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【第一部】 6章
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怖い。こわい。
俺の携帯に若から電話がかかってきた。
「中野組に動きがあった。できるだけはやく戻れ。抗争になりそうだ。」
俺が組に入ってから大きな抗争なんてなくて、武術や拳銃の扱いは習ったけど実際に使ったことなんてない。
俺の大好きな人たちが怪我をするかもしれない。
心配ばかりが頭の中を占める。
本宅へ向かうとみんな揃っていた。
「遅れてしまい申し訳ありません!!」
「いや、休みだったのに悪いな。・・・・・・・まあその首は、隠してきた方がいいけどな」
若がそう言った途端みんなが笑い出した。
組長まで笑っている。
「気を張り詰めすぎてところだったんだ。皆を笑顔にさせてくれたな。まあ、ほどほどにしなさい。」
「く、組長、すいません。」
「仲良さそうでなによりだ。
・・・・さて、全員揃ったところで本題といこうじゃねえか。
中野組が動き出した。
蓮が送り込んだ奴からの情報によると薬の使用、密売どちらも確定だ。今証拠集めをしてる。それに追加して中国から武器も仕入れはじめやがった。うちを落とそうって目的みたいだな。」
若姐さんのご実家が、組を裏切っていた。
「ここに乗り込もうって日が来る。早くて1週間後だな。
そして今回は、梶田組と共闘する。
これはあちらの組長の希望だろうとこちらから申し出た。」
そう言った若の言葉に疑問を持った。
「なんで梶田組の希望なんだ。」
嵐さんが聞く。
「中野組に組の関係者じゃねえ奴がいてな。
そいつが、牧野由良だったんだ。俺たちが疑っていた通り牧野由良と海は繋がっていた。
目的ははっきりとはわからねえが、千秋、お前に関係することに間違いはねえ。用心しろ。」
おかあさんが、関わっている。
そうか。だからお父さんも協力してくれるんだ。
「はい。わかりました。」
「これからのことだが、蒼真と千秋は証拠集めと情報収集を頼む。涼也と京平は俺と作戦と下の奴らの訓練を頼む。
嵐、空、お前達にとっては初めての抗争だ。
今回お前達を抗争に出す気はねえ。だが、家から出ることを禁止する。」
嵐さんは何か言いたそうに口を結んでいた。空は、無表情に見えるけど、不安そうな顔をしていた。
俺にとっても初めての抗争。
俺にできることをやるしかない。
でも、不安がどんどん大きくなる。
「みんな、長年なかった抗争でしかも身内だ。思うこともあるかもしれねぇが、ここは一つ、力を貸してくれ。」
組長・・・・・
「「「「「「はい!!!!」」」」」」
この日から予想よりはやい4日後、中野組は乗り込んできた。
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