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【第一部】 8章
14 空side
夜になっても僕から離れようとしないちー。
「ちー?一緒にご飯食べよう?僕作るから。」
「・・・俺作る。」
「作ってくれるの?」
「うん。空、疲れてるでしょ?それに、材料も買ってあるから。」
「そっか。ありがとう。僕も一緒にキッチン行くし、手伝うから一緒に作ろう?」
2人で手を繋いでキッチンに行き、一緒に料理をする。
時折ペタッとくっついてくる時があるからまだまだ不安で仕方ないんだと思う。
「ちー、僕トイレ行ってくるね?戻ってくるから。」
そう言ってトイレに行こうとするが、服を掴んでついてきてしまった。
トイレのドアも閉めさせてくれないし、こっちを見ているわけではないが、僕がいるかを自分の目で見れていないと怖いんだろうな。
食事もいつもは対面で取るが、今日は僕がちーを膝に乗せて食べる。最初ちーは隣にペタッとくっついて座ったが、このほうが落ち着くだろうと僕が膝の上に乗せた。
嬉しかったのか、少しニコッとして頭を擦り寄せてくるちーにドキドキが止まらない。
ちーはかわいいし、愛しい。でも、この状況が良くないことは分かっている。
今日は土曜日だから明日も仕事は休みだろうけど、月曜から仕事あるだろうし、僕も事務所に行かなければならない。
とりあえず今日はこのままにして、明日ちーと話してみるしかないかな。
・・・いや、やっぱり今日話そう。
ずっと僕に着いて回るちーにいつ切り出そういつ切り出そうと思っているがなかなか切り出せない。
だって、今回のこと100%僕が悪い。
「ねぇ、ちー?こっちむいて?」
お風呂に浸かりながら僕に抱きついて胸に顔をうずめているちーにそう言うと、少し不安そうに見つめる瞳と目が合う。
「今日はごめんね?僕が連絡しなかったせいで不安にしたね。でも、僕はちーのこと絶対置いていかないから。僕が死ぬ時はちーが死ぬ時。ちーが死ぬまでは僕も死なない。もう2度とこんなサプライズしようとしない。プレゼントとかそう言うのはするけど、僕の居場所がわからなくなるようなことはもう2度としない。どうやったらちーは安心しておける?GPSつけるのだって、1時間ごとに電話するのだって、僕なんだってできるよ。」
不安そうな瞳が揺れる。
「・・・頭が追いつかなかったんだ。飛行機が墜落したっていうニュースを聞いた時、何も理解できなかったけど、体温が下がっていく感覚がして、震えが止まらなくて。空が撃たれた時も、怖かったけど、今回は、空が遠いところにいるのわかってたから。余計に、怖かった。」
僕には想像もできない恐怖だろう。
ちーがいなくなったらって想像するだけで怖くなる。でもそんな比じゃない。
「っ、、、ご、めん、ごめん。怖い思いさせた。ごめん、ごめんなさい。・・・お願い、嫌いにならない、で、、っ、、僕のこと、、殴っても、、なにしても、いいから、、お願い、、ちーに、嫌われたく、ない。」
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