105 / 199
【第一部】 7章
4
実家から帰ってきた次の日、俺は若に連れられて今日から働く場所に来た。
「千秋、今から会うのは俺の叔父である武田 春樹だ。この会社の社長してもらっている。この会社は組の管轄ではあるが、ホテルをメインにいろんな仕事してるんだが、まあ、詳しいことは春樹さんに聞いてくれ。」
初めて会う人はまだちょっと怖いなって思うけど、組長の弟さんだから大丈夫だと、思う。
---コンコン
「春樹さん、千秋を連れてきた。」
「あぁ、入ってくれ。」
部屋に入るとニコニコしたおじさんが座っていた。
組長に、似てるな。
「よ、よろしくお願いします!牧野、あ、、、梶田千秋です。」
「蓮から話は聞いている。今日から早速頼むよ。」
「はい!」
「じゃあな千秋、頑張れよ。」
「若!着いてきてくれてありがとうございます!!がんばります!!!」
ほんと、お父さんみたい。
俺がここでする仕事は施設の運営もするが、その他全ての事業にも関わるそうだ。
「とりあえずはホテル事業の方が今人出が足りないんだ。だから、今日はその部署に行ってくれ。少しずつでいいから慣れてくれると嬉しい?」
「はい。頑張ります!!!」
「じゃあ、神崎。千秋くんのこと連れていってあげてくれ。」
秘書の神崎さんが会社内を案内しながらホテル事業部へ連れていってくれた。
「今日からここで働いてもらう梶田千秋くんです。」
部署は男の人がほとんどだった。
春樹さんが少し口添えしてくれたみたいだ。
俺の教育係には山口健さんという35歳の人がなってくれた。
新しい仕事、新しい場所、新しい人間関係。
これまでとは全く違う環境だ。
空も知らない人。怖い。
でも、頑張りたい。
そう思いながら午前中の業務を終わらせて昼休みとなった。
---プルルルッ
着信 空
「も、、もしもし!」
「もしもし、ちー?会社どう?怖くない?辛かったらやめていいからね?僕が養うから!」
「空、、そら、大丈夫だよ。ちょっとだけ、怖かった、けど、だけど、空と話せたから怖くなくなった。ありがとう。
空がこの間海行った帰りに連れていってくれたホテルってこの会社のホテルだったんだね。俺、その事業に関わらせてもらうことになったよ。」
「そっか。昔から春樹さんには可愛がってもらってたからね。春樹さんの会社なら安心して千秋のこと頼めるや。」
「久しぶりの学校どう?楽しい?」
「今までと変わんないよ。ちーのお弁当が美味しいってことぐらいしか楽しいことないもん。」
空ってば、いっつもそう言うんだから。
気づけばご飯を食べながら昼休みギリギリまで空と話していた。
「ねぇ、ちー?平日は可能な日はこうやって電話しながら2人でご飯食べよっか。もちろん、ちーが同僚の人と食べたりすることもあると思うから出来る日だけでいいからさ。」
「する!俺したい!」
「うん。じゃあそうしよ。午後もがんばってね。僕今日は修士生の仕事あるから帰るの6時ぐらいだと思う。」
「うん。今日の夜ご飯はね、さつまいもご飯にしようと思ってる。」
「楽しみにしてる。大好きだよ。」
「俺も、大好き。」
空との幸せな1時間を過ごせたから午後からも頑張れそうだ。
あなたにおすすめの小説
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中