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【第一部】 7章
7
「ちー!これちーに似合うよ!」
さっきから俺の服ばっかり選ぶ空。
今日は待ちに待った土曜日。
空とデートの日。
「買いすぎだって!」
「いいじゃん。僕が選んだ服着てて欲しいんだもん、」
「じゃ、じゃあ俺にも空の服いっぱい選ばせてよ!」
「うん!今の服捨てて全部ちーが選んだ服にする!!」
「そ、そこまでしなくていい!!」
「それぐらい価値あるもん。ほら、これも着てみてよ。」
結局この店でも数着お互いの服を買った。俺帽子被んないのに空が似合うって言うから、
「ちー!次靴!」
空が楽しそうだからいいんだけどね。
「ここ見たらお昼にしよ?」
「うん!ちー何食べたい?」
「今日は魚よりお肉な気分」
「靴屋の横にハンバーグ専門店入ってるみたいだからそこ行こうか。」
服屋を出てから俺の頭を占める1つのこと。
「ん。空、手、繋いだら変?」
「そんなことないよ。僕もつなぎたい。」
外で手を繋ぐと空は俺のって見せびらかせて嬉しい。
服や靴も見てるけど、空のことばっかり見てしまう。
プロポーズしてから前以上に空のことばっかり見てしまう。前以上にかっこよく見える。
「この革靴、仕事の時に履けるんじゃない?」
空が選んでくれたのは光沢の綺麗な革靴。確かに。仕事の時に履ける。
「うん。これにする。」
空は秋冬用にブーツを買った。
「トイレ行ってくる。」
「大丈夫?ついていこうか?店の外だよ?」
「ううん。大丈夫。先にお店入ってて?」
空が店に入ったのを確認してからさっきまでいた靴屋に急ぐ。
あった。
「すいません、これ、サイズ違いで2つ欲しいんですけど。」
「かしこまりました。色はいかがなさいますか?」
「両方同じ色で。黒でお願いします。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
さっき見つけたスニーカー。
今日来る前に空はペアルックがしたいと言っていた。でも俺はもう30。流石に無理だと断った。だから、靴ならさりげなくお揃いにできると思って俺から空へのプレゼントだ。誕生日プレゼントとは別に、今日連れてきてくれたお礼に後で渡すんだ。
さっき買った靴の袋に一緒に入れてもらった。しかも定員さんが、大きめの箱にお揃いの二足を一緒に入れてくれた。
今日空に渡すの楽しみだ。
「ごめんね。お待たせ。ちょっと混んでて」
「ううん。大丈夫だった?」
「うん。平気。」
「ランチメニューこれだって。僕チーズハンバーグにする。」
「ほんと、チーズ好きだな。俺は、あ、目玉焼きハンバーグにする。」
定員さんを呼んで注文すると、空が
「ねぇ、ちー?服は一通り買えたから、さ、その、、僕、してみたいことがあって、、」
「してみたいこと?」
「うん、その、言いづらいんだけど、」
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