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【第一部】 8章
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もう自分が限界なこともわかってる。
空に頼ったら何か解決策があることもわかってる。
でも、強くなりたくて空が俺にもいっぱい頼れるように強くなりたくて今日もまた苦しい1日を過ごすんだ。
空が帰ってくるまであと1ヶ月。
「~~~!千秋!」
っ!!!
「あ、ごめん。ぼーっとしてた。」
「大丈夫かい?空くんがいなくて不安なんだろう?隈もひどい。眠れてないんだろ?」
今日はお父さんとお母さんが俺の様子を見にきてくれている。
「大丈夫、だよ。」
大丈夫。まだ大丈夫だ。
「千秋、こっち見なさい。空くんがいないと苦しいんだろ?自分に正直になりなさい。自分に嘘はついちゃダメだ。」
「そうよ。自分自身に嘘をつくとね、誰も助けてくれない。自分自身で助けることもできないのよ?」
「・・・・・・・」
お母さんが頭を撫でてくれて、ガチガチに固めていた何かが解れる感じがした。
ポロポロと涙がでてくる。
自分じゃ止められない涙が。
「・・・寂しい。空がいないと眠れなくて、苦しくて仕方ないんだ。」
「うん。辛いね。千秋、それを解決する方法を知っているかい?」
「無理だよ。空に帰ってきてなんて言えない。向こうで頑張ってるのに。」
「・・・千秋、空くんに頼ることは悪くないが千秋自身も行動しなくちゃいけないよ?」
俺自身が行動する、、?
それって、
「・・・俺、行っても迷惑にならないかな。それに、英語も基本はわかるけど、話せるか分からない、、それに仕事もどのくらい休めるか、、。」
お父さんに頭をガシガシされた。
ちょっと痛い。
「じゃあ父さんに頼ってくれないか?私に頼ったことなんてないだろう?こう見えても日本で有数の組の組長なんだぞ?」
「お父さん、俺空に会いたいんだ。力、貸してください。」
「当たり前だ。・・・千秋、俺たちの前で弱音吐いてくれたな。嬉しいよ。」
そうだ。お父さんたちの前で弱音なんて吐けなかった。違うってわかっているけど俺の根底には悪いことをすると殴られるっていう概念があって、無意識にお父さんたちの前でもいい子でいようってそう思ってしまってたのかもしれない。
「会社休めるかは千秋、自分で交渉できるか?1週間取れると向こうでも少しゆっくりできると思うぞ。」
「うん。明日会社で聞いてみる。」
「分かり次第連絡してくれ。・・それ以外のことは僕に任せなさい。」
頼りになるお父さんとお母さん。
「アメリカか~千秋、お父さんとお母さんね、結婚式ハワイでしたのよ?」
「え、そうなの?すごい。こ、今度さ、写真とか見せてくれる?」
見てみたい。俺の知らないお父さんとお母さんの写真。
2人の心はずっと俺が攫われた時で時が止まっていたって言っていた。だから、3人で親子の時間を作って時を進めたいんだって。
俺もそう思ってる。
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