー
「それ本気で言ってんの?ねえ、なんで僕に何も言わずに僕から離れたの?」
「いや、俺もちょっとは人が怖くならないようにしようと思って、武者修行みたいなさ、しようと思って、」
「嘘。そうだとしたら僕に言わないわけがない。」
「ほんとだよ、、空、ごめんって」
「僕がっ、!どんな思いで、、この7年半っっっ、、」
「え!空!泣いてんのか!え、待って、そんな、泣くほどなんて、どうしよう」
どうしたらいい。空が泣いてる。俺が泣かしたのか?
「お願い。もうどこにもいかないで。」
「今日からはまた若の側近に戻るんだ。とりあえずはどこにも行く予定ねえよ。」
「じゃあ今日泊まってもいい?」
「いやいや、お前今日卒業式だったんだろ?家族でお祝いとかあんじゃないの?」
「知らない。ないよ。たぶん。ちーといたい。」
「空ももう18だろ?子どもじゃないんだから、、」
やばい、そろそろ離れてくれないと、心臓もたない。
「ていうか俺空の顔まだまともに見れてないんだけど?成長した空見せて?」
「うん」
そう言って離れて改めて空の顔が見えた。
若に似てる。やっぱりイケメンに育ったか。こりゃ女の子がほっとかねえだろうな。
「でかくないか?」
「ちーより大きくなったよ。188ある。父さんよりも高いもん。」
「あんなに可愛かったのに。」
「仕方ないじゃん、あの頃は子どもだもん。ちーは、あんまり変わんないね。ちょっと身長伸びた?30?には見えないんだけど。」
うるせえよ。身長はあんまり伸びなかったんだ。
「ちー、僕ね、司法試験受かったんだ。今修士生してる。それが終わったら、弁護士資格とるんだ」
「え、司法試験、うか、った??え!すごい!!空すごい!!!!」
「ちーの夢俺が代わりに叶えるからね!!ちーに褒められたくて頑張ったんだ!!」
俺が諦めてた資格。こいつ高校生でとるなんて、すごい。やっぱり空はすごい。
何が7年半もあれば俺も忘れられる。だよ。
昔より、もっと好きじゃん。
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